イタリア 写真撮りまくり

イタリア好きの食いしん坊が、イタリアで撮りまくった写真を中心にご紹介。

パリオ前日…アスティー

2023年08月06日 | イタリア

アスティーの第10弾では、13世紀から続くと言われているパリオを直前にした街の様子をお届けします。

パリオと言えば現在ではシエナのパリオ(競馬)が有名ですが、実は歴史的にはアスティーのパリオの方が起源は古く、

13世紀頃から行われているのだそうです。パリオではメインの競馬に合わせて中世の衣装をまとった市民によるパレードが

行われるんですが、今回お届けする写真はその前日、中世の衣装をまとった子供たちが町の中心の広場に集まっている様子と、

競馬のライバルである地内の各地域が出店している特設ショップの様子となっています。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

地方考古学博物館…ブリンディシ

2023年07月23日 | イタリア

ブリンディシの第6段では、ドゥオーモ広場の大聖堂と隣接して建っているフランチェスコ リベッツォ考古学博物館と、

旧市街の東側、あまり観光客が立ち入ることが無いエリアの小さな教会の写真を集めてみました。

写真で分かる通り、今回の訪問先はすべて閉まっており残念ながら内部の見学は出来ませんでした。

1958 年に開館した考古学博物館の内部には、青銅器や陶器、ガラス工芸品、コインなど先史時代からメサピア人、ローマ時代の

ブリンディジに至るまでの貴重な出土品が展示されているようですが、この時は博物館の外部に置かれたものだけを見ることが出来ました。

そのほかの教会も説明のパネルを見るとシンプルながらもとても魅力的で、ある程度最初から覚悟はしていたものの万一でも開いていれば、

と足を伸ばして訪問、そして予想通り撃沈となったものです。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

白い迷宮…オストゥーニ

2023年07月16日 | イタリア

オストゥーニの第9段では、白い迷宮とも呼ばれるオストゥーニの旧市街の風景をご紹介します。

オストゥーニの名前の由来はギリシャ語のアストゥーネオン(Astu-neon:新しい町)と言われているようです。

町からは古い時代の遺跡も発見されており、古代からこの土地に人々が暮らしていたことが伺えます。古代ローマとカルタゴ

(現在のチュニジア、チュニス湖付近)との第2ポエニ戦争(紀元前218年ー紀元前202年)で、将軍ハンニバル率いるカルタゴ軍の

イタリア半島への侵攻によって破壊された町はその後再建されていて、これが前述の新しい町と関連しているかもしれません。

旧市街はその最上部に建つ大聖堂へ向かう道に沿って土産物店やレストランが多数並んでいますが、そこから細い脇道に踏み込むと

まさに迷宮が始まります。あてどなく迷宮をさまよっていると細い道沿いに素敵なレストランが急に現れたり、思いもかけない素敵な

風景が広がったり、本当に興味が尽きません。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フィエーゾレの大聖堂

2023年07月09日 | イタリア

フィエーゾレの第3段では、フィレンツェのサン・マルコ修道院(美術館)の横から出発するバスの終点の広場に面して建つ、

フィエーゾレの大聖堂をご紹介します。

フィエーゾレ大聖堂は正式名をフィエゾレの聖ロムルス大聖堂と言い、起源は1028年まで遡るそうです。大聖堂の外観は

ロマネスク様式となっており、13世紀、14世紀に拡大されています。3廊式の内部はバシリカ形式で翼廊は無く、左右身廊の

礼拝堂もない極めてシンプルな造りとなっています。主祭壇は一段高い位置に設けられており、その下には半地下状の空間があり、

その一番奥には司教の葬儀礼拝堂があります。また、その脇には聖母子を描いた13世紀のイコンが飾られています。

主祭壇のフロアへの階段は閉鎖されていましたが、中央には三連祭壇画が飾られています。さらに左右の階段の上にはネオ・ゴシック様式の

三連祭壇画も見えていました。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コルプス ドミニ修道院…ボローニャ

2023年06月25日 | イタリア

ボローニャの第11段では、旧市街の小さな教会を巡りながら、その中からコルプス・ドミニ修道院をご紹介します。

無数に教会が建つボローニャの旧市街ですが、公開されている有名どころの比較的大きな教会を除くと、ほとんどの小さな教会は

非公開であったり、既に教会としての役目を終えている場合が多いように思います。今回はそんな小さな教会をあてどなく巡っていた

中で内部を見ることが出来たコルプス・ドミニ修道院を中心に写真を集めました。

コルプス・ドミニ教会の設立は15世紀の半ばですが、修道院自体は1300年ごろまで歴史をさかのぼることが出来るようです。

教会部分は17世紀末に拡大再構築され、内部がバロック様式になっています。教会の内部にはサンタ カテリーナ デ ヴィグリの

不朽の遺体が安置されているため、「聖者の教会」として聖域化されています。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ポルトのサンタ・マリア大聖堂…ラヴェンナ

2023年06月11日 | イタリア

ラヴェンナの第14段では、ポルトのサンタ・マリア大聖堂をご紹介します。

モザイクで有名なサンタポリナーレ・ヌオヴォ聖堂が面するローマ通りをポルタ。ヌォーバ(ヌォーバ門)方向へ進み、

テオドリコ宮殿を越えてさらに行った所に現れるポルトのサンタ・マリア大聖堂は、花壇で飾られた大きな長方形の広場の

奥に建っています。ラヴェンナの教会としては珍しい大理石のファザードの前には1783 年に完成した階段があります。元々は

バロック様式のファサードに新古典主義様式がその後くわえられています。

ラヴェンナの教会としてはモザイクが無いためか、ほとんど観光客が訪れることはありませんが、教会の内部は3身廊の内部は

ラテン十字のプランを持ち、両側に 6 つの礼拝堂が備わっています。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

