
アフリカの防衛駐在官、増員に意欲…防衛相
小野寺防衛相は20日のフジテレビの番組で、アルジェリアの人質事件を踏まえ、アフリカでの防衛駐在官の増員に意欲を示した。
小野寺氏は、アフリカ諸国では軍隊の情報が重要だと指摘し、「現在も防衛駐在官を送り込んでいるが、もう少し情報収集(を強化)する必要がある」と述べた。
防衛駐在官は、日本の在外公館に駐在し、軍事関連情報を収集する。防衛省によると、アフリカではエジプトとスーダンに各1人駐在している。各国でイスラム武装勢力の動きが活発化し、小野寺氏は邦人保護のためにも、情報収集体制を強化する必要があると判断したとみられる。
(2013年1月20日19時35分 読売新聞)
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「新報道」2001 緊迫 小野寺防衛大臣&山本一太大臣生出演!国民の生命と領土をどう守る」
読売新聞は、1月20日、7時30分からのフジテレビ「新報道」2001 緊迫 小野寺防衛大臣&山本一太大臣生出演!国民の生命と領土をどう守る」で小野寺大臣が言った「(アフリカに)現在も防衛駐在官を送り込んでいるが、もう少し情報収集(を強化)する必要がある」と、刺身のツマのようなことを取り上げている。「国民の生命と領土をどう守る」答えがこれか。お粗末過ぎないか。
テレビの番組での防衛大臣、北方担当大臣の発言は、中国や沖縄に関連したものが多かった、取り上げていない。もっとも2人の大臣の発言は、官僚がブリーヒングしたものをオウム返しに言った程度の、浅く薄く軽い内容であったから、取り上げるに値しなかったのだろう。
領土問題がクローズアップされている時期の所轄の大臣がテレビに出ることは避けねばならない。発言の様子を観察していれば、大臣の腹の中・・・・日本側の採りうる策・・・・・が透けて見える。出る大臣も出させるテレビ局も、領土問題の解決に本気で取り組む気があるのか疑問を抱かせる。 政治家とマスコミのレベルの低から、現職の大臣がテレビに軽々と出て中身のないことをしゃべるのだ。
ロシアの挑発行動は常態化、マスコミの無視も常態化
ロシア空軍のイリューシンIL20型電子偵察機1機が12月27日、ハバロフスク州方面から日本の領空に接近、北海道沖の日本海側を南下して奥尻島、秋田、佐渡、能登半島、舞鶴沖に沿って飛行したため、空自の北空、中空、西空のF15戦闘機などが緊急発進して対応した。露軍機は山陰沖から北西に針路を変えて日本から離れ、自国領方面に戻った。
一方、沖縄県尖閣諸島沖の東シナ海では1月5日、中国国家海洋局所属の小型プロペラ機「Y12」=写真=が魚釣島の北約120キロまで接近したため、空自のF15戦闘機などが対応した。機番はB3806で、昨年末に相次いで同海域に飛来した機体と同じとみられ、飛行コースもほぼ同じだった。両機とも領空侵犯には至らなかったが、統幕はそれぞれ空自機が撮影した航空機の写真と航跡図を公開した。
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ロシアの挑発行動は、話題にもならない
ロシア空軍の「ツポレフTu95」型爆撃機2機が2010年10月5日に、「イリューシンIL20」型電子偵察機1機が10月5~6の両日、それぞれ相次いで日本周辺空域を飛行して、航空自衛隊の戦闘機が緊急発進して対応した。 統幕は両日、各機の航跡図と空自機が撮影した対象機の写真を公開した。
「ツポレフTu95」型爆撃機;2機は10月5日、朝鮮半島沖の日本海を南下して、我が国に接近し、山陰・見島沖を経てから隠岐島と竹島間を抜けて、若狭湾沖~能登半島~佐渡~秋田県沖を北上。その後、2機は、北海道に沿って宗谷海峡~オホーツク海を経て北方領土の国後水道を抜けて太平洋側に進出し、三沢沖から襟裳岬沖~根室沖を周回して、再び国後水道から、稚内沖の宗谷海峡を経てハバロフスク州方面に戻った。
