まさかこんなにも泣かされるとは… (;___;)
昭和47年生まれの♂が、昭和33年(東京タワー完成の年)を舞台にした映画に号泣ですよ。
あの『コープス・ブライド』を見たときと、同じくらい泣きましたよ。
原作は、西岸良平(さいがん りょうへい)さんの漫画『三丁目の夕日』。
ビッグコミックオリジナルで現在も連載中です。
(僕も読んでいます)
吉岡秀隆さん、ほんとに巧い!
うだつの上がらない、売れない小説家ですって。
彼のためにあるような役じゃありませんか。
この世の中、二枚目だらけになったら絶対につまらないですよ。
この役(茶川竜之介)は、冴えない風貌だからこそ光るわけです。
堤真一さんもよかった。
一本気で、短気で、気っぷがよくて、職人気質のお父さん。
引き戸をぶち破るシーンはたぶんCGだと思うんですが、こういう無駄なCGの使い方は好きです。
集団就職してきた少女役の堀北真希さんも、可愛らしくて◎。
悪人がほとんで出てこないストーリー展開も好き。
登場人物を絞って、話の軸がぶれないようにしたのは正解だったと思います。
「あの頃の日本はよかった」…と単純に総括してしまうつもりはありません。
ただ、娯楽映画としてはこれでよかったのでしょう。
あの展開になったら、あのラストしかないわけです。
名作『ショーシャンクの空に』や、最近のお気に入り『シンデレラマン』がそうであったように、ストーリーというものは必ずしも意外性に富んだものである必要はありません。
「そうなってほしい」という観客の期待通りに進みつつも、期待以上の感動を生じさせることも可能なのです。
とにもかくにも、ぜひ劇場でご覧になってください。
料金を払って観る価値はある映画です。
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