バルレッタ4日目…オストゥーニ

2023年06月06日 | イタリア

バルレッタ4日目、いよいよ2週間近くに渡ったイタリア旅行も最終日、明日はバルレッタからローマテルミニ駅まで

特急電車のフレッチャ・ロッサ(赤い矢)で移動、さらにフィウミチーノ空港まで悪名高い全席一等車、

ただし座席指定なしのレオナルド・エキスプレスで移動です。

ということで観光も今日が最後、体は連日の睡眠不足と歩き回りでもうくたくたですが、オストゥーニという町まで行ってみました。

 

・リベルタ広場

オストゥーニ観光の起点となる広場です。

以前はこの広場までイタリア国鉄の駅からバスが連絡していたんですが、現在はかなり離れた所に停留所が移動しており、

フリーの観光客にはちょっと敷居が高くなっている感じです。その所為もあるのかもしれませんが、

とにかくツアー客で溢れています。

・市庁舎とサンフランシスコ教会

リベルタ広場に面して市庁舎と教会が建っています。

・聖オロンゾの記念碑

広場の片隅には町の守護聖人である聖オロンゾの像を抱いた記念碑が建っています。

この広場から石畳の坂道を登って、町の一番高い所へ向かうとオストゥーニの大聖堂へとたどり着きます

 

■サンタ・マリア・アッスンタ(聖母被昇天)教会

・大聖堂のファザード

後期ゴシック様式のファザードです。2本の付け柱によって3分割されています。

・教会内部

ラテン十字のプランを持つ3身廊となっています。

・主祭壇

主祭壇には聖母被昇天の祭壇画が飾られ、左右には彫刻を施された聖歌隊の席が並んでいます。

・主祭壇の左側の祭壇

聖オロンツォ、聖ビアージョ、聖アゴスティーノの胸像が並ぶ祭壇です。この教会の内部ではもしかしたら

一番目立っているかもしれません。

・入り口横に残るフレスコ画

かなり剥離が進んでいますが、横にある解説によると聖十字架の再発見を描いているのだそうです。

 

・教会前の風景

大聖堂の前には、大きなアーチが掛かっており、絶好の撮影ポイントになっています。

BARやジェラテリアなどがあるので、休憩している観光客で溢れています。

・オストゥーニの風景

オストゥーニの旧市街は、漆喰で白く塗られた家並みや階段が広がり、思わず写真を撮りたくなる場所ばかりです。

ただ、丘の上に広がる町なので何処へ移動するにも結構な上り下りで、小生の左膝は悲鳴を上げています。

 

・オストゥーニを取り囲む建物

実はオストゥーニの旧市街は要塞のような造りになっています。町の中に入り込んで白い漆喰に塗られた

美しい家々を見ていると一切そんな感じは受けませんが、ひとたび旧市街からその周囲を取り囲んでいる

周回道路まで降りてくると、町全体が要塞の様な造りになっていることが良くわかります。

 

・オストゥーニの全景

たまたまオストゥーニの町からイタリア国鉄の駅までのバスの車窓からオストゥーニの全景が見えていたので

撮ってみました。車内からガラス越しなので車内の照明や窓の汚れなどが目立ちますが、貴重な一枚です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

バルレッタ3日目…モノポリーとサンタ・セポルクロ聖堂

2023年06月05日 | イタリア
バルレッタの3日目は、朝早くからイタリア国鉄(FS)に乗ってモノポリーの町まで行ってきました。
 
モノポリーへは過去一度訪問したことがあるんですが、その時は午前中にオストゥーニの町を見学してからの
移動だったので、ほとんどの教会は扉を閉めており、さらには雨も降りだしたりしてあまり良い印象はありませんでした。
ということで今回はそのリベンジとなります。
 
モノポリーの旧市街はとても見所が多く、全部の写真はとてもご紹介しきれないので今回はいくつかに絞ってみました。
 
■マリア サンティッシマ デラ マディア大聖堂
モノポリーの町の大聖堂です。モノーポリの守護聖人、マドンナ デッラ マディアに捧げられています。
教会の起源は12世紀初頭に、それまでの古い教会の上に建てられたロマネスク様式の教会となっていますが、
現在の教会は18世紀にバロック様式で建て直されています。
 
・大聖堂のファザード
 
・大聖堂の内部
ラテン十字形のプランを持つ3廊式の内部は大変に華やかで、多色大理石を駆使して色鮮やかな内装となっています。
 
・主祭壇
この教会の主祭壇は少し変わっていて、主祭壇の上にマドンナ デッラ マディア礼拝堂が設けられています。つまり2階建ての構造になっているわけです。
 
・マドンナ デッラ マディア礼拝堂
二階部分の礼拝堂には主祭壇のわきにある階段で上ることが出来るようになっています。
大変鮮やかな礼拝堂で、中央には聖母マリアのイコンが飾られています。
 
