以前、内輪の掲示板で紹介したことがあるものですが、いい話なので。
三つ出来事があって、①は霊人が生きている人間(話者)の心を超常的な方法で治癒し(話者の意識化より前に変容体験が起こっていること、および発語と意識主体との乖離に注意)、同時に知人にサインを送ったこと、②別の人(霊人の生前の父親)に夢で(心に)働きかけ、関係修復を促したこと、③霊人をまったく知らない人(話者の母親)に夢で出現し、一連の現象の納得性を高めたこと。
いずれもそうですけど、特にこの③の出来事は、いわゆる「交差通信」の一種とも捉えられます。情報を受け取った当人(話者の母親)は、情報の意味がわからず、話者に伝えることで意味が完結するわけです。交差通信というのは、一人の霊が、複数の霊媒を通してメッセージを送ってくる(そのメッセージに連関性・整合性がある)やり方で、霊の実在の信憑性を高める方法です。詳しくはTSLホームページ「導入編(6)霊との交信」を参照してください。
http://www.k5.dion.ne.jp/~spiritlb/1-6.html
三回忌の話ですから、霊人は他界してから二年ほど。冥府の移行期を終え、活力を取り戻して、遺した人たちのお世話をしに戻ってきた、ということでしょうか。
……と分析をすると野暮になりますが、美しいラブ・ストーリーでもあります。
////////////////////////////////////
223 本当にあった怖い名無し sage 2007/08/15(水) 13:43:36 ID:9i3mGWf5O
お盆だからかなぁ。このスレを目にした瞬間、話したい気分になったので聞いてください。
五年前の夏。彼女の運転する車にトラックが突っ込んできて彼女は亡くなりました。
その彼女の三回忌の直後に起きた不思議な三つの出来事です。
三回忌法要がすんだ三日後のこと。私自身は三回忌法要には行かなかった(行けなかった)のですが。
当時の私は彼女を失ったことで荒れ荒んでいました。
その日、私は仕事が休みで大阪の街をふらついていました。とても蒸し暑い日でした。
ところが街中の路上で急に冷や汗が流れはじめて、
くらくらと目の前が回りだし、目眩で倒れそうになりました。
やばい、やばい倒れると思いながら、ちょうど側にあった自動販売機に寄りかかりました。
寄りかかった途端、今度は急に頭の中で彼女の生前の姿や彼女との思い出が早送りの映画みたいに流れてきました。
目眩でふらふらする中で流れる映像。
そのうち勝手に涙がぼろぼろ流れてきて、とてつもなく淋しい気持ちになりました。
そして私は、「俺もう大丈夫だから。一人で大丈夫だから。俺もう頑張れるから。サヨナラ。○○○(彼女の名前)」って言っていました。
私は何故かそう言っていました。一生懸命に。
そう口にした途端、目眩がおさまりました。相変わらず涙は流れるんですが、淋しい気持ちが徐々に温もりのある優しさに包まれていくように感じました。
そして私が口にした言葉は「ありがとう」でした。
224 本当にあった怖い名無し sage 2007/08/15(水) 13:55:01 ID:9i3mGWf5O
目眩が徐々に治まっていく間に不思議と悟ったというか、わかりました。
彼女が私の身体から離れていくのが。本当にサヨナラなんだな。彼女はとうとう往っちゃうんだなぁと。
彼女は不甲斐ない私を側でずっと見守ってくれていたんだと思いました。
そして私は目眩の中で情けない私に彼女が悲しんでいることを知りました。
だから私は「もう一人で大丈夫だから。俺、頑張るから。」と無意識に口にしたんだと思います。
そして安心した彼女は私にサヨナラをして離れていったんだと思うんです。
その日を境に彼女のことがそれまでどおり悲しいことは悲しいのですが、淋しくてどうしようもない悲しさではなくなりました。
それまで友人に甘え当たり散らしていた私でしたが、それもなくなりました。
荒れ荒んだ気持ちも晴れ、荒れた生活も落ち着きを取り戻しました。
気力も戻って、友人が掃除に来てくれなければすぐにゴミ屋敷になってしまっていた部屋も自分で片付けられるようになりました。
225 本当にあった怖い名無し sage 2007/08/15(水) 14:12:21 ID:9i3mGWf5O
彼女の一番の友人だった女性がいます。
私が友人を失っていく中、彼女は「○○○が悲しむから私はあなたを見捨てないよ」「あなたにどんな酷いことされても○○○のためにあなたに付きまとうから」と言って、
一番厳しく、一番優しく、私を叱り、私を励まし続けてくれた人です。
ゴミ屋敷を率先して掃除してくれたのも、こんなゴミ屋敷にいたら本当に荒んでしまうと私を外に引きずり出したこともありました。
