「外科手術後の患者の最も危険な時期の全身管理や
集中治療を24時間態勢で行ってきた」
スタッフが、全員病院を去っていく。
産婦人科、小児科、ICU…
いずれも私たちにとって必要な医療現場です。
そのような現場から医師が去っていく。
絶対的な人員不足による激務や、
医療過誤による訴訟の増加などが、
原因にあるように思えます。
でたらめな医師を放置することは危険ですが、
だからといってすべての責任を医師個人に押し付けるのは、
結果として患者自身の利益にならないのではないでしょうか。
医療費の高騰が国の財政を圧迫していることは、
まぎれもない事実です。
しかし、だからといって、
「医者のいない病院」が増えることが、
私たちの幸せな生活につながっていくのでしょうか?
もちろん、そんなことはありません。
なにより大切なことは、
私たち自身が「健康体」を保つことです。
しかし、どれだけ自分を律していても、
突発的な事故を避けることはできません。
子どもは急に具合を悪くするものです。
誰の力も借りずに出産をすることは相当に難しい。
以前にも書いた「トリアージ」(優先順位付け)を、
いろいろな場面で考えていく必要があります。
医療世界に横たわるさまざまな「闇」をできるだけ解放し、
それと同時に私たちも「覚悟」を決める必要があります。
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とみしゅう
hiromu
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