友人のAとBから声をかけられたのは、かれこれ2ヶ月近く前のことだったと思う。
僕自身は出不精であるにもかかわらず、世の中よくできたもので、旅行好き・外出好きの友人が多い。
Aは、おそらく狩猟民族の血が流れていると思う。以前聞いた話だと、スキューバダイビングが趣味らしい。仕事が忙しくて、最近はあまり潜れていないらしいが。
Bは、おそらく農耕民族出身だろう。お家大好き派、ではなかろうか。
そんな二人から、旅行の誘いが来た。さて、その目的は。
大阪といえば、食い倒れの街。
お好み焼き、たこ焼き、きつねうどん、エトセトラ、エトセトラ。美味しいものが勢揃いである…というのが、僕の中でのイメージ。
そんな街に行こうというのだから、当然食べ歩きツアーであろうと思った。
ところがそうではない。
AとBには、共通項がいくつかある。
その一つは、共に♀であるということ。
その二つは、TOKIOのファンであるということ。
大阪城ホールで開かれるTOKIOのコンサートに行くこと。
それが、大阪旅行の主たる目的だった。
チケットは、Bが申し込んだ。
完全なる抽選。当たるも当たらぬも、すべては運の配剤。
我々としては、どちらにせよ大阪行きの予定を立てねばならない。
期日は9月11日、12日の週末。コンサートは11日の夜だ。
旅行そのものの段取りはAが立てた。
旅行会社のパンフレットを皆で見ながら、さてどこが安いのかと算段を立てる。
とはいえ、腐っても30過ぎた社会人。それなりに金もある。単に安いだけで選ぶわけではない。
あれこれ比較した結果、道頓堀の近くにある某航空会社系列のホテルを選んだ。
「安いから」という理由で、3人の相部屋を選択。
♀×2、♂×1の相部屋。世間的には何ぞ勘ぐられてもおかしくはないわけだが、それを平然と通すあたりに、我々の友情というかNo problem感覚が窺い知れる。
あとはチケットが取れるか否か。
取れれば問題ないが、取れなければ11日の夜はやけ酒大会になることだろう。
AもBも、かなりの酒豪だ。僕自身の貞操が危ない。
そんな危機感が天に通じたのだろうか。
「チケットが取れた!!!」というメールがBから届いた。
第一関門、突破である。<続く>
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