その彼女がちょうど私が目眩を起こした日のお昼過ぎに、彼女も不思議な体験をしたそうです。
職場近くのパスタ屋でお昼を食べていたら、突然、彼女の頭の中に私の彼女がよぎったそうです。
そして私の彼女の声が頭に響いた気がしたそうです。
「今までありがとう。○○(私のこと)を見てくれてありがとう。これからも○○を頼むね」と。
そして彼女も色んな記憶が蘇ってきて最後に「○○ちゃん(友人)、楽しかった。ほんとサンキュー」と言う声が頭の中に響いてハッと我にかえったそうです。
気付いたらパスタを巻いたフォークを持ったまま涙が溢れていたらしいです。
これが彼女の三回忌の後の不思議な出来事の一つです。
227 本当にあった怖い名無し sage 2007/08/15(水) 14:45:44 ID:9i3mGWf5O
彼女が亡くなってから何度も彼女の田舎を一人旅しました。
その度に彼女のお墓にも、彼女の実家にも寄り仏壇もお参りさせてもらっていました。
でも彼女のお父さんにもう来ないでくれ、君には会いたくない、と言われてからは、
コッソリと彼女の田舎に行ってはお墓だけ勝手にお参りしていました。
そのこともあり、三回忌には行けませんでした。まぁ身内でもないですし…。
私は目眩を起こした直後に実は身体を落ち着かせるために喫茶店に行きました。
そしたら携帯電話に見知らぬ番号から電話がありました。
なんと彼女のお父さんでした。
「出張で大阪に来てる。二日休みが取れたから大阪を観光しようと思う。できれば君に会いたい。」と言われたんです。
私はその夜、お父さんと会いました。そして私ももう二日、休みを取って、お父さんを案内しました。
お父さんに頼まれて彼女との思い出の場所を案内しました。大阪や京都・奈良。
お父さんは娘の夢を見たそうです。どんな夢かは話してくれませんでしたが。
ただその夢を見た後にすぐに大阪の出張が決まったそうです。
そして私に会おうと決めたんだと話していました。
どんな夢か、どんな気持ちで、どうして私に会おうと思ったのか、どうして彼女との思い出の場所に行きたがったのか、全くわかりません。
けれどお父さんと打ち解けることができました。
最後には「気が向いたらいつでもお参りにきてやってくれ。」と言ってくれました。
ただ「娘のことを思ってくれるのはありがたいが、君には君の○○○なしの人生を歩んで欲しい」とも言われました。
もう来ないでくれと言われてから、なんかわだかまりというか、胸につかえていたものがあったのですが、そのシコリが取れました。
たぶん彼女が私とお父さんを会わせてくれたんだと私は思っています。
229 本当にあった怖い名無し sage 2007/08/15(水) 15:35:28 ID:9i3mGWf5O
三つ目の出来事は彼女のお父さんが田舎に帰ったあとのことです。
彼女のお父さんを大阪駅で見送って帰宅すると、私の母から電話がありました。
一昨日、不思議な夢を見たと言うのです。
母が田舎から私に会いに大阪にくる夢だったそうです。
夢の中で私の案内でとある寺院を見学に行ったそうなんですが、
母は私が田舎を出てから二度しか関西には来てないんです。
そしてその寺院にも行ったことがないのですが、母の話す景色等々は鮮明ですぐにどこの寺院かわかりました。
それは彼女が大好きで良く私と二人でいっていた寺院です。前日に彼女のお父さんとも訪ねた寺院でした。
母と私がその寺院を訪ねる夢。
そして私はジュースを買ってくると言って石段を下りていくそうです。
すると濃い青色の生地に黄色と赤の花模様がある浴衣を着た、髪に簪をさした女性が話かけてきたそうです。
「はじめまして」と挨拶して、「暑いですね。○○(私)くん戻ってくるの遅いですね。お母さん喉乾いてるのに。」と言ったそうです。
「ハキハキした女性で顔が面長で、○○って女優さんの若い頃みたいな女の子。あんた心あたりあるかい?」と母。
232 本当にあった怖い名無し sage 2007/08/15(水) 16:13:25 ID:9i3mGWf5O
正に彼女なんです。その浴衣は二人で京都で選んで私がプレゼントした浴衣だし、その浴衣を着てその寺院の夏祭りみたいなイベントに行ったんです。
口ごもってる私に母は「あんたの知り合いかい?住んでる世界が違う人だと思うんだよ。あんたがジュース持って階段登ってきて、あんたにその子のこと聞こうと思ったら、にこって笑って消えちゃったんだ。あんた知り合いかい?」と。
どうしようもなくなって彼女のこと、事故のこと、ここ数日のことを母に話しました。
