キャストが豪華。木内みどり、渡辺えり子、大竹しのぶ、富田靖子。
ちょっとでも芝居に興味がある人ならば、「おぉ」と溜息をつくことでしょう。
有り体に言ってしまえば、4代にわたる母娘の物語。それぞれが娘であり、母である(富田靖子の役柄だけは、純粋に娘ですけれども)女性たち。
母としての苦悩、娘としての反発。いつか通った道、いつか通る道。
男の僕でも、何とも身に染みる物語でした。
大竹しのぶ、本当に巧い。幼児、ティーンエイジャー、大人。メイクも服装も変えていないのに、見た目まで変わってしまうかのように演じ分けていました。
クライマックスとも言えるシーン。ある秘密を打ち明ける大竹しのぶ。
本当に泣いていました。
それを観て泣きました。
富田靖子もよかったなぁ。清楚で綺麗。ほとばしる情熱を感じました。
渡辺えり子。抜群に巧い、って思わせないところがかえって巧いと思った。途中、大竹しのぶとの掛け合いが、アドリブだか何だか判らない不思議な空気を漂わせていて良かった。
木内みどり。ちょっと噛みすぎだと思った。
演出は鈴木勝秀。「スズカツ」演出と言うだけで観たくなるほどに、信用しています。パンフレットでは、篠井英介と対談していました。
「最高!」とまでは言えないまでも、料金分の価値はある芝居でした。
大竹しのぶと富田靖子の演技が観られただけでも、元は取れた気分。
ちなみに連れは「渡辺えり子って本当に太ってるんだね」と失礼なことを言っていました。それが持ち味なのに。
あんまりフォローになってませんね。
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