・聖母マリアのイコン
 
・マドンナ デッラ マディア礼拝堂から見た教会内部
礼拝堂からは1階部分の教会を見下ろすことが出来ます。
 
■カルロ5世の城と港
モノポリーの旧市街は海に囲まれており、海に沿って海岸通りが続いています。
入り江になっている個所の手前にカルロ5世の城が残っています。
 
・港の城壁の先端に建つカルロ5世城
16 世紀の要塞に典型的な五角形の形の城です。
 
・入り江状の港
昨日見学したジョヴィナッツォの港と比べると規模もやや小さく、係留されている船も小型のボートが殆どです。
 
・港に係留されている小舟
 
・港へと続くアーチ
旧市街の商店が続く家並みの一カ所にアーチが不意に現れます。このアーチを潜ると港の風景が広がります。
 
■マドンナ デル ソッコルソの岩の教会
実は今回のモノポリー訪問で一番楽しみにしていたのがこちらになります。
 
・地下へと降りていく入口
細路地の壁にひっそりと隠れている入口です。
 
・入口上部の彫刻
16 世紀に遡るステファノ・ダ・プティニャーノによる彫刻群が残されています。
 
・主祭壇
地下に降りると祭壇があり、長方形 (7.55mx5.30m)の空間が広がっています。
 
・主祭壇右の祭壇
十字架を担ぐキリストのレリーフを中心に、キリストと最ぼまりあの彫刻がその両側を飾っています。
 
・主祭壇左の祭壇
十字架を担ぐキリストの像が飾られています。
 
・地下聖堂の内部
 
・地下聖堂の内部
2 つの身廊と 1 つのホールが並んでいます。
 
・残されているフレスコ画
 
さてたっぷり時間をかけてモノポリーを見学したので、バルレッタに戻ってきたのは16時を回っていました。
昨日中にめぼしい所は見学していたんですが、実は宿泊しているアパートの目の前にある2つのスポットを残していました。
 
■サンタ・セポルクロ聖堂
大聖堂と共にバルレッタの重要な教会です。
 
・教会のファザード
 
・教会内部
3身廊、バシリカ式の内部には、素晴らしい絵画やフレスコ画が残っています。
 
・壁に残る聖母子のフレスコ画
 
・ファザード扉の左横の壁と柱に残るフレスコ画
 
・主祭壇
主祭壇にはキリストの磔刑が飾られていますが、そのままでは若干シンプルな印象です。
 
・主祭壇の後陣を彩るフレスコ画
主祭壇の後ろにはフレスコ画が残っていますが、剥離が激しく内容が良くわかりませんでした。
 
■バルレッタの巨像
 
・バルレッタの巨像
 
・バルレッタの巨像
等身大の 3 倍近い大きさ (5.11 メートル) のローマ皇帝の大きなブロンズ像です。サン・セポルクロ教会の側面に立っています。ほぼ無傷で現存するローマまたはビザンチンの青銅像としては最大のものとなっています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

バルレッタ2日目…ジョヴィナッツォとバルレッタの教会巡り

2023年06月04日 | イタリア
バルレッタの2日目は、先ずバルレッタとバーリーの間にあるいくつかの港町の一つ、ジョヴィナッツォに
行ってきました。
バルレッタからバーリー方面へ各駅停車で4駅目のジョビナッツォ、駅前から続く一本道を1kmほど歩くと旧市街へと到着します。
 
■サンタゴスティーノ教会
旧市街へと向かう道の途中に建っている教会です。
 
・教会の外観
 
・教会内部
主祭壇の上部にはサンタゴスティーノのステンドグラスが飾られています。
 
さらに足を進めると大きな3角形のヴィットリオ・エマニエール2世広場へ到着します。ここが新市街と旧市街の境目に建っています。
 
・サン・ドメニコ教会
広場に面して建つ巨大な教会ですが、一般には公開されていないようです。
 
・トリトンの噴水
広場の中央にある噴水です。トリトンというのはギリシア神話に出てくる海神です。
 
■コンスタンチノーポリの聖マリア教会
旧市街に入ってすぐの所に建つ小さな教会です。残念ながら昔訪問した時も今回も扉は締まっていました。
 
・教会の外観
 
・ファザード横の彫刻像
幼いキリストを担ぎ上げていることから、聖クリストフだと思われます。
 
・大天使聖ミカエルの像
前述のコンスタンチノーポリの聖マリア教会が建っているコンスタンチノーポリ広場に建っている大天使像です。
 
・細く暗い道
この小さなコンスタンチノーポリ広場から続く細く暗い道を辿ると、不意に大聖堂が姿を現します。
 
■サンタ・マリア・アッスンタ大聖堂
 
・大聖堂入口
敢えてファザードとしなかったのは、ここが大聖堂の側壁に設けられた入口だからです。ここも非常に狭く、
超広角レンズでやっと撮っていますが、教会のファザード前はとんでもなく狭い通路となっているようです。
 
・教会内部
3身廊の内部には美しい礼拝堂が並んでいます。
 
・主祭壇
後陣をすべて埋め尽くす祭壇画が美しい主祭壇です。
 
・後陣の祭壇画(上部)
 
・後陣の祭壇画(下部)
 
■サン・ロレンツォ教会
 
この後もいくつも点在する小さな教会を探して回りましたが、いずれも扉は固く締まっていました。その中から…
 
・サン・ロレンツォ教会
 
・正面扉横に飾られているレリーフ
光輪が付いているので聖人を葬る場面のように思いますが、正確なところはわかりません。
 
この後は昼ご飯までの時間(どのレストランも早くても12時半、炊いては13時オープン)を小さな港で過ごしました。
 
・ヨットやボートの船着き場となっている港
海水はとても澄んでいて海の底までが見えています。小さな魚が群れを成して泳いでいるのも見えています。
 
・港に面して建つ塔
小さな入り江となっている港には塔が建っています。現在ではレストランになっています。
 
さて昼食をジョヴィナッツォで頂いた後はバルレッタへと戻り、独立記念日の昨日は見ることが出来なかった教会を巡ります。
 
 
■大聖堂(サンタ・マリア大聖堂)
 
