世の中の人間はボケとツッコミに分けることができる。
でも、僕の持論は違う。
ボケとツッコミだけじゃ足りないんだ。
もう一つ、“観客”という要素を加えてほしい。
なぜって、僕がまさにその“観客タイプ”だから。
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2005年9月30日、金曜日。
近所の“ガスト”に、僕を含む3人の男たちが、同じテーブルに座っていた。
一人は“もりま様”KC(幹事長)。
もう一人は“伊勢”GB(ご意見番)。
最後の一人、“とみしゅう”SS(司会進行)。
テーブルの上には一枚の紙。
19時30分に始まり、21時30分に終わるパーティーの進行表だ。
僕らの大切な友人“こんこん”&“けぺ”が、明日結婚する。
結婚式→結婚披露宴とくれば、その後は二次会と相場が決まっている。
“もりま様”は、その二次会の幹事を任された。
ここのところ世間は総選挙で盛り上がっていたから、
ここでも“幹事長”なんて政党っぽい名称を使ってみる。
“伊勢”さんは、“こんこん”の先輩にあたる人だ。
“こんこん”のことは、彼が小学生の頃から知っているらしい。
僕が伊勢さんと知り合ったのは、それから遅れること幾年月。
といっても、もう10年以上も前の話になるけどね。
“もりま様”KCから司会進行を任命されたのが、僕こと“とみしゅう”。
実は“もりま様”の二次会でも、“伊勢”さんの二次会でも、
僕は司会進行の役を拝命している。
さらに言ってしまえば、“伊勢”さんのお友達の二次会でも、
司会進行をやらせていただいた。
というわけで、これが人生で4度目の二次会SS。
最初に白状してしまおう。
“もりま様”の時も、“伊勢”さんの時も、
新郎&新婦が企画のほとんどを考えていてくれた。
しかも他のスタッフも優秀な人ばかり。
“場を仕切る”なんて上等なことをやった記憶はなく、
むしろ一番近くでイベントを見られる幸せな観客、
というくらいの気分でいたんだ。
今回、“もりま様”が幹事長を引き受けたと聞いて、
内心ちょっぴり驚いた。
“もりま様”はアイデア溢れるタレントとして活躍した方が、
遙かに才能を発揮できると思っていたからだ。
でも、今回の場合“もりま様”以外に幹事長の適任者はいない。
二人はそれくらい仲がよかった。
「ブットバスターズ」というバンドを結成する以前から、
演劇屋SINZAN横町の役者として同じ舞台に立つ以前から、
(“こんこん”は一度きりの役者経験だったけれど)
二人は共に呑み、遊び、語らってきたのだ。
だから“もりま様”も引き受けたのだと思う。
「ブットバスターズ・スペシャルライブ@二次会」のリハーサルが忙しくとも、
土日が忙しい仕事の合間を縫ってでも、
二次会のとりまとめを引き受けたのだと思う。
さて、今は思い出話に花を咲かせている場合じゃない。
ガストのドリンクバーで煎れたコーヒーを飲みながら、
僕らは明日に迫った二次会の最終確認に追われていた。
もちろん仕事が終わってからのミーティングだから、
時計はすでに21時を過ぎていた。
<その2につづく>
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