すると母は急に泣きながら「やっぱりそうかい。それじゃあの子は私に挨拶を交わしに着てくれたんだね。良い子だね」と。
私は「挨拶もそうかもしれないけど、彼女はおかんに会いたかったんだと思うよ。おかんとその寺院に行きたかったんだと思うよ。」と言いました。
彼女、うちの母と会いたがっていたんです。うちの母と散歩や寺社や花とか見に行きたいと言ってました。
結局、そのうち、そのうちと言って紹介してませんでした。これまでの恋愛でも恋愛のことを親に話したことも、紹介したこともありませんでしたし。
母に紹介してたら良かったと後悔してますが。
これ、○○のお母さんに食べさせたいなどと、自分が実家に送る荷物と一緒に、うちの実家にも荷物作ってくれたりしてました。
良い嫁さんになってくれてたはずなんです。
なんか母の話すそのにこって笑った彼女の顔とか、リアルに想像できるんですよね。
母の夢にまで出なくてよいのにとも思いましたが、
母にそう言うと「あの子が夢に出てきてくれなかったら、かぁさんはあんたがツライ思いしてたことも知らなかったんだよ。あんたも大変だったね」と言われました。
確かにその後、親が知るところになって楽になりました。
荒んだ生活してるのは薄々、親も気付いていて、その度に嘘ついて逃げてましたし。
実は転職もしたんです。一時期、働くことさえしたくなくて辞めて。その理由もようやくきちんとわかってもらえて。
母の夢にまで出なくていいのにと思いますが、彼女には感謝ですよね。
三つ出来事があって、①は霊人が生きている人間(話者)の心を超常的な方法で治癒し(話者の意識化より前に変容体験が起こっていること、および発語と意識主体との乖離に注意)、同時に知人にサインを送ったこと、②別の人(霊人の生前の父親)に夢で(心に)働きかけ、関係修復を促したこと、③霊人をまったく知らない人(話者の母親)に夢で出現し、一連の現象の納得性を高めたこと。
いずれもそうですけど、特にこの③の出来事は、いわゆる「交差通信」の一種とも捉えられます。情報を受け取った当人(話者の母親)は、情報の意味がわからず、話者に伝えることで意味が完結するわけです。交差通信というのは、一人の霊が、複数の霊媒を通してメッセージを送ってくる(そのメッセージに連関性・整合性がある)やり方で、霊の実在の信憑性を高める方法です。詳しくはTSLホームページ「導入編(6)霊との交信」を参照してください。
http://www.k5.dion.ne.jp/~spiritlb/1-6.html
三回忌の話ですから、霊人は他界してから二年ほど。冥府の移行期を終え、活力を取り戻して、遺した人たちのお世話をしに戻ってきた、ということでしょうか。
……と分析をすると野暮になりますが、美しいラブ・ストーリーでもあります。
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223 本当にあった怖い名無し sage 2007/08/15(水) 13:43:36 ID:9i3mGWf5O
お盆だからかなぁ。このスレを目にした瞬間、話したい気分になったので聞いてください。
五年前の夏。彼女の運転する車にトラックが突っ込んできて彼女は亡くなりました。
その彼女の三回忌の直後に起きた不思議な三つの出来事です。
三回忌法要がすんだ三日後のこと。私自身は三回忌法要には行かなかった(行けなかった)のですが。
当時の私は彼女を失ったことで荒れ荒んでいました。
その日、私は仕事が休みで大阪の街をふらついていました。とても蒸し暑い日でした。
ところが街中の路上で急に冷や汗が流れはじめて、
くらくらと目の前が回りだし、目眩で倒れそうになりました。
やばい、やばい倒れると思いながら、ちょうど側にあった自動販売機に寄りかかりました。
寄りかかった途端、今度は急に頭の中で彼女の生前の姿や彼女との思い出が早送りの映画みたいに流れてきました。
目眩でふらふらする中で流れる映像。
そのうち勝手に涙がぼろぼろ流れてきて、とてつもなく淋しい気持ちになりました。
そして私は、「俺もう大丈夫だから。一人で大丈夫だから。俺もう頑張れるから。サヨナラ。○○○(彼女の名前)」って言っていました。
私は何故かそう言っていました。一生懸命に。
そう口にした途端、目眩がおさまりました。相変わらず涙は流れるんですが、淋しい気持ちが徐々に温もりのある優しさに包まれていくように感じました。
そして私が口にした言葉は「ありがとう」でした。
224 本当にあった怖い名無し sage 2007/08/15(水) 13:55:01 ID:9i3mGWf5O
目眩が徐々に治まっていく間に不思議と悟ったというか、わかりました。
彼女が私の身体から離れていくのが。本当にサヨナラなんだな。彼女はとうとう往っちゃうんだなぁと。
彼女は不甲斐ない私を側でずっと見守ってくれていたんだと思いました。
そして私は目眩の中で情けない私に彼女が悲しんでいることを知りました。
だから私は「もう一人で大丈夫だから。俺、頑張るから。」と無意識に口にしたんだと思います。
そして安心した彼女は私にサヨナラをして離れていったんだと思うんです。
その日を境に彼女のことがそれまでどおり悲しいことは悲しいのですが、淋しくてどうしようもない悲しさではなくなりました。
それまで友人に甘え当たり散らしていた私でしたが、それもなくなりました。
荒れ荒んだ気持ちも晴れ、荒れた生活も落ち着きを取り戻しました。
気力も戻って、友人が掃除に来てくれなければすぐにゴミ屋敷になってしまっていた部屋も自分で片付けられるようになりました。
225 本当にあった怖い名無し sage 2007/08/15(水) 14:12:21 ID:9i3mGWf5O
彼女の一番の友人だった女性がいます。
私が友人を失っていく中、彼女は「○○○が悲しむから私はあなたを見捨てないよ」「あなたにどんな酷いことされても○○○のためにあなたに付きまとうから」と言って、
一番厳しく、一番優しく、私を叱り、私を励まし続けてくれた人です。
ゴミ屋敷を率先して掃除してくれたのも、こんなゴミ屋敷にいたら本当に荒んでしまうと私を外に引きずり出したこともありました。
その彼女がちょうど私が目眩を起こした日のお昼過ぎに、彼女も不思議な体験をしたそうです。
職場近くのパスタ屋でお昼を食べていたら、突然、彼女の頭の中に私の彼女がよぎったそうです。
そして私の彼女の声が頭に響いた気がしたそうです。
「今までありがとう。○○(私のこと)を見てくれてありがとう。これからも○○を頼むね」と。
そして彼女も色んな記憶が蘇ってきて最後に「○○ちゃん(友人)、楽しかった。ほんとサンキュー」と言う声が頭の中に響いてハッと我にかえったそうです。
気付いたらパスタを巻いたフォークを持ったまま涙が溢れていたらしいです。
これが彼女の三回忌の後の不思議な出来事の一つです。
227 本当にあった怖い名無し sage 2007/08/15(水) 14:45:44 ID:9i3mGWf5O
彼女が亡くなってから何度も彼女の田舎を一人旅しました。
その度に彼女のお墓にも、彼女の実家にも寄り仏壇もお参りさせてもらっていました。
でも彼女のお父さんにもう来ないでくれ、君には会いたくない、と言われてからは、
コッソリと彼女の田舎に行ってはお墓だけ勝手にお参りしていました。
そのこともあり、三回忌には行けませんでした。まぁ身内でもないですし…。
私は目眩を起こした直後に実は身体を落ち着かせるために喫茶店に行きました。
そしたら携帯電話に見知らぬ番号から電話がありました。
なんと彼女のお父さんでした。
「出張で大阪に来てる。二日休みが取れたから大阪を観光しようと思う。できれば君に会いたい。」と言われたんです。
私はその夜、お父さんと会いました。そして私ももう二日、休みを取って、お父さんを案内しました。
お父さんに頼まれて彼女との思い出の場所を案内しました。大阪や京都・奈良。
お父さんは娘の夢を見たそうです。どんな夢かは話してくれませんでしたが。
ただその夢を見た後にすぐに大阪の出張が決まったそうです。
そして私に会おうと決めたんだと話していました。
どんな夢か、どんな気持ちで、どうして私に会おうと思ったのか、どうして彼女との思い出の場所に行きたがったのか、全くわかりません。
けれどお父さんと打ち解けることができました。
最後には「気が向いたらいつでもお参りにきてやってくれ。」と言ってくれました。
ただ「娘のことを思ってくれるのはありがたいが、君には君の○○○なしの人生を歩んで欲しい」とも言われました。
もう来ないでくれと言われてから、なんかわだかまりというか、胸につかえていたものがあったのですが、そのシコリが取れました。
たぶん彼女が私とお父さんを会わせてくれたんだと私は思っています。
229 本当にあった怖い名無し sage 2007/08/15(水) 15:35:28 ID:9i3mGWf5O
三つ目の出来事は彼女のお父さんが田舎に帰ったあとのことです。
彼女のお父さんを大阪駅で見送って帰宅すると、私の母から電話がありました。
一昨日、不思議な夢を見たと言うのです。
母が田舎から私に会いに大阪にくる夢だったそうです。
夢の中で私の案内でとある寺院を見学に行ったそうなんですが、
母は私が田舎を出てから二度しか関西には来てないんです。
そしてその寺院