・ファザード
シンプルなファザードですが中央と左右に1つずつ、3つの入り口が設けられています。
 
・中央入口の上部の窓
中央入口のずっと上には窓が設けられていますが、よく見ると窓の4隅にユニークな顔をした像が取り付けられているのがわかります。
 
・教会内部
3身廊のバジリカ式となっており、翼廊はありません。柱は手前3対が円柱、奥の3対が円柱を埋め込んだような角柱となっています。
 
・主祭壇
主祭壇を1周する(つまり主祭壇の後ろへ廻る)ことが出来るように通路が設けられています。
 
・クリプタに残る遺構
 
・クリプタに残る遺構
6世紀に遡る初期キリスト教会の遺構が残っています。かなり原型から崩れてはいますが、床面を飾った
幾何学的なモザイクを見ることが出来ます。
 
■サンタンドレア教会
歩き回っていてたまたま見つけた教会です。結婚式が行われていたので教会に入ることが出来ました。
おそらく普段は他の教会同様に開いていないのではと思われます。
 
・教会のファザード
教会はファザードの前の路地からはかなり高い場所にたっており、階段を上っていかねばなりません。
 
・教会内部
3廊式の内部には美しい礼拝堂が左右に並んでいます。主祭壇がむしろ簡素に見えます。
 
・聖母子の礼拝堂
入口から入ってすぐ、左手側にある礼拝堂です。
 
・主祭壇左手の礼拝堂
主祭壇の左側(向かって右側)にはサンタンドレアの絵を中心にいくつもの彫像が並んでいました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

バルレッタの1日目…スヴェーヴォ城

2023年06月03日 | イタリア
バルレッタの1日目、アルベロベッロからバーリー経由でバルレッタへと移動します。
私鉄のSud-Est線は日曜日や、朝早い時間帯などは電車が走っておらず、バスが代行運転されています。
今回は朝9時ころのバスで先ずはバーリーに移動、ここでイタリア国鉄に乗り換えてバルレッタの町へと向かいました。
 
バルレッタの宿はこれまでのホテルとは異なり、建屋の一軒貸しのアパートメントスタイル、
大きな部屋が2部屋でとても贅沢な気分です。チェックインしたのが12時半過ぎだったので、
先ずは一通り荷物を開いてPCなどのセッティングをしてから昼食にでかけ、15時近くになってからの見学開始です。
 
バルレッタの町はおもな見どころが比較的まとまっているんですが、何しろ今日はイタリアの独立記念日の6月2日、
教会はことごとく締まっています。外観だけの写真はいくつか撮りましたが、それは後日、教会内部の見学と合わせて
ご紹介します。というわけで今日は海沿いの緑豊かなフラテッリ・ チェルヴィ庭園の中に建つバルレッタのお城
(スヴェーヴォ城)に絞って見学です。
 
・城の外観
11世紀頃まで遡ることが出来るこの城は、城の4隅に鋭角状の張り出しを持ち、海と周囲の堀に囲まれた要塞としての機能を持っています。
 
・城の外観
四方が堀に囲まれた城へは、1カ所だけ掛かっている石橋を渡るしかありません。
 
・石橋とその先の入口
この橋を渡って内部へと進みます。
 
■博物館
城の1階部分は彫刻された石、紋章、絵画、宝石、武器などが飾られた博物館となっています。
 
・展示物が並ぶ部屋
薄暗い部屋がアーチで仕切られて続く中に展示物が並んでいます。
 
・ローマ時代のレリーフ
 
・中世キリスト教の石板
左は聖人、右はおそらく騎士だろうと思います。
 
博物館を一通り見学すると城の中庭部分へと出てきます。
 
・中庭の様子
 
・中庭の様子
元々は礼拝堂の付属物だったと思われる鐘楼や、城の2階へと続く階段がいくつか作りこまれています。
 
■市民美術館
城の2階部分には市民美術館が設けられています。比較的近年の物や、肖像画などは小生はあまり興味が無いので、
そこそこ古い宗教がを並べてみます。
 
・赤子のキリストを抱く聖母
湾曲した木の板に掛かれたテンペラ画です。
 
・マグダラのマリア
アンドレア・バッカーロの17世紀の油絵とです。
 
・神格化されるバーリーの聖二コラ
ルカ・ジョルダーノによる17世紀の油絵です。
 
美術館を順路に沿ってみて回ると、そこから城の上部へと出ることが出来るようになっています。
建物自体をここまで開放しているのは珍しい気もしますが、4方に鋭角の陵が張り出している
スヴェーヴォ城を興味深く見学します。
 
・鋭角の陵の先端から見た城の中央(最高部)
 
・鋭角の陵をつなぐ通路部分
先ほど中庭から見上げた鐘楼跡が見えています。
 
・屋上部分から見下ろした城の中庭
右に見えているのが白の2階部分から屋上へと上る階段です。
 
・上から見た城への入城の石橋
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アルベロベッロ3日目…ロコロトンド、アイア・ピッコラ地区

2023年06月02日 | イタリア
アルベロベッロの3日目は、Sud-Est線でお隣の駅まで移動してロコロトンドの町を見学しました。
 
イトリアの谷を見下ろす「白く丸い町」として有名なロコロトンドですが、町の中に入ってしまうと全体の様子は
なかなか分からないので、先ずは町の案内書で頂いたリーフレットにある航空写真を複写します。
 
・ロコロトンドの全景
 
■アドロラータ教会
 
・アドロラータ教会
ロコロトンドの旧市街を取り囲む道に面して建つ教会です。ロコロトンドの駅から旧市街を目指してひたすら
坂道を登っていくと最初に目に入って来る教会です。
 
・教会内部
簡素な3廊式の内部には、19世紀半ばに元々あった旧アドロラータ教会をたてなおした際の悲しみの聖母、
十字架の聖母、復活のキリストを描いた木製の彫像などが残っています。
 
