蝶(ちょう)と蛾(が)は、分類学的に言えば、正しくは「同じ」だそうです。
世間では「触覚・飛翔・夜行性・静止時」etc. の違い云々とあるようですが、
いずれも例外があって決定的な違いはなく、両者の「境」など無いようです。
日本では蝶と蛾を形態・生態的に分類していますが、フランスやドイツなど
のように一つの仲間として扱っているところや、セセリチョウ科だけを別に
扱うところもあり、その国や専門家達によってその扱いが変わるようです。
(日本の図式で分類すると両者を合わせた90%は「蛾」になります)
にも関わらず、一般には「蝶=綺麗」「蛾=汚い」と思われている節があり、
理由として、人は目に見えるものに対して(無知な)感覚だけで相手と接し
ていることが多いからなんだとか・・・
(もしかして肌や文化の違いで差別したりするのも同じ要因?)
・・ちなみに、古代の中国では女性の美しい眉のことを「蛾眉(がび=蛾の
触角のように美しい)」と呼んで称えていたそうです。
いわゆる「パレートの法則」に従えば・・
働きアリは実は全てが働き者では無くて、そのコロニーの生態を研究すると、
一生懸命に動いているアリは全体の約20%位で、残りの80%位はただ単に
ウロウロしているかサボっているのだそうで、次にその20%の働き者だけを
残してエリート集団を作ってみても、なぜか比率は同じ「8:2」になるそうで、
逆に20%の怠け者ばかりを集めてコロニーを作ってみると、怠け者達なりに、
働こうと考える奴等が出てきて、やはり比率は同じ8対2になると言います。
不思議ですが、実はこの法則・・、人間の世界にも当てハマるんだそうです。
ちなみに写真の蟻は、甘い蜜に誘われて花と戯れる「サボってる蟻」ですが、
なんだか凄く幸せそうで・・思わずホッとした気持ちになってきませんか(笑)