これはだめだ!

自信喪失、無気力な日本に”喝!”、反日、侮日に反撃、一矢を報いる。

ロシア大統領北方領土訪問、中国外交また勝利、韓国、アメリカ大喜び、これを弱り目に祟り目という

2010-11-01 | 安全保障

前原外相「関係発展の真意疑う」=日ロ首脳会談、見送りも―北方領土訪問 
  前原誠司外相は11月1日、メドベージェフ・ロシア大統領の国後島訪問を受け、外務省にベールイ駐日ロシア大使を呼んで抗議した際、「事前に懸念を伝えたにもかかわらず訪問したことは、日本との関係発展を重視すると表明してきたロシア政府の真意を疑わせるものだ」と述べ、同国の対応を強く批判した。外相は「(北方領土は固有の領土であるとの)日本の原則的立場と相いれず、わが国国民の感情を傷つけるもので、極めて遺憾だ」と強調。「訪問の事実や訪問時の大統領の言動を踏まえ、適切な対応を取っていかざるを得ない」として、何らかの対抗措置に踏み切る可能性も示唆した。
    これに関し、松本剛明外務副大臣は同日午後の記者会見で、11月13日から横浜市で開くアジア太平洋経済協力会議(APEC)の際に菅直人首相と同大統領の会談を行うかどうかについて「それも含めて、今後どのような適切な対応を取っていくか考えていきたい」と述べ、会談見送りも排除しなかった。     (時事通信 11月1日(月)17時38分配信)

スピッツのようにただ吼えるだけ! 何が出来る? 
 前原外相は、建前論で外交を行っているが、「政治は武器を使用しない戦争、戦争は武器を使用する政治である」ことをわきまえているのだろうか甚だ疑問だ。スピッツのように吼えているだけでは、外交は出来ない。日本政府は、北方領土を如何に解決するか戦略を立て、国論を統一しロシアに当たるべきであったが、拱手傍観、消極退嬰にすごしてきた。東西冷戦が終結したあたりから、北方領土問題を解決して21世紀に台頭が確実視されていた中国に対応すべきであった。
 
根室の沖合い2キロにも満たない距離にある歯舞・色丹島周辺で日本漁船が拿捕されたり、銃撃されきたことに目を瞑り政財界が経済的利益の追求に汲々となり日ソ・日ロ間の懸案を解決してこなっかた自民党政権の無策は糾弾されるべきである。北方領土に日本人は居住していないが、年々、現地生まれのロシア人が増えている。時間の経過と共に北方領土問題の風化は避けられない。与野党とも党利党略に走り、足の引っ張り合いに明け暮れた。
   政治家は“国家”を忘れ“主権”や“国土防衛”に無関心であった。過去8年年々、防衛費が削減されてきた。自衛隊は、海外派遣などの任務が年々増えるにも係わらず、人間の体に例えれば骨と皮だけで肉が付いていない、“痩せこけた”体になってしまった。国会議員が内向きの瑣末な論議に汲々とし自国防衛に無関心である体たらくを目にすれば、日本と領土問題を抱える国は、日本はくみしやすい国、何をやっても言い返すことしか出来ない卑屈な弱虫としか見ないだろう。前原外相が、ただ一人“吼えて”も、ロシアは痛痒を感じない。これは、中国も、韓国、北朝鮮も同じだ。日本、またもや完敗である。

「ロシアに甘く見られた」各党反発 
  ロシアのメドベージェフ大統領が北方領土の国後島に入ったことに対し、各党は一斉に反発した。野党側からは、「菅政権の領土への意識が低く、ロシアに甘く見られた」などと日本政府の外交政策に起因するとの指摘もあがった。
 自民党の石破政調会長は11月1日、「極めて遺憾だ。今後の日露関係にいい影響を与えない」と記者団に語った。尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件で日中関係が悪化している点も指摘し、「政府が対応不能になっている状況をつかれたとも言える」と批判した。一方、「長年の自民党政権の外交、さらにその後の外交を見ての行動だろう。情けない限りだ」とも漏らした。
 公明党の山口代表は国会内で記者団に対し、「極めて遺憾で、政府として厳重に抗議すべきだ」と求めた。その上で、今月中旬に横浜で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に露大統領が出席予定であることを踏まえて「政府がどう努力するかが厳しく問われる。こうした状況を招いたのは、尖閣の問題が影響したとも考えられる。日中もあわせて、政府の毅然(きぜん)たる冷静な対応が求められる」と強調した。
       (2010年11月1日12時00分 読売新聞)

目くそ鼻糞、「ロシアに甘く見られた」のは自・公政権の無策も一因だ 
  戦後、一時期を除いて昨年まで自民党政権が続いてきた。その間、北方領土解決のため4島返還、歯舞・色丹島の2島返還や北方領土の半分の返還を求めるなどの案が持ち上がったがどれも線香花火のようなものだった。戦争で失った領土は戦争で取り戻す覚悟が無いのなら、日ソ・露間で政治決着を図るべきであったが、それを避けてきた。自民党、公明党が民主党政権を批判するのは天につばを吐くようなもの。目くそ鼻糞、味噌糞一緒だ。

露大統領の国後訪問、新華社が速報…前原発言も 
  【北京=佐伯聡士】中国の新華社通信は11月1日、ロシアのメドベージェフ大統領が北方領土の国後島を訪問したことを英文で速報した。 記事では、前原外相が「日本の国民感情を傷つけた」と発言したことも伝えた。
      (2010年11月1日12時32分 読売新聞) 

中国も韓国も“ロシアよくやった”と大喜びだ、またしても中国外交の勝利
  ロシア大統領の国後島訪問により、日本を南北から挟撃できる戦略体制が構築できたことは、日本と尖閣諸島の領有権で対立する中国外交の勝利である。中国はロシアによって、日本が現在策定中の中期防衛力整備計画における南方への配備重視への転換を牽制することが出来た。韓国に対しては8月15日に“お詫び”をした。これにより、中露及び韓国も・・・・もちろん北朝鮮も・・・・・・第二次世界大戦についての歴史認識で共同戦線を構築しうるようになった。これにより、それぞれの国が対日攻勢のカードを握った。
    将来、対日カードに変質か韓国への”お詫び”
     日本の周辺国は歴史認識を共有した
   
  今後当分の間、日本の政治が不安定で、外に対して主権国家としての考えを主張できるような指導力のある政権が出現するのかどうか、先行き不透明な状況が続きそうだと外国が判断すれば、日本国民の願望にかかわらず、周辺国は日本から取れるものは取ってしまえと動くことを予期しなければならない。ロシア大統領は、例え北方領土を訪問しても政治の無策で衰退・没落する日本が出来ることといえば抗議すること“吼える”ことだけで痛痒を感じないと判断したのだろう。
 このことは竹島問題を抱える韓国、戦後の償いを求める北朝鮮も同じだ。日本がロシアに提供するであろう利益の“代替”は、勃興する中国や韓国から期待できると判断したのだろう。
  アメリカは、第二次世界大戦後の日本に対する占領政策がようやく結実しつつあるので、内心、ほくそえんでいることだろう。日本がアメリカを出し抜いて中国に寄り添ったり、ロシアに寄り添うことを阻止できるようになった。アメリカは韓国が実効支配している竹島に安保条約を適用しないと決めているので、北朝鮮の崩壊とその後の朝鮮半島の復興事業や北朝鮮の地下資源の獲得に対する布石を打つことが出来た。アメリカ政府は、日本政府に自国防衛に真剣に取り組めと臨むことは必至、外交・安全保障に無知・無策な“仙谷内閣”は、アメリカの言いなり、対米従属を強めるだろう。日本から取れるだけ金を取れるようになった。思いやり予算を減らすな、アメリカ製の高価な兵器を買えと圧力を強めやすくなった。ロシア大統領の北方領土訪問は、アメリカにとっても願ったりかなったりだ。日本にとって弱り目に祟り目とは、このことか。 
        さて!この提言はどう生かされるのかな?
              

巡視船の接舷は説明のみ
・漁船への接舷シーン「見せられません」と海保側断る 尖閣ビデオ - 産経新聞(11月1日)
「挑発的な動きをみせています」と説明した直後に衝突
・海保の「当ててきました」との音声まで… 尖閣ビデオ - 産経新聞(11月1日)
船長とみられる男はくわえタバコ
・男はくわえタバコ、海保の呼び掛け無視 尖閣ビデオ - 産経新聞(11月1日) 船員の様子
・船長ら数人のうち1人が中指突き立て、海保を挑発 尖閣ビデオ - 産経新聞(11月1日) 逮捕の原因に至る説明はなし
・海保の巡視船内ではサイレン 職員は叫び声も尖閣ビデオ - 産経新聞(11月1日)

◇議員らの反応
・「中国側がぶつかってきた」と民主・森裕子議員 尖閣ビデオ - 産経新聞(11月1日)
・「明らかに悪質。釈放おかしい」と自民・武部氏 尖閣ビデオ - 産経新聞(11月1日)
・「衝突してきた状況分かった」=尖閣ビデオで中井衆院予算委員長 - 時事通信(11月1日)

◇一般公開の予定はなし
・「一般公開はルール違反」と中井衆院予算委員長 尖閣ビデオ - 産経新聞(11月1日)  

ビデオを少し見せる政府とチョット見ただけで無策・無能な国会議員は、
まるで100年前の中国・阿Qそのもの、恥さらし 
 マスコミに、このような活字が躍る国は外国にあるのだろうか。犯罪者(中国)の恫喝にうろたえる腑抜けな政府の無様さにあいた口がふさがらない。政府、与野党問わず、日本の主権、領土を守ることにどれだけの関心があるのだろうか。来年度の政府予算は、各省庁一律10%カットで何ら疑問を感じないのだろうか。外交、防衛及び治安は国家の存立の基盤をなすが、国の存立に重大な事件が連続して生起しているにもかかわらず、国会議員は国の安全保障や防衛を語らない。このような国会議員が跋扈する日本をまともに相手にする国があるのか? 恥を知らなければならない。
 100年前の中国(人)の生き様もこのようなものだった。100年経って日中の体質は入れ替わった。魯迅作「阿Q正伝」(岩波文庫)主人公・阿Qの奴隷根性は、日本人に乗り移ったようである。

(参考)来年度防衛予算10%削減で日本の防衛体制崩壊、それでも朝鮮学校を無償化する狂気 2010年08月28日

(参考)「日韓併合100周年」、対韓外交“勝利の記録” 何度も繰り返す屈辱的奴隷体質 2010年08月12日

 以下、魯迅作「阿Q正伝」(岩波文庫)101ページ~105ページの抜粋である。

 第二章 勝利の記録
 阿Qは、姓名や出身地がはっきりしないばかりでなく、以前の「行状」さえはっきりしていない。未荘の人々の阿Qにたいする関係は、仕事に雇うことと、からかうこととに限られていたから、彼の「行状」などに注意を払うことはたかった。また阿Q自身も、口にしたことがなかった。たまに、ほかのものと口論するときなどに、目をむいて、こんな風に言うくらいであった。
 「おいら、むかしは、おめえなんかより、ずっと偉かったんだぞ。おめえなんか、なんだい」阿Qには家がなかった。
未荘の地蔵堂のなかに住んでいた。一定の職業もなかった。日傭に雇われて廻り、麦を刈れといわれれば麦を刈るし、米をつけといわれれば米をつくし、舟をこげといわれれば舟をこいだ。仕事が長びくときは、その時々の主人の家に寝泊りすることもあったが、終れぼすぐ帰された。それゆえ、人々はいそがしくなると阿Qを思い出したが、その思い出すのは仕事をさせることで、「行状」のことではなかった。ひまになると、阿Qそのものさえ忘れてしまうから、まして「行状」どころではない。たった一度、ある老人が「阿Qはよく働く」とほめた事とがあった。そのとき阿Qは、上半身裸で、のっそりと、その人の前につっ立っていた。この言葉が本気で言われたものか、それとも皮肉なのか、ほかのものには見当がつかなかった。しかし、阿Qは、大満足であった。
 阿Qはまた、自尊心が強かった。未荘の住民どもは、ひとりとして彼の眼中になかった。はなはだしきは、ふたりの「文章」にたいしてさえ、彼は歯牙にかけぬ風のところがあった。そもそも「文章」とは、将来おそらくは秀才に変ずべきものである。趙且那と銭旦那が住民の深い尊敬を受けているのも、金持であること以外に、文章の父親であるのがその原因である。しかるに阿Qだけは、精神的にとくに尊敬を払う態度を示さなかった。おいらの倅ならもっと偉くなるさ、と彼は考えていたのである。加うるに彼は、城内へも何回か行っているので、自尊心の強くなるのも当然であった。しかし一方、城内の連中をも彼は軽蔑していた。たとえば、長さ三尺幅三寸の板でできた腰かけを、未荘では「長発(チャントン)」と呼んでおり、彼も「長発」と呼んだが、城内の連中は「条茸(ライアオトン)」と呼んでいる。これはまちがっている、おかしな話だ、と彼は考えた。鯛のから揚げに、未荘では長さ五厘ほどの葱を添えるが、城内では葱のみじん切りを添える。これもまちがっている、おかしな話だ、と彼は考えた。ところで未荘の奴らは、世間知らずのおかしな田舎者ときているから、城内の魚のから揚げさえ見てやしないのだ。
 阿Qは「むかしは偉かった」し、見識も高いし、しかも「よく働く」から、本来なら「完壁な人物」と称して差しつかえないほどであるが、惜しいことに、彼には体質上に若干の欠点があった。第一の悩みの種は、彼の頭の皮膚が数カ所、いつからともなく、おできのために禿げていることである。これも彼のからだの一部にはちがいないが、阿Qの意見では、こればかりは白慢にならぬらしかった。その証拠には、彼は「禿」という言葉、および一切の「禿」に近い発音がきらいであった。後になると、それが次第にひろがって「光る」も禁物、「明るい」も禁物になった。さらに後になると「ランプ」や「蟻燭」まで禁物になった。その禁を犯すものがあると、故意であろうがなかろうが、阿Qは禿までまっ赤にしておこり出すのである。相手によって、もし口下手な奴なら罵倒するし、弱そうな奴ならつっかかっていった。ところが、どうしたことか、とかく阿Qの方がやられてしまう方が多かった。そこで彼は、徐々に方針を変えて、多くの場合、睨みつけてやることにした。
 ところが、阿Qが睨みつけ主義を採用したとなると、未荘のひま人どもは、よけい喜んで彼を阿Qの顔さえ見れば、わざとびっくりしたふりをして、こう言うのだ。「ほほう、明るくたったぞ」阿Qは、きまって腹を立てる。彼は睨みつけてやる。「なんだ、ランプがあったのか」彼らは一向平気である。阿Qは困って、別の仕返しの文句を探さなければならない。「おめえなんかには・・・・・・」彼は、彼の頭上にあるのは高尚な、立派な禿であって、あたり前の禿でないことを考えていたのである。しかし、前に述べたごとく、阿Qは見識が高いから、それを言い出すと「禁忌」に触れることを早くも見て取って、それきり言葉を途切らせたのである。 ところが相手は、それで止めずに、なおもからんできた。とうとう殴り合いにたった。阿Qは、形式的には負けた。赤毛の辮髪をつかまえられて、壁ヘコツンコツンと頭をぶっけられた。相手はそれでやっと満足して、意気揚々と引きあげる。阿Qは、しぼらく立って考えていた。「倅にやられたようなものだ。いまの世の中はさかさまだ……」と彼はひそかに思った。そこで彼は満足して、意気揚々と引ぎあげた。阿Qは、心に考えていることを、後にはいつも口に出して言ってしまう。そこで、阿Qをからかう連中の全部に、彼のこの精神的勝利法の存在が知られてしまった。それからは、彼の赤毛の辮髪を引っぱるときは、あらかじめこう宣告するようになった。「阿Q、これは伜が親を殴るんじゃないぞ。人間様が畜生を殴るんだぞ。自分で言ってみろ、人問様が畜生を殴るんだと」阿Qは、両手で辮髪の根元をおさえて、頭をゆがめて言った。「虫けらを殴るんさ。これでいいだろう。おいら、虫けらさーもう赦してくれ」たとい虫けらであろうと、相手は容易に放してはくれない。今まで通り、近所に場所を見つけてコツンコツン五、六回食らわせて、こんどこそ阿Qも参ったろうと思って、はじめて満足して、意気揚々と引きあげる。ところが阿Qの方でもものの十秒もたたずに、やはり満足して、意気揚々と引きあげる。
 彼は、われこそ自分を軽蔑できる第一人者なりと考えるのである。「自分を軽蔑できる」というこを省けば、残るのは、「第一者」だ。状元だって「第一人者」じゃないか。「おめえなんか、何だい」だ。阿Qはかくも種々の妙計によって怨敵を征服した後、朗らかになって居酒屋へ飛び込み、二、三杯ひっかけ、そこでまたふざけたり言いあったりして、またも意気揚々となって、朗らかに地蔵堂へ戻ると、ごろっと大の字になって寝てしまうのである。


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