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おもちゃ病院さど Doctor_Rの治療カルテです。

アンパンマンの三輪車ヘッド が来院しました。

【申告】

 電源スイッチを入れても、音が鳴りません。

【初診】

 このおもちゃは以前も治療した経験があり、この時は電源スイッチが水の浸入による錆びで接触不良が起きていました。今回は、どうでしょう?

 

 電源スイッチの接点開閉機能が確認出来ませんでしたので、基板から外し分解しました。

 

 やはり接点部が錆びていて抵抗値が大きくなっています。やすりで接点と摺動子をやさしく研磨し接点グリスを塗布しました。

 2つのボタンのカーボン印刷部とラバー接点を無水エタノールで清掃をしました。

 これで、元気におしゃべりや歌を歌うようになりました。

【治療後記】

 水が入って錆びた様子ではありませんでしたが、接点の酸化膜による導通不良でした。

 

【おまけ】

 アンパンマンには鳴き笛が付いているのですが、残念ながら治療できませんでした。

 また、音楽、おしゃべりボタンを何度か押下すると引っかかることがありました。観察すると樹脂成型のゲートバリ(*1)とパーティングラインバリ(*2)が指に引っかかったので、スポンジヤスリでならしました。合わせてボタンの摺動面にシリコーンを塗布することで、引っかかりはなくなりました。

 

 *1:ゲートとは溶けた樹脂が製品部に充填される入り口のことを言います。

    バリとは製品の外周部にはみ出た部分のことを言います。南部せんべいのまわりの薄い部分です。(*^_^*)

 *2:パーティングラインとは、金型部品の合わせ面のことを言います。

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