タカラ時代のお人形

数十年ぶりにドール趣味を再開した記念に、タカラのジェニーやリカちゃんをお披露目するブログです。

ペティーナ・プードルのシッポナちゃん・前編

2024-12-01 | ペティーナ・プードル

ご訪問ありがとうございます。

また、コメントを下さった方、本当にありがとうございます。

元記事の方に返信させて頂きましたので、良かったら見てみて下さいね。

 

 

白バラちゃんこと2代目リカちゃんと、秋の読書会を楽しんでいたシッポナちゃん。

本日は彼女のお話を。

 

…と言っても実は、彼女のことは良くわからないのです。

何せ自分が生まれるよりも前に作られていたお人形なので。

 

自分の知る限りでの断片的な情報を並べますと…

彼女の名前はペティーナ・プードル。

ハズブロに買収されたケナー社で、1966年の1年間だけ販売されていたファッションドールです。

水着やバレエ、イブニングドレスなど数種類のタイプがあって、生産国は日本。当時のタミーちゃんやバービー嬢と同じですね。

着せ替え人形と言えば人の姿を模したものが多数の中、プードルと言うのは今でも斬新だと思います。

 

 

今から約30年ほど前。1995年のインターネット黎明期から少し経った頃。

インスタやX、YouTubeどころかブログすら無く、ネットサーフィン(これも最早死語でしょうか)と言えば、ホームページの閲覧が主流だった時代。

 

愛好家様のホームページで見た、彼女の眼差しに一目惚れ…したのは良いものの、自分には入手手段が無い。

令和の今では考えられないことですが、当時はAmazonがようやく物販を始めた位で、【インターネットで物を買う】のがあまり一般的ではなかったのです。

 

海外のビンテージトイであるペティーナ・プードルは更にハードルが高く、専門店にお願いして入荷を待つ・専門の方に海外オークションでの代理購入をお願いする…と言ったような状況でした。

語学が堪能なら、海外の方と自力で交渉と言う手もありましたが、悲しいかな、自分の英語力は「ジスイズアペン」レベル。

 

♪もしも英語が出来たなら

貯金のすべてを元にして

君(ペティーナ・プードル)に奉げることだろう~♪

 

などとヘタクソな替え歌を歌いながら、諦め切れずにグズグズとネット徘徊を連日繰り返していたところ…

奇跡的に、日本国内で見つけることが出来たのです。

お世辞にもコンディションが良いとは言えず、その分貯金のすべてを元にすることも無く、我が家に来てくれた彼女。

とてもとても嬉しかったのを覚えています。

 

余談ですが…

自分が彼女を迎え入れた頃、フィギュア専門誌にペティーナ・プードルのことが記載され、国内でもやや入手し易くなった時期がありました。

その分お値段も吊り上っていたので、タイミング的には恵まれていたかもしれません。今はどうなのかな?

 

 

まずは、デフォルトのお姿をば。

我が家の子は水着タイプ。腕輪やサンダルなどは奇跡的に残っていました。欠品はサングラスだったかな?

 

お顔のアップ。

バチンバチンのまつ毛。くっきりとしたブルーのアイシャドウ。

往年の映画女優さんみたいなこの眼差しに惚れたのよ~。

向かって右側のアイライン、下側が若干ずれているのが惜しい…

お鼻の色は少々欠けていますが、ほっぺのチークはほんのり残っています…って、この写真じゃわかりませんね…

 

 

女優さんらしく(!?)脱いで頂きました。

改めて見ると黄変が凄いですね。年代物の貫禄十分。

(背後のポケモントレーナーフィギュアは気にしないで下さい)

 

後ろから見たところ。

髪?の変色も激しい上に、おハゲが…

また、本来ならわんこらしく尻尾がある(!)のですが、着せ替え易いように取り外しが出来るので、現存しているペティーナ・プードルは尻尾の無い子が多いようです。

 

我が家の子もしっぽが無いので、愛称は【シッポ無ちゃん】

名付けたときには「我ながら良い名前だぜフフフ」などと悦に入ってたのですが…数日後気付く訳ですよ…

 

いや、猫やん。

シッポナって、猫やん。

 

ひみつのアッコちゃんの飼い猫の名前やん!!

