シントラの第1弾では、標高528mのペーナ山の頂上に建つカラフルなペーナ宮殿をご紹介します。
ペーナ宮殿は1836年にフェルナンド2世によって、1775年のリスボン地震で廃墟よなっていたペーナ山頂の修道院を王族の
夏の間の離宮として再建され、1910年の王政廃止まで実際に使われていた宮殿です。ゴシック・リヴァイバル様式、ネオ・マヌエル様式、
ネオ・イスラム様式、ネオ・ルネサンス様式、その他の複合的で贅沢な造りとなっている宮殿は、赤や黄、青などカラフルな色で塗られており、
遠くからでもとても目立っています。
正面からはコケティッシュな雰囲気の漂うペーナ宮殿ですが、宮殿の外周を一周する通路を通って上側に回ると、急峻で大きな岩がむき出しに
なっている地形を利用して、岩を取り除くことなく建物と共存しながら建築されていることがわかります。またこの外周路からは、シントラの
観光名所の一つであるムーアの城跡やシントラの街並みを望むことも出来ます。
宮殿の裏側にはおそらく王族のための私的と思われる小さな礼拝所も設けられていました。
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