■ナポリ門
 
・ナポリ門
旧市街に入る門の一つです。
 
・旧市街側から見たナポリ門
ナポリ門から入った所はヴィットリオ・エマニエール2世広場です。ここには観光案内所やカフェなどが並んでいます。
 
■サン ジョルジョ マルティーレ母教会
先ほどのヴィットリオ・エマニエール2世広場から細い道を少し上っていくと急に広がる広場に面して
建つ教会です。ロコロトンドの町の守護聖人サン ジョルジョに捧げられた教会です。
ロコロトンドの町の最も高い場所に建っています。
 
・サン ジョルジョ マルティーレ母教会の新古典主義様式のファザード
サン ジョルジョ マルティーレ母教会の新古典主義様式のファザードです。教会の起源は12世紀末と推定されており、
その後16世紀後半の再建を経て、18世紀末から19世紀初頭に現在の姿となっているそうです。
 
・吹奏楽隊の演奏
ちょうど教会の前に着いたタイミングで吹奏楽隊の演奏が始まりました。何かのお祭りかと思っていたら、
何とお葬式のための演奏だったようです。教会の中を見学しているうちに棺が主祭壇の前に設けられた台の上に
運び込まれ、司祭のミサが始まりました。
 
・教会内部
ミサが始まる前に急いで撮った写真です。3身廊の左右にいくつかの礼拝堂が設けられています。
 
・主祭壇の祭壇画
教会の名前にもなっているサンジョルジョが描かれています。この聖人はほとんどの場合、竜を退治する姿で描かれています。
 
・最後の晩餐の礼拝堂
いくつか並ぶ礼拝堂の中でも、規模が大きく奥域もある礼拝堂(祭壇)には最後の晩餐が描かれています。
 
■サンタ・マリア・アヌンツィアータ(聖母被昇天)教会
サン ジョルジョ マルティーレ母教会に隣接して建つ小さな教会です。これまで2回の訪問では
扉が閉まっていて入ることが出来なかったんですが、今回初めて中に入ることが出来ました。
 
・教会のファザード
 
・教会内部
 
・教会内部
どちら側が主祭壇になるのかよくわかりません。この写真のようにも見えますが、椅子の並ぶ向きは別方向です。
 
■マドンナ デッラ グレカ教会
こちらは、ロコロトンドの旧市街を取り囲む道の上に建つ(道が一部広場のようになっています)小さな教会です。
実はロコロトンドで最も古い教会で、7~8世紀頃の教会がもとになっていますが現在の建物は15世紀の物になります。
 
・教会のファザード
 
・教会の内部
質素な内部です。小さいながらも3身廊となっています。
 
・主祭壇のレリーフ
薔薇の聖母の祭壇画(レリーフ)には、聖ルチア、聖ピエトロ、聖パウロ、聖オロンツォ
が聖母を中心にならんでいます。
 
・サン・ジョルジョの祭壇
主祭壇の左には竜を退治するサン・ジョルジョのレリーフが飾られています。
 
■サン・ロッコ教会
マドンナ デッラ グレカ教会から100mほど、こちらも旧市街を取り囲む道に面して建つ教会です。
 
・教会のファザード
 
・教会の内部
単身廊の内部には側壁にいくつかの絵画が飾られてます。主祭壇には聖ロッコの像が飾られています。
聖ロッコの表現としてよくある、パンを加えた犬を連れめくれた衣服の裾から片足を露にしています。
 
おもな教会を午前中に教会が開いているうちに回った後は、ロコロトンドの本来の魅力である白い建物が建つ
迷路のような細い路地をあてどなく歩きます。
 
・街中の様子
 
・街中の様子
 
・街中の様子
 
・街中の様子
 
■サン・二コラ教会
当てのない散策の最後に、白い家並みの中で本当に隠れているような教会に出会いました。
 
・小さなバラ窓以外は教会とはわからないファザード
 
・主祭壇
本来飾られていたと思われる祭壇画も剥げ落ちています。
 
・素晴らしい天井画
しかしこの教会に出会えてよかったと思わせてくれるのが天井や主祭壇上部のドームに描かれた色鮮やかな
フレスコ画です。聖二コラの生涯と彼の奇跡のいくつかの物語が描かれていました。
 
ロコロトンドの見学はここまで、アルベロベッロへと戻り、アイア・ピッコラ地区の見学です。
 
■アイア・ピッコラ地区
トゥルッリが集合する2つのエリアのうち、居住地区となっているアイア・ピッコラ地区を見学します。
商業エリアのリオーネ・モンティ地区の様な華やかさはありませんが、より生活に根付いたトゥルッリの魅力が
感じられる場所です。
 
・トゥルッリの並び
 
・トゥルッリの並び
 
・トゥルッリの並び
 
・トゥルッロの内部
後悔されていたトゥルッロの中を見せて頂きました。暖炉と寝室のようですね。
 
・トゥルッリの並び
 
・トゥルッリの並び
このエリアのトゥルッロで一番人気がある場所のようです、ガイド付きのツアー客が次々に連れられてきて
大人数で前に建つので写真撮影のタイミングが無くて苦労しました。
 
天気も急に悪くなり小雨もちらついてきたので早々に撮影を終わらせてホテルへと戻りました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アルベロベッロ2日目…マルティーナ・フランカ

2023年06月01日 | イタリア
アルベロベッロの2日目は、Sud-Est線で2駅目にあるマルティーナ・フランカという町へと行ってきました。
 
・点在するトゥルッロ
電車の窓から見える田園風景のそこかしこにトゥルッロ(単数形、複数形だとトゥルッリになります)が点在しています。
 
・干し草の束
小麦を収穫した後の穂をまとめているのはイタリアではよく見かける風景です。
 
・ロコロトンド
明日訪問予定のロコロトンドの町が見えています。丘の上にある白くて丸い街並みが特徴的です。
 
・サント・ステファーノ門
マルティーナ・フランカの旧市街への入り口の一つとなっている門です。
 
■サン・マルティーノ聖堂
14世紀初頭のロマネスク様式の教会を、18世紀半ばに取り壊してロココ様式の教会として再建しています。
フランスのトゥール出身の聖マルティーノに捧げられています。
 
