ご訪問ありがとうございます。
また、コメントを下さった方、本当にありがとうございます。
元記事の方に返信させて頂きましたので、良かったら見てみて下さいね。
白バラちゃんこと2代目リカちゃんと、秋の読書会を楽しんでいたシッポナちゃん。
本日は彼女のお話を。
…と言っても実は、彼女のことは良くわからないのです。
何せ自分が生まれるよりも前に作られていたお人形なので。
自分の知る限りでの断片的な情報を並べますと…
彼女の名前はペティーナ・プードル。
ハズブロに買収されたケナー社で、1966年の1年間だけ販売されていたファッションドールです。
水着やバレエ、イブニングドレスなど数種類のタイプがあって、生産国は日本。当時のタミーちゃんやバービー嬢と同じですね。
着せ替え人形と言えば人の姿を模したものが多数の中、プードルと言うのは今でも斬新だと思います。
今から約30年ほど前。1995年のインターネット黎明期から少し経った頃。
インスタやX、YouTubeどころかブログすら無く、ネットサーフィン(これも最早死語でしょうか)と言えば、ホームページの閲覧が主流だった時代。
愛好家様のホームページで見た、彼女の眼差しに一目惚れ…したのは良いものの、自分には入手手段が無い。
令和の今では考えられないことですが、当時はAmazonがようやく物販を始めた位で、【インターネットで物を買う】のがあまり一般的ではなかったのです。
海外のビンテージトイであるペティーナ・プードルは更にハードルが高く、専門店にお願いして入荷を待つ・専門の方に海外オークションでの代理購入をお願いする…と言ったような状況でした。
語学が堪能なら、海外の方と自力で交渉と言う手もありましたが、悲しいかな、自分の英語力は「ジスイズアペン」レベル。
♪もしも英語が出来たなら
貯金のすべてを元にして
君(ペティーナ・プードル)に奉げることだろう~♪
などとヘタクソな替え歌を歌いながら、諦め切れずにグズグズとネット徘徊を連日繰り返していたところ…
奇跡的に、日本国内で見つけることが出来たのです。
お世辞にもコンディションが良いとは言えず、その分貯金のすべてを元にすることも無く、我が家に来てくれた彼女。
とてもとても嬉しかったのを覚えています。
余談ですが…
自分が彼女を迎え入れた頃、フィギュア専門誌にペティーナ・プードルのことが記載され、国内でもやや入手し易くなった時期がありました。
その分お値段も吊り上っていたので、タイミング的には恵まれていたかもしれません。今はどうなのかな?
まずは、デフォルトのお姿をば。
我が家の子は水着タイプ。腕輪やサンダルなどは奇跡的に残っていました。欠品はサングラスだったかな?
お顔のアップ。
バチンバチンのまつ毛。くっきりとしたブルーのアイシャドウ。
往年の映画女優さんみたいなこの眼差しに惚れたのよ~。
向かって右側のアイライン、下側が若干ずれているのが惜しい…
お鼻の色は少々欠けていますが、ほっぺのチークはほんのり残っています…って、この写真じゃわかりませんね…
女優さんらしく(!?)脱いで頂きました。
改めて見ると黄変が凄いですね。年代物の貫禄十分。
(背後のポケモントレーナーフィギュアは気にしないで下さい)
後ろから見たところ。
髪?の変色も激しい上に、おハゲが…
また、本来ならわんこらしく尻尾がある(!)のですが、着せ替え易いように取り外しが出来るので、現存しているペティーナ・プードルは尻尾の無い子が多いようです。
我が家の子もしっぽが無いので、愛称は【シッポ無ちゃん】
名付けたときには「我ながら良い名前だぜフフフ」などと悦に入ってたのですが…数日後気付く訳ですよ…
いや、猫やん。
シッポナって、猫やん。
ひみつのアッコちゃんの飼い猫の名前やん!!
※画像は赤塚不二夫公認サイト様よりお借りしました。
我に返ったもののもう、後の祭り。自分の中で馴染んでしまって、今さら別の名前に変えられない。
こうして我が家のペティーナ・プードルは、有名な猫の名前で呼ばれています。犬なのに。
彼女の衣装が素敵なので、ぜひ見て下さい。
お帽子、ビキニ上下、サンダル、バングルタイプの腕輪。
写真には撮っておりませんが、パンツには尻尾を通せるように穴が開いてるんですよ。
ビキニブラにはスナップが付いていますが、生地が伸び切っておりますので使っていません…と言うより、経年劣化が激しくて触るのも怖いのです。
特にこの帽子!
縫製、形とも素晴らしい出来栄え。
当時の日本の内職さんの技術力の高さに惚れ惚れします。
裏側にはハズブロのタグが残っていました。
こちらの衣装、変色が激しいので何とかしたいのですが…
オーソドックスな方法としては【オキシ漬け】がありますが、こちらの生地の水玉模様は“染色”ではなく“のせてる”感じなので、落ちてしまう可能性があるんですよね…怖くて試せない…
ここで勘の良い方ならお気付きになったのではないでしょうか。
「あれ、1枚目の写真、かなり色白になってない?」
ふっふっふ…そうなんです。
ビンテージドール専門美容室、「多美子おしゃれ美容室」様にお願いしたのです!
以下、旅立つ前の小芝居になりますので、苦手な方はご注意を。
シッポナちゃん(ペティーナ・プードル)「…リカちゃん、私そろそろ行くね」
白バラちゃん(リカちゃん)「…シッポナちゃん、どうしても行っちゃうの?リカ、寂しいよ…」
シッポナちゃん「…そんな顔しないで。私、綺麗になって帰ってくるから」
白バラちゃん「…うん…待ってる。リカ、ずっと待ってるから」
シッポナちゃん「じゃあね、リカちゃん。帰ってきたらいっぱい遊ぼうね」
白バラちゃん「シッポナちゃん!絶対だよ!約束だよ!いっぱい、いっぱいリカと遊ぼうね!」
結局は今回もクドい文章のまま後編に続く。
※実際には、この姿で行ってもらいました。
…ちょっとホラーっぽい写真になっちゃった。
このプードルちゃん確かどこかのドール本で見た事があるような。最近の子かと思いきやビンテージドールだったのですね。おそらくプードル🐩がブームだった頃の。でもなんとなくペットワークス系の動物ドール(ニッキ、うさぎぃ、くまボーロなど)にも思わせます。
リアルまつ毛がオシャレさんですね。
後編も待ってます。
自分の知る限りでは、90年代のフィギュア王に書かれているのは確認しているのですが、何とドール本にもペティーナ・プードルのことが!
このお人形さんは本当に情報が少ないんですよ…激しく読みたい!探してみようかな…
>プードル🐩がブームだった頃の
のんき亀様、コナン君級に鋭いご指摘です!
自分が一番最初に彼女を知ったのも、着せ替え人形の愛好家様ではなく、プードルグッズコレクター様のHPでした。
確かに、今の着せ替え動物ドールちゃんたちに通じるものがありますね!リプロで出てくれないかなあ。
…実はブライスがネオ・ブライスとして復活するのを知ったときには、「この勢いでペティーナ・プードルも復活か?!」などと期待していたのですが…かすりもしませんでした…