リスボンの第4弾では、リスボンの中心部からテージョ川沿いに6kmほど西、有名なジェロニモス修道院とならんで世界遺産に
登録されているベレンの塔をご紹介します。
ベレンの塔は1515年に着工し5年後の1520年に完成、元々はテージョ川を行き交う船の監視、河口を守る要塞でした。建物は要塞とその北側にある
4階建ての塔の2つの部分に分かれています。この16世紀の塔は、ポルトガル後期ゴシック、マヌエル様式の主要作品の一つと考えられています。
建物の平面図は長方形の塔と、南に突き出した細長い側面を持つ不規則な六角形の稜堡から成っています。塔のすべての角には丸屋根の監視塔が
設置されています。
4層の塔は1階が総督の間、2階が国王の間、3階が謁見の間、4階は礼拝堂となっています。張り出したテラスの下は保堡となっており、
大砲が並ぶ砲台となっています。