
山本一太沖縄・北方・科学技術担当大臣は1月16日、根室市を訪問、ノサップ岬から北方領土を“生まれて”初めて視察した。この人物はテレビ出演も多くこなし、日夜、自己の宣伝に余念がない。国会では民主党政権を追求するなど発言は切れ味が“鋭い”が、組織の人としては見識がない。彼のブログを見れば外交や安全保障分野に熱心に取り組んできたといわれるわりには、“底”が浅い。
根室市訪問し北方領土を視察した模様をSo-netブログ「山本一太の気分は『気分はいつも直滑降』」 http://ichita.blog.so-net.ne.jp/ に記載してある。それを見ると、北方領土に対する取り組みも、テレビ出演の準備も、文字通り泥縄であったことがわかる。一夜漬けの勉強でテレビに出演したと書いてある。道理で、テレビではマトモな発言がなかったのだ。
普段の言動は派手なイメージがつきまとうが、軽薄で自己顕示欲が強い人物なのであろう。日本の政治家は諸外国の諜報活動について何も知らないし関心もないから、スパイ行為をしなくても国家の“機密情報”(の類)をいとも簡単に収集することができる。私が、仮にソ連側の立場でこの人物と話し合うことがあれば、この程度の人物と国益をかけて話し合う気にならない。
色丹島の開発に関するニュースは、山本一太大臣の北方領土視察に・・・・・・チラット見ただけであるが・・・・対するロシアの厳しい“回答”である。
ロシア、色丹島を開発
2013年1月23日(水曜日)読売新聞朝刊7面
以下、「山本一太の『気分はいつも直滑降』」の記事を転載する。
山本一太の「気分はいつも直滑降」
政治は「不条理」な世界だ。まっすぐ進もうと思っても、時には妥協や迂回を余儀なくされる。それでも常に正面から突き抜ける気概を持ち続けたい。少なくとも「気分はいつも直滑降」でいこう!
フジテレビ「新報道2001」に出演
2013年1月18日
夜11時30分。 カットフルーツを食べながら、Macのキーボードを叩いている。 あ、お湯が沸いた。 疲れた身体が、熱いミルクティーを求めている。
明後日(日曜日)のフジテレビ「新報道2001」に出演する。 テーマは尖閣と日中関係等。 領土担当大臣として発言する。 小野寺防衛大臣と一緒だ。
午後2時から午後3時30分まで、マスコミ各社によるグループインタビューがあった。 科学技術・宇宙政策と沖縄・北方問題に分けて行われた。 次々と、しかも多岐に渡る質問が出た。(ふう) ほとんど修行の場だった。 何とか、最初の試練(?)を乗り切った。
夜の会食が終わった後も、役所での大臣レクや日程の打ち合せが続いた。 気がつくと夜10時過ぎ。 容量の小さな頭脳が悲鳴を上げている。 でも、充実した毎日だ。
追伸:アルジェリアの邦人拘束事件をめぐる海外メディアの情報が錯綜している。 本当に心配だ。
命の次に大事な名誉
2013年1月19日
間もなく夜10時。 アルジェリアの邦人拘束事件に関する報道を、固唾を呑んでフォローしている。 全員、無事であることを祈るばかりだ。 官邸から何らかの指示があれば、いつでも動ける状態にしておかないと。
明朝のフジテレビ「新報道2001」の準備をするために、様々な資料に目を通している。 日中関係と尖閣問題、安倍外交等について、領土担当大臣として、どんな切り口で発言したらいいだろうか? もちろん、安倍総理や岸田外務大臣に迷惑をかけるようなことは言わない。 それでも、領土担当、沖縄担当大臣としての視点で発信出来ることがあるはずだ。
予想したとおり、さっそく(週刊誌か何かで?)山本一太大臣へのネガティブ・キャンペーンが始まったようだ。 これからどんな問題に直面しようと、どんな結果が待っていようと、逃げずに真っすぐ立ち向かいたい!
追伸:自分で言うのも何だけど、本当に「欠点だらけの人間」だと思う。(ため息) とにかく我が侭だし、自分勝手だし、感情的だ。 加えて、(何度も書いているように)頭脳の容量も小さいし、人一倍、回転が速いわけでもない。(ガクッ)
思ったことをハッキリ言ってしまう性格なので、山本一太を嫌いな人間(=政敵)は、大勢、いると思う。 このブログで迷惑を被った方々も。 まさに「不徳の致すところ」だ。(反省X10)
が、逆に、吉田博美氏のように相思相愛(?)の政治家もいるし、「一太さん、大好きですよ!」と言ってくれる若手議員もいる。(ニッコリ) 要領よく立ち回れない不器用さを心配してくれる兄貴分もいるし、心から慕ってくれる後輩もいる。 そう言えば、回りには、自分のことを「大好き」か「大嫌い」な人しかいない気がする。(笑X2)
ただし、(欠点の塊であっても)人間として「卑怯なこと」はしない。 陰でコソコソ悪口を言ったり、大切な人を裏切ったり、弱いものイジメをしたり、二枚舌を使ったり、ずる賢く振る舞ったりしないのが、山本一太の「ちっぽけな美学」だ。 これだけは、ずっと貫いて来た。
過去のブログにも書いた憶えがある。 自分にとって、命の次に大事なのは「名誉」だ。 万一、自分の生き方の根幹に関わることについて事実と違う話をでっち上げられた時には、(いかなる犠牲を払っても)徹底的に戦う!(キッパリ) そうなったら、政治家としての地位や選挙のことなんて、一切、考えない!! 「名誉」を傷つけられて放っておいたら、ちゃんと育ててくれた(「勇気ある人生」を示してくれた)両親に申し訳が立たないもの! そうだ、うちの小さな仏壇にお線香を上げておこう。 「絶対の味方」は、(1人を除いて)2人ともいなくなってしまった。(ため息X2)
あ、もうこんな時間(夜10時半)か。 急いでシンプルな夕飯を作らないと。
初めての根室、初めての北方領土視察
2013年1月16日
夜8時30分。 釧路から羽田に向かう飛行機の機中にいる。 東京までの所要時間は1時間30分。 飛行機って、本当に速いなあ。 行きはコンソメスープを飲んだ。 帰りは紅茶にしよう。 あ、温かい飲み物は、コーヒーか、日本茶しかないのか。 じゃあ、コンソメスープをお願いします。 ちなみに、客室乗務員の人たちは、皆、とても親切だ。(ニッコリ)
さて、と。 本日の日程をサッと振り返ってみる。 釧路空港に到着したのは、午前9時45分。 空港から3時間かけて根室市に移動した。 やっぱり、北海道は広い。 途中、信号はほとんどなかった。 根室近郊の町に入ったところで、海の向こうにぼんやりと浮かぶ国後島を発見。 この時期にこんなに晴れるのは珍しいそうだ。
昼1時前に根室市内の会場に到着。 北方領土隣接地域市町村(1市4町)の首長と昼食を食べながら懇談した。 そこから納沙布岬へ。 岬の先端から、北方領土を視察した。 数キロしか離れていない貝殻島の灯台はもちろん、水晶島、秋勇留島がくっきりと見えた。 話には聞いていたが、想像以上に近い感じがする。(驚)
北方館や望郷の家も案内してもらった。 双眼鏡を覗くと、貝殻島の少し先にロシアの漁船が見えた。 中間線のあたりを航行する海保の巡視船も目に入って来た。 静かな風景とは裏腹の緊張感が漂っている。
納沙布岬から30分ほどの場所にある北方四島交流センターで、関係団体等からの要望を聞いた。 元島民の方々、副知事、県議会副議長、地元市町村長、返還要求運動関係者等が集まっていた。 ここはマスコミオープンの会合。 1つ1つの意見や要望を真剣に聞き、出来るだけ丁寧に答えた。 北方領土問題に本気で取り組もうという担当閣僚としての熱意は伝わったと思う。 その後の元島民の人たちとの懇談会でも、率直な意見や要望が出た。
懇談会終了後の記者会見で、地元紙の記者から、「今回の衆院選挙で当選した大勢の新人議員の方々に、ぜひ、北方領土を視察してもらいたい。たとえば、この根室で領土問題の研修をやるというのは、どうだろうか?閣僚としての職務ではないと思うが、山本大臣のほうから党に提案してもらえないか?」という質問(というより要望)があった。 次のように応じた。
「なるほど、それはいい提案ですね!北方対策、そして領土担当大臣としても、自民党新人議員の皆さんには、この場所に足を運び、納沙布岬から(あるいは船上から)北方領土をその目で見て欲しいと思います。さっそく、私のほうから石破幹事長に提案してみます。」
あ、飛行機が降下を始めた。 間もなくシートベルトサインが点灯する。 この続きは次回のブログで。
以上、転載終わり
ロシアの色丹島開発が意味するもの
このブログを読めば、領土問題に関してはズブの素人で、安倍首相のメッセンジャーボーイ、使いパシリにすぎないことがわかる。ロシアにしてみれば建設的な話ができる人物とは思えないであろう。
日露間の領土問題となっているいわゆる北方領土の歯舞、色丹両島は、いわゆる千島列島(クリルアイランド)には含まれていない。北海道の一部である。雪のない時期に根室市に行って海岸の景況を見れば、それがよくわかる。
読売新聞の小さな記事は、領土交渉に関するロシアの厳しい姿勢を示すものと受け止めなければならない。北方領土は返さない、歯舞・色丹、国後及び択捉の4島も返さない、日本側から出ている3角島の返還という考えにも反対するというメッセージである。
これが、テレビ出演に底の浅さを曝け出した軽薄な北方担当大臣に対するロシアの回答である。
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