子どもが産まれて、年をとって、疎遠になるかもしれないけれど、ふと寂しくなったら電話してもいい?
そう聞かれた友人は答えます。
もちろんよ。でも、どうしたの? 何かあったの?
今年のお正月に気づいたの。
母親個人あての年賀状が一通もないの。
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「104」にいたずら7000回 63歳男「寂しくて」 (朝日新聞) - goo ニュース
104番に7000回のいたずら電話、63歳を逮捕 (読売新聞) - goo ニュース
あえて同じ事件の記事を紹介しました。
朝日新聞の記事には書かれていない事実があったからです。
それは「妻と死別した」ということ。
偽計業務妨害罪は三年以下の懲役または五十万円以下の罰金とのことです。
素人考えですが、おそらく執行猶予になるのではないでしょうか。
とすると、この人はその日からどうやって「寂しさを紛らす」のだろう。
今度は違うところに電話をかけて、憂さを晴らすんだろうか。
ケイタイやネットの普及で、誰もがどこででも容易に繋がることができるようになりました。
でも、その恩恵に誰もがあずかれるわけではありません。
そもそも、繋がる先にあるものが「他人」ばかりであったとしたら、どんなメディアも無力と言えるでしょう。
人は、つまるところ独りで死んでいきます。
その「いつかは終わる」人生の中で、暖かな人間関係を持ちたいと誰しも願うことでしょう。
永久不変なものなどあるはずもないと判っていながら、いつまでもあなたと一緒にいたいと口にする。
その人間の愚かさを、僕は嫌いになることができません。
というより、僕もその愚かしい願いを心に秘めている者の一人だから。
あなたは、今日も元気ですか?
あなたの元気が、きっと誰かを幸せにしていますよ。
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