※画像は赤塚不二夫公認サイト様よりお借りしました。

 

我に返ったもののもう、後の祭り。自分の中で馴染んでしまって、今さら別の名前に変えられない。

こうして我が家のペティーナ・プードルは、有名な猫の名前で呼ばれています。犬なのに。

 

 

 

彼女の衣装が素敵なので、ぜひ見て下さい。

お帽子、ビキニ上下、サンダル、バングルタイプの腕輪。

写真には撮っておりませんが、パンツには尻尾を通せるように穴が開いてるんですよ。

ビキニブラにはスナップが付いていますが、生地が伸び切っておりますので使っていません…と言うより、経年劣化が激しくて触るのも怖いのです。

 

特にこの帽子!

縫製、形とも素晴らしい出来栄え。

当時の日本の内職さんの技術力の高さに惚れ惚れします。

裏側にはハズブロのタグが残っていました。

 

こちらの衣装、変色が激しいので何とかしたいのですが…

オーソドックスな方法としては【オキシ漬け】がありますが、こちらの生地の水玉模様は“染色”ではなく“のせてる”感じなので、落ちてしまう可能性があるんですよね…怖くて試せない…

 

 

ここで勘の良い方ならお気付きになったのではないでしょうか。

「あれ、1枚目の写真、かなり色白になってない?」

 

ふっふっふ…そうなんです。

ビンテージドール専門美容室、「多美子おしゃれ美容室」様にお願いしたのです!

 

 

以下、旅立つ前の小芝居になりますので、苦手な方はご注意を。

 

 

 

シッポナちゃん(ペティーナ・プードル)「…リカちゃん、私そろそろ行くね」

白バラちゃん(リカちゃん)「…シッポナちゃん、どうしても行っちゃうの?リカ、寂しいよ…」

 

 

シッポナちゃん「…そんな顔しないで。私、綺麗になって帰ってくるから」

白バラちゃん「…うん…待ってる。リカ、ずっと待ってるから」

 

シッポナちゃん「じゃあね、リカちゃん。帰ってきたらいっぱい遊ぼうね」

白バラちゃん「シッポナちゃん!絶対だよ!約束だよ!いっぱい、いっぱいリカと遊ぼうね!」

 

 

結局は今回もクドい文章のまま後編に続く。

 

 

 

※実際には、この姿で行ってもらいました。

…ちょっとホラーっぽい写真になっちゃった。

 

 

 

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2 コメント

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Unknown (dayone37raku6)
2024-12-03 08:35:29
おはようございます🌞
このプードルちゃん確かどこかのドール本で見た事があるような。最近の子かと思いきやビンテージドールだったのですね。おそらくプードル🐩がブームだった頃の。でもなんとなくペットワークス系の動物ドール(ニッキ、うさぎぃ、くまボーロなど)にも思わせます。
リアルまつ毛がオシャレさんですね。
後編も待ってます。
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Unknown (もずめ)
2024-12-04 10:22:46
のんき亀様、おはようございます。コメントありがとうございます。

自分の知る限りでは、90年代のフィギュア王に書かれているのは確認しているのですが、何とドール本にもペティーナ・プードルのことが!
このお人形さんは本当に情報が少ないんですよ…激しく読みたい!探してみようかな…

>プードル🐩がブームだった頃の
のんき亀様、コナン君級に鋭いご指摘です!
自分が一番最初に彼女を知ったのも、着せ替え人形の愛好家様ではなく、プードルグッズコレクター様のHPでした。
確かに、今の着せ替え動物ドールちゃんたちに通じるものがありますね!リプロで出てくれないかなあ。
…実はブライスがネオ・ブライスとして復活するのを知ったときには、「この勢いでペティーナ・プードルも復活か?!」などと期待していたのですが…かすりもしませんでした…
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