これはだめだ!

自信喪失、無気力な日本に”喝!”、反日、侮日に反撃、一矢を報いる。

政治家は天下国家のために「言葉」を使え、復興相こそ「バカなやつ」だ!

2011-10-20 | 安全保障

「逃げなかったバカなやつ」…復興相が友人を 

 (読売新聞 201110182014分)

平野復興相は18日、福島県二本松市で開かれた民主党参院会派の研修会で、東日本大震災での津波被害に言及した際、「私の高校の同級生のように、逃げなかったバカなやつがいる。彼は亡くなりましたけど、バカなやつって言ってもしょうがないですけどね」と述べた。平野氏は研修会後、記者団に「友人への個人的な思いがあって、ああいう表現になった。不快な思いをした方がいれば、おわびする」と哀悼の意を込めた発言だったと説明した。これに対し、自民党の大島理森副総裁は18日、平野氏の発言について、記者団に「許されざる言葉だ」と批判した。

 

「あの悲惨な状況みたらとてもいえない」 
      被災地出身の自民・小野寺氏
 

MSN産経ニュース2011.10.18 20:00

 自民党の小野寺五典衆院議員(宮城6区選出)は18日夜、平野達男復興担当相が東日本大震災の津波被害に関し「私の高校の同級生みたいに逃げなかったバカなやつがいる」と発言したことについて「私も同級生を何人も津波で亡くしているが、あの悲惨な状況をみたら、とてもそんなことをいえない」と批判した。同時に「またこれで国会が紛糾し、復興予算の審議が遅れたら大変だ。しっかり対応してほしい」と述べ、政府・与党が進退問題などを決着させるよう求めた。産経新聞の取材に答えた。

 

公明・高木氏「人間として問題だ」

MSN産経ニュース2011.10.18 19:25

 公明党の高木陽介幹事長代理は18日、平野達男震災復興担当相が「私の高校の同級生みたいに逃げなかったバカなやつがいる。彼は亡くなったが、しようがない」と述べたことについて「事実ならとんでもない発言だ。閣僚としてという以前に、人間としての問題だ」と強く非難した。そのうえで「復興相は被災者の心にどれだけ沿うかを一番、心がけなければならないのにそれを忘れている。進退問題に発展しかねない発言だ」と批判した。産経新聞の取材に答えた。

 

 

被災地を見た実感

 7月16日、17日に宮城県と福島県の被災地を見てきた。宮城県では津波に襲われた菖蒲田浜から松島湾を臨む七ヶ浜町の沿岸の被災状況を見て回った。津波に飲み込まれた無数の人々の無念さは想像を絶するものがある。津波から逃れることが出来た人々といえども、集落とともに身内や親類縁者、知人などが津波に飲み込まれる様を成す術が無く恐怖に襲われながら、恐怖が過ぎ去るのを待つことしか出来なかったであろう無念さも想像を絶するものがある。被災地の惨状を見れば「逃げなかったやつは馬鹿だ」という心境には到底ならない。これが津波の被災地を見た率直な印象である。普通一般の人間なら「馬鹿」という言葉は、思いつかないのではないか。

 

    菖蒲田浜 住宅跡(7月16日撮影)


      住居跡に残っていた唯一の”遺品”  
         位牌のように感じた(7月16日撮影)


    菖蒲田浜 がけの上と下
       天国と地獄 (7月16日撮影)
  崖下の自動車は津波で流されたものを回収し集積したもの。
  崖下に住んでいた人は、逃げたくても逃げられない。
  津波の被災地に立てば犠牲者の無念さ、恐怖感がよくわかる。


     七ヶ浜町 集落の跡 (7月16日撮影)


     岐阜県から来たボランティアの人(7月16日撮影)


    
七ヶ浜町 瓦礫集積場(7月16日撮影)
       七ヶ浜国際村近くの高台に集積された瓦礫と化した被災者の”財産”

政治家は天下国家のためたに「言葉」を使え
 

 人は自分の「心のスケール」以上の人生を作らない。自分の気持ちの動きだけで考えていると、自分の人生の標準もその程度のレベルに留まるようである。自分の甲羅だけの穴を掘ってそこに潜んでいれば、安全だし、気持ちがいい。穴が大きすぎると外的が入ってきて危険であるから、穴はいつまでも狭い穴のままである。イザというときにはさみを振り上げて戦うことが出来ない。そこから外へとびだすことを考えなければ自分のスケールは大きくならない。企業で社員が主任、係長、課長、部長などと昇進していくにつれて視野が広くならなければ仕事をこなせない。カニは自分の体が大きくなり、甲羅が大きくなればそれにあわせて大きい穴を掘るはずである。自分の地位が上がるにつれ責任も重くなる。そしてスケールも大きくなることが要求される。政治家はそれを忘れている。
 政治家にとって「言葉」は戦いの主要な手段である。天下国家のために言葉を発しなければならないはずだ。国政に与かる者は、他国の同様な地位にある人物、時にはそれ以上の地位にある人物を相手に、国益をかけた戦いで勝たねばならない。果たして、失言と言われる言辞を吐露する人物に、自己の使命に対する自覚があるのか。現在の日本が混迷し衰退しているのは、国を導く政治家をはじめ社会をよくするはずの指導者や知識人が高い志を喪失しているからだ。相変わらずの“失言”で政府・与党の政治家のスケールの小ささ、内実の乏しさにあいた口がふさがらない。翻って野党の政治家はどうか。似たり寄ったりである。自民党が自民党らしさを失い、ただただ政権にしがみつくことに終始した挙句、民主党政権が誕生した。政治家全体の劣化が、日本の衰退、没落の大きな要因である。政治家は、天下国家のために「言葉」を発しなければならない。政治家の政治家たる所以を忘れている。


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