大凡戦

亀田、最後は自暴自棄…投げ技で減点３も - MSN産経ニュース

まー、本当にひどい試合でした。
だって、ボクシングじゃないんだもの。

ガードを固めて、ひたすら「頭突き」を繰り返す亀田大毅。
いくら内藤の技術が上回っているにしても、
あれだけ頭突きを喰らったら、そりゃダメージもあるでしょう。
そういう意味では、確かに亀田は打たれ強いのかもしれません。

でも、あの展開で勝てるわけがない。
内藤の打ち終わりにカウンターを合わせるくらいだもの。
単発で当たっても、コンビネーションが使えないから、
内藤を慌てさせることができない。
好意的に解釈すれば、内藤の技術が巧みで、
亀田の連打を許さなかったのかもしれないけれど…

試合内容も悪かったけど、TBSテレビの実況も相当にひどかったですね。
もともと亀田寄りだとは承知していたけれど、
ほぼ無策に等しい亀田の「突撃」をやたらと褒めちぎってましたよ。

これは、世界タイトルマッチですよ？
百歩譲って、亀田の「健闘」を称える解説者がいてもいいとは思います。
ただ、解説のアナウンサーが中立を保てなくてどうするのさ。
サッカーとか野球とかのホームチームを応援する、
球場のアナウンサーじゃないんだから。

だいたい、選手のリングコールからしてメチャクチャですよ。
チャンピオン（内藤）のあとに、挑戦者（亀田）をコールしているんですから。

結局、TBSテレビにとっては、
「ボクシング」というスポーツの振興なんてものはどうでもよくて、
「亀田一家」という視聴率の稼げるタレントのほうが大切なんでしょう。
一部の報道によれば、亀田のファイトマネーは、
内藤のファイトマネーの約10倍くらい高いらしいです。
ボクシング界としても、亀田に勝ってもらいたかったのかもしれませんね。

亀田一家がどうのこうのというわけではなく、
そういう「エッジの利いたキャラ」を利用して、
横紙破りを企てている「周囲の大人たち」に、とても腹が立ちます。
亀田大毅は今回負けたけれども、ここから再起して、
他のランカーたちをきっちり打ち倒して、挑戦権を再度獲得すれば、
株も上がるというものです。
テレビ局だって、そういう「ドラマ」があったほうが、
視聴率も稼げるんじゃないですか？

ともあれ、内藤選手、防衛おめでとうございます。
次回の防衛戦は、まともなボクシングになることを祈っています。