また同日に「イリューシンIL20」型電子偵察機1機も、ハバロフスク州方面から北海道の日本海側に接近そ、奥尻島沖から秋田~佐渡~能登半島沖を南下した後で、山陰沖で北上して自国領方面に戻った。このため空自の北,中,西空の「F2」や、「F15」戦闘機などが緊急発進して対応した。
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2010年9月7日午前、中国漁船が日本の領海を侵犯して沖縄県尖閣諸島付近で操業中、日本の海上保安庁の巡視船が発見。停船を勧告するもそれを無視して漁船は逃走。逃走時に海上保安庁の巡視船に衝突を繰り返し、巡視船2隻を破損。同漁船の船長を公務執行妨害で逮捕するという事件が起きた。 日中間の対立が激しくなった頃を見計らってロシアは日本を恫喝し、防衛体制を偵察した。
ロシアの偵察行動派日常茶飯事であるが、ツポレフTu-95ベア戦略爆撃機には AS-15巡航ミサイル×16発、爆弾最大搭載量12000kgが搭載されている。日本を攻撃するには十分であろう。日本は手も足も出ない。これは北方領土は返さない、“文句あがればかかってこい”とのサインを日本に送ったようなものである。日露の軍事力の大きな差を前に、日本の政治やマスコミはなすすべもなく、「北方領土返還」の建前とは裏腹に領土問題の解決は無理と諦めている(?)背景にあるのであろう。
ロシアの挑発行動は、常態化したのでマスコミが全く取り上げない。
日本がロシアに北方領土の軍事的価値を “教えた”
ハワイの真珠湾を攻撃した旧海軍の連合艦隊はどこから出港したかを考えれば、ロシアが“仮想敵国”である日本や米国を利する北方4島を返還するのはまずありえない。よほどの対案を日本が提示できなければ、現状維持が末永く続くことを覚悟しなければならない。
択捉島の軍事的価値をロシアに“教えた”のは、旧海軍の連合艦隊の司令長官山本五十六である。1941年12月、旧海軍の連合艦隊は択捉島の単冠湾に集結し、艦隊の陣容をととのへ真珠湾攻撃に向かった。北方領土の軍事的価値は、米国との対決、太平洋における海軍の展開を考慮すれば、ますます重要性を帯びてくる。
支離滅裂な日本、ロシアの際立つ積極性、中国も韓国も同じ
ロシアは島々に漁業基地、港湾などの整備など着々と行っている。国後、色丹には国立公園も整備されロシア本土からの観光客も訪れている。
ソ連は、1946年2月、北方4島のため憲法や国内法を改正し、クリル列島全島及び樺太を自国領に編入した。その2年後、北方4島をサハリン州に編入し、“領土”の手続きを完了させている。日本の関税法や検疫法は、自国の領土の中から、北方領土を除外しているのとは、その政治姿勢だけでない積極性がある。
我が国の領土問題は、米国に振り回されてきた。今もその構図は変わっていない。日米同盟関係と切り離して考えなければならない。日本の領土問題はすべて対米従属外交のために領土問題の解決を難しくしている。
また、マスコミも無責任極まりない。マスコミは自らの立場を明確に出来ないまま、領土問題や歴史認識問題を報じ続けている。“識者”の意見を並べ立てるだけである。 竹島、北方領土、尖閣諸島についても、マスコミがどれだけ取り上げてきたか。マスコミ、特にNHKは公共放送であるから、これらの島々が日本の領土であることを国民に啓蒙することが使命と言える。他国を慮った偏向放送は避けなければならない。
政界もマスコミも内なる議論ばかりを繰り返し、ロシアや中国及び韓国に対する明確で力強い外交が打ち出せないまま国の威信を失っている。それだけでない、鳩山由起夫のようにわざわざ、中国に出向いて「尖閣は紛争地」と言うに至っては、国賊そのものだ。内で言わず敵に媚び諂うものは、国賊という。 こんな人物が、日本の政治家、しかも首相だったのだから、救われない。日本の対応は支離滅裂だ。
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