ローマの第54弾では、ローマの北東部のピア門から城壁街に伸びるのメンターナ街道を2kmほど行ったところに建つ
サンタニエーゼ・フォーリ・レ・ムーラ教会をご紹介します。
名前の通り城壁の外にある聖アグネス教会と名付けられたこの教会は、コンスタンティヌス帝の娘コスタンツァが聖アグネスの墓の
上に建てた4世紀の小さな聖堂の上に、7世紀に教皇ホノリウス1世によって建てられています。簡素なファザードを潜ると、3身廊の
内部にはコスタンツァの教会から再利用されたとされるコリント式の円柱が並び、左右にそれぞれ3つの礼拝堂が並んでいます。
主祭壇には貴石や大理石の象嵌で彩られた17世紀初頭のチボリオ(聖体用祭壇)があり、聖アグネス(聖アニエーゼ)と
聖エメレンツィアナの遺物が入った銀の聖遺物箱が納められています。後陣のアプスにはビザンチンスタイルのモザイクが残っており、
聖アグネスを挟んで教皇シンマウスと教皇ホノリウス1世が描かれています。
教会の地下には地下室やカタコンベが広がっており、見学ツアーに申し込むことで観覧できますが、残念ながら写真撮影は禁止されていました。
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