・教会のファザード
11段の半円形の階段の上に建っています。
 
・教会内部
教会の内部は3身廊、ラテン十字のプランとなっています。
 
・主祭壇
多色大理石の記念碑的な主祭壇です。祭壇の中央にはサン マルティーノの多色石像が納められています。
 
・サンタ マルティナの聖母と殉教者の祭壇
左翼廊に設けられた祭壇です。
 
・サンタ コマシアの聖母と殉教者の祭壇
右翼廊に設けられた祭壇です。
 
・祝福された秘跡の礼拝堂
サン マルティーノ聖堂最大の礼拝堂です。
 
・最後の晩餐の祭壇画
祝福された秘跡の礼拝堂に置かれた祭壇画です。
 
・羊飼いのマドンナ
羊飼いの衣装を着て座っている聖母が草を食む子羊の群れを見守っています。
 
■モンテ・プルガトリオ教会
サン・マルティーノ聖堂のすぐ脇に道を隔てて建っているんですが、飾り気もなくわかりにくいので
ほとんどの観光客は気付かず通り過ぎるようです。
 
・教会の外観
17世紀に建てられたようです。
 
・教会内部
ごく小さな単身廊となっていますが、外観からは想像できないほどの美しさです。
 
・主祭壇
恵の聖母子が飾られています。
 
・サン・ミケーレ・アルカンジェロ
煉獄の魂が描かれています。
 
■オロロジオの塔(時計塔)
 
サン・マルティーノ聖堂の前、プレビシート広場に建つ時計塔です。
 
■穢れなき聖母広場(マリア・インマコラータ広場)
 
・マリア・インマコラータ広場
プレビシート広場から続く広場です。マルティーナ・フランカの中心となるメインの広場です。
柱廊で飾られた優雅な曲線を描く建物が特徴的で、レストランなども並んでいます。
 
■サン・ドメニコ教会
マリア・インマコラータ広場から続く細い石畳の道に面して建つ教会です。18世紀の半ばに建てられたバロック様式の教会です。
 
・教会のファザード
教会前の道幅が狭いので、超広角レンズでもやっと全景が入るかどうかという感じです。
 
・教会内部
単身廊の内部には、左右に礼拝堂が並んでいます。
 
・聖アンナと聖母マリアの礼拝堂
正式な名称は不明ですが、祭壇に掲げられた絵からの想像です。教会の身廊からはちょっと隠されているような
感じの位置にある礼拝堂です。
 
・3連の板絵(イコン)
上述の聖アンナと聖母マリアの礼拝堂へ向かう細い通路に飾られえた板絵です。玉座の聖母子を中心に
聖コスマと聖ダミアーノが描かれています。
 
■カルミネ教会
マルティーナ・フランカ旧市街の北の端に建つ18世紀後半に建てられた教会です。
 
・教会のファザード
 
・教会内部
単身廊、ラテン十字のプランとなっています。
 
・主祭壇
 
・左翼廊の祭壇
 
・右翼廊の祭壇
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アルベロベッロ1日目

2023年05月31日 | イタリア
アルベロベッロの1日目、この日はバーリーのホテルを午前中にチェックアウトして
私鉄のSUD-EST線でアルベロベッロまで移動です。
 
11時21分発の電車が最初から5分遅れで出発、途中でどんどん遅れを重ねて乗換駅のプンティニャーノには
25分遅れで到着、本来乗り継ぎの電車は発射している時間ですが、このようなことが日常茶飯事のイタリア、
小生も大丈夫だろうと思っていましたが、やっぱり乗り継ぎの電車が待っていてくれました。
 
ホテルに1時半頃にチェックインして、しばし休憩してからアルベロベッロの見学に出かけます。
 
■サンタ・コスマとダミアーノ聖堂
1885年に建てられた教会で、疫病救済の守護聖人となっており、ともに殉教した聖コスマと聖ダミアーノ兄弟の
遺物が納められています。カトリックや東方教会ではとても尊敬されている聖人ということで、小さいながらも
小聖堂(バシリカ・マイノーレ)と格付けされています。
 
・教会のファザード
扉を挟んで両側に建つ鐘楼がとても目立っています。
 
・教会内部
単身廊の素朴な内部です。主祭壇て前に翼廊が設けられています。比較的新しい教会なので、あまり目立った
美術品などは無いようです。
 
・聖コスマと聖ダミアーノの像
双子の兄弟として3世紀にアラビア半島で生まれ、小アジア (トルコの領土) に住んで活動しています。
相手の貧富に関係なく医療行為やキリスト教の布教を施し、金銭は決して要求しなかったと言われています。
ローマのディオクレティアヌス帝の迫害中に処刑(殉教)されています。
 
■トゥルッロ・ソヴラーノ
サンタ・コスマとダミアーノ聖堂の裏手に建つアルベロベッロで唯一二階を持つトゥルッロ、
18世紀に建てられています。現在は内部が公開されていて、トゥルッロの生活の様子を見学することが出来ます。
 
・トゥルッロ・ソヴラーノの外観
 
・生活空間(台所?)
トゥルッロの中は、三角屋根ごとに小部屋に分かれています。
 
・トゥルッロの2階部分
2階には機織り機が置かれていました。
 
■リオーネ・モンティー地区
アルベロベッロの旧市街は大きく商業地区のリオーネ・モンティーと、普通の居住地区のアイア・ピッコラの
2つのエリアに分かれます。(実は前述のサンタ・コスマとダミアーノ聖堂やトゥルッロ・ソヴラーノは
このどちらのエリアでもありません。)
 
