上海万博を皮切りに有名になった「トイレの神様」という曲は、既に誰もが
知っているかと思いますが、あえてこのブログでも紹介したいと思います。
YOUTUBE: http://www.youtube.com/watch?v=Z2VoEN1iooE
ー 「トイレの神様」 (植村花菜) ー
(アドレスをコピーしてアクセスしてみて下さい)
シンガーソングライター自らの体験に基づいて描かれた私小説のようなこの
楽曲は「9分52秒」という驚くほどの長さで、その内容は私自身がとても
「おばあちゃんっ子」だったこともあって、胸の奥底に凄く響きました。
私の祖母は後妻で彼女自身に子供が一人も無かった為か、私を大変可愛がり、
それはまるでトイレの神様の詩のように、家族の部屋に隣接していた離れの
別部屋で、小さい頃から、あばあちゃんと二人で毎日を過ごしていました。
大人になり、一人暮らしを経たある日、会社に連絡が入り「祖母危篤」との
連絡を受け、急いで車で病院にかけつけた時には、すでに昏睡状態でした。
担当の医師によれば「意識も感覚も無いので話しかけても何も聞こえないし
家族が来られても分かりませんが、その代わりに、痛みも全く感じないので
苦しいこともありません。 残念ですが、それがせめてもの救いです」 と。
やっぱり諦めきれない私は祖母の手を握り、耳元で何度も何度も大きな声で、
・・・・何回声をかけたでしょうか・・ふと見ると祖母の目に大粒の涙・・。
身体はもちろん、瞼ひとつピクリとも動かないのに・・・どんどん溢れる涙。
看護婦さんが医師を呼んできましたが、先生曰く「おそらくは偶然でしょう、
要因は不明ですが、今のこの状態で声は聞こえないはずですから・・・」 。
医学の常識や、科学の世界は詳しく知りませんが、医者が何と説明しようとも、
あの日、あの時、手の温もりも、この声も・・ 紛れもなく届いていました。
きっと 何かの拍子に 奇跡は起きる。
私は今でも・・ そう信じています。