読んでいて気持ちのいいものではないかと思いますが、
一ゲームユーザーとして、あまりに情けない気分になったので、
ここに書くことにします。
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かつて、まばゆいほどの輝きを放っていたものが、
朽ち、色褪せていくさまを見るのは、実につらいものです。
『アーク・ザ・ラッド』というRPGがあります。
初代プレイステーション発売当時から続いてるシリーズ。
光と音のRPG、なんてコピーが付いていました。
僕の好きなRPG“でした”。
過去形で語らなくてはいけない理由。
それは最新作『ジェネレーション』の出来映えにあります。
ほんの2時間程度しか遊んでいませんが、
がっかりすることだらけでした。
シナリオ・操作性・戦闘システム、
どれもこれも及第点にはほど遠い。
従来の作品からシステムを一新しているのであれば、
なおさらチュートリアル
(プレイヤーに操作方法を習得させる仕組み)を
充実させなくてはならないはず。
なのに、何の説明もないまま最初の戦闘が始まってしまいました。
カメラが固定のため、画面が見づらくなる時があります。
それでいて戦闘はリアルタイムで進行。
体力は回復できないの?
そして、すぐさまにボス戦。
かろうじて勝てたものの、爽快感は全くなし。
ギルドシステムは、進め方が自由といえば格好がいいけれども、
前述のようにチュートリアルがまともに機能していないので、
何をどうすればいいのかが、さっぱり判らない。
ゲームデザインがまともではない。
声優のボイスが大して入っていなくても、それはそれでいい。
だったら、なぜ3Dのポリゴンにしたのか?
リアルなグラフィック指向にしてしまったのか?
最近のゲームでは、アンチ・リアルが主流だと言うのに。
半端にリアルのグラフィックは、
かえって古くさく見えてしまう。
メニュー画面の使い勝手が悪い。
アイコンを多用するのであれば、
ヘルプをつけて文字説明の補足をする必要があるはず。
紙の説明書をいちいち開かないと理解できないとあっては、
“テレビ”ゲームとして作られている意味がない。
シナリオが退屈。
オープニングに時間をかけなさすぎる。
これは前述の脆弱なチュートリアルも関連している。
最初の島で、ユーザーをもっと戦闘システムに慣れさせるべきだ。
『ジェネレーション』はネット対応とのこと。
でも僕はまったくやる気になれない。
こんな戦闘システムじゃ、
オンラインだろうとオフラインだろうと、
大差はないように思える。
SCEはどうしてしまったんだろう?
『ポポロクロイス物語』といい、『アーク・ザ・ラッド』といい、
なぜ2Dグラフィックスを放棄してしまったのか。
その結果、ゲームデザインが無惨なまでに壊れてしまったのに。
どちらもプレイステーションを代表していたRPGだったけれど、
最新作を見る限り、
どちらも「終わってしまった」としか言いようがない。
ついでに言うけれども、
『アーク・ザ・ラッド ジェネレーション』の特典DVD。
映像収録時間が10分って…
SCE製のRPGは、
すっかりおかしなことになってしまっている。
『我が竜を見よ』は、どうなんだろうか。
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