今回は賑わいを見せているリオーネ・モンティー地区を見学します。
 
・展望台からの景色
 
・展望台からの景色
 
リオーネ・モンティーではトゥルッリが丘の斜面にそって密集して建てられています。この特徴的な石積みの3角屋根は、
実はイトリアの谷の周辺という南イタリアのかなり広範なエリアで比較的見かけることが多いんですが、
アルベロベッロほど密集して建てられているところは他にありません。
 
丘を登るように並ぶ道が何本か並行していますが、その中でも最も賑わっているところを登っていきます。
 
・トゥルッリの街並み
 
・トゥルッリの街並み
 
・トゥルッリの街並み
 
・トゥルッリの街並み
 
・トゥルッリの街並み
 
 
・トゥルッロの石積み
実際にトゥルッロの屋根は写真のような薄く割った石板を重ねています。
 
・トゥルッリの中のミッキーマウス
色々とある入れ見ているとなかなか楽しいものも見つかることがあります。こちらはサボテンの
ミッキーマウスです(なんちゃって)。
 
・トゥルッリを使ったレストラン
見学でかなり時間をつぶして19時になるのを待って、こちらのトゥルッリを利用したレストランで晩御飯を頂くことにしました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

バーリー4日目…サン・二コラ聖堂

2023年05月30日 | イタリア
バーリーの4日目もバーリーの旧市街を散策します。明日はアルベロベッロへと移動するので
バーリーの観光は実質的に今日が最後になります。とは言え、もうめぼしい所はほとんど回っているので、
抜けているところを中心に歩きます。
 
■メルカンティレ広場
 
・メルカンティレ広場
旧市街と新市街の境目の東の端は、海岸に面した広場(フェッラレーゼ広場)となっていますが、そこからつながるメルカンティレ広場には、観光客目当てのバールやレストランが集まっています。
 
・セディーレ宮殿
メルカンティレ広場に建つこの宮殿は市庁舎や公共劇場として使用されていましたが、現在では個人の所有となっているようです。美しい建物なんですが、残念ながら修復工事中でした。
 
・ピーニャの噴水
広場にある水飲み場です。現在でも冷たい飲料水が出てくるので、旅行客も空になったペットボトルに水を足してのどを潤しています。
 
本来ならば大聖堂付属美術館を見る予定だったんですが、オープンの時間となっても一向に扉が開く気配がありません。
近くの商店の人が、現在内部のリニューアル中で暫く閉館していると教えてくれました。でも、そんなことどこにも
書いてないんですよ!! まぁこれがイタリアと言えばイタリアなんですけどね。
仕方ないので旧市街の迷路のような道が続く中へと入りこみ、行き当たりばったりで散策しながら教会を探してみました。
 
■サンタ・テレサ教会
 
・サンタ・テレサ教会
固く扉が閉ざされています。扉のへたれ具合を見ると活動停止しているのかもしれません。
 
■聖なるキリスト教会
 
・聖なるキリスト教会(Chiesa del Santissimo Nome di Gesù)
比較的大きな教会ですが、しっかり締まっていました。
 
■サン・ミケーレ教会
 
・サン・ミケーレ教会
小さな教会ですが、扉が開いていたので入ってみました。
 
・教会内部
単身廊の小さな教会です。
 
・主祭壇
主祭壇には教会の名前の通り、大天使ミカエルが描かれています。
 
・クリプタ
何と小さいながらクリプタがありました。教会の管理人の方に若干の寄付をしてライトを点灯して頂きました。
 
・クリプタの祭壇
 
・祭壇のレリーフ
残念ながらどのような場面なのかは分かりませんでしたが、しっかりと作りこまれています。管理人の方のお話では
このサン・ミケーレ教会はバーリーの旧市街で最も古い教会の一つで、その教会の前身となった更に古い教会が残っているようです。
 
■サンタンナ教会
 
・サンタンナ(聖アンナ)教会のファザード
こちらも非常に小さな教会です。
 
・教会の祭壇
 
・聖アンナと聖母マリアの像
聖アンナは、聖母マリアの母親なのでこの像は二人の姿なのだと思います。
 
 
・壁に飾られた花
狭い路地を歩き回っていると、時々このような風景に出くわしてほっとします。
 
■サン・二コラ聖堂
昼食の後は、バーリー旧市街でも大聖堂とならんでもっとも有名なサン・二コラ聖堂を見学します。
サン・二コラ聖堂は小アジアのミラにある聖ニコラスのオリジナルの神殿から聖ニコラスの遺物が
持ち込まれたことで1087 年から1197 年に建てられています。
 
カトリックの重要な教会ですが、実は東ヨーロッパ 正教会にとっても重要な教会となっています。
 
・サン・二コラ教会のファザード
両側に高さが異なる鐘楼をもつ造りとなっています。
 
・教会内部
3廊式の柱列を3つのアーチが結んでいます。よく見ると3つのアーチのうち中央のアーチがすこし
平行からずれているのがわかります。側廊には礼拝堂は一つもありません。
 
・主祭壇(正面)
 
・主祭壇
非常に質素な主祭壇です。聖歌隊の座席が並んでいます。
 
 
・主祭壇向かって右側の礼拝堂
主祭壇の右側には、おそらくイコンを用いた礼拝所が設けられています(ロープで制限されていて近づくことが出来ません)。
その後ろにはフレスコ画も残っています。
 
・主祭壇向かって左側の礼拝所
玉座の聖母子の絵の上にキリストと2聖人の絵が飾られています。
 
・クリプタ
この教会の最も重要なエリアです。東方教会にとっても聖ニコラスが埋葬されている聖地となっているようです。
 
・聖ニコラスの墓と祭壇
聖ニコラスの墓とそこに設けられた祭壇を厳重な鉄格子越しに見ることが出来るようになっています。
 
・鉄格子の隙間からみた祭壇の様子(その1)
 
・鉄格子の隙間からみた祭壇の様子(その2)
 
・祭壇の向かって右側の礼拝所
祭壇の右側には、玉座の聖母子を飾った礼拝所があります。
 
・祭壇の向かって左側の礼拝所(その1)
キリスト、聖母、更には最後の晩餐などが描かれたイコンが並ぶ礼拝所です。イコンが使われているのは、
ここが東方教会の聖地となっていることが強く影響しているものと思われます。
 
・祭壇の向かって左側の礼拝所(その2)
こちらは二人の聖人(聖トーマス・アクイエス(右)と聖ドミニクス(左))のイコンが並ぶ礼拝所です。
 
・クリプタの柱廊の柱頭を飾るユニークなレリーフです。ロマネスク様式の特徴が良く出ています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

バーリー3日目…バーリー旧市街

2023年05月29日 | イタリア
バーリーの3日目は旧市街の見学です。
日曜日なので教会はミサがあったり観光客が詰めかけて混むだろうと予想して、空いていそうなところを
中心に廻りました。
 
・旧市街の入口
バーリの旧市街は半島部分にまとまっています。一部は無くなっていますが全体は城壁で囲まれています。
こちらは新市街から旧市街へ入る入り口の一つです。
 
・旧市街の道
旧市街の入り口のアーチを潜ると、こんな感じの細い道が続いています。
 
・果物屋
細い道に台をだして果物屋、野菜屋などが並びます。名物の乾燥オレキエッテを売っているところもあります。
 
■サンタ・スコラスティカ考古学博物館
先ずは、旧市街の先端近くにある考古学博物館を目指します。
 
・考古学博物館の外観
旧市街の狭い道は混みあって歩きにくいので、いったん城壁の外に出て海岸通りをあるきます。
中世のベネディクト会修道院を利用した考古学博物館が見えてきました。教会部分の後ろには柱列も見えています。
 
・考古学博物館の入口
旧教会の横に入口があります。博物館は未だ完成していないせいか入場は無料でした。
 
・ギリシア風の壺
イタリアの考古学博物館に入ると先ず並んでいるのが、黒字に金色の人物や馬などを描いた壺であることが
多いんですが、こちらもその例に洩れません。
 
・天使の壺
正式な名称はわかりませんが、天使の像をあしらった壺です。このような壺は小生は初めて見ました。
 
・修道院の中庭
修道院の建物(先ほどの柱列を含む)も見ることを期待していましたが、見ることが出来たのは
修道院の中庭部分のみでした。修道院の裏手にはまだ未発掘の遺跡が広がっており、資金面の融通が
付けば博物館は更に拡張される計画となっているようです。
 
■サンタ・マリア・デル・ブオン・コンシーリオの遺跡
流石にイタリア、街中に普通に遺跡が残っています。
 
・柱列
 
・柱頭のレリーフ
柱列のレイアウトとレリーフからロマネスク様式の小さな教会跡かもと思って調べてみた所、やっぱり教会の遺跡でした。
 
 
・城壁の上の遊歩道
ここからはいったん城壁の上に登って次の目的地へと向かいます。
 
■ニコライアン美術館
昔バーリーを訪問した時には未だ無かった美術館です。サン・二コラ聖堂にちなんで聖二コラに
関連するものを主に集めているようです。
 
・美術館入口
 
・讃美歌の写本
 
・聖二コラの像
 
・玉座の聖母子
 
■大聖堂(カテドラル)
本当は大聖堂は月曜日に見学する予定でしたが、意外に混雑していなかったので前倒しで見学しました。
 
・大聖堂のファザード
意外なほどシンプルなファザードですが、大きなバラ窓が印象的です。この大聖堂は破壊されたビザンチン帝国の
教会の跡に、12~13世紀にかけてロマネスク様式で作られています。
 
・教会の内部
3身廊のスッキリとした造りとなっています。側廊にも礼拝堂は無く、天井も高いのでシンプルな印象を受けます。
 
・説教壇
 
・主祭壇左の壁に残るフレスコ画と墓
 
・クリプタ
古代教会の痕跡です。3 つの身廊と柱列があります。
 
・モザイクの残る床
758-761の司教の名前が刻まれているため、9~10世紀頃に破壊された最初の大聖堂の遺跡と考えられています。
 
・遺構跡
 
・教会跡
 
■ノルマン・シュヴァーベン城
ギリシア、ローマ時代にまで遡る発見物があるために、そもそも城の起源は古代だと考えられていますが、
現在の城は1233年にフェデリコ2世(フリードリヒ2世)による再建が元になっています。
 
・城の外観
棟が残る内部はもともと存在していた城、そして城の外壁部分はアラゴンによって要塞として強化、
拡張された部分となっています。
 
・城への通路
3方を堀で囲まれた城の内部へと続く橋です。
 
・城の中庭
この2階部分には古代の考古学的遺物、1階部分にはキリスト教な関連する遺物が展示されています。
考古学的な遺物は既に幾つかご紹介したので、ここではキリスト教関連のみ取り上げておきます。
 
・聖母子
教会の入口上部に飾られる半円形のレリーフ(タンパン)です。
 
・最後の晩餐
こちらもタンパンですが、構図的にキリストが一番端にいるのは珍しい気がします。
 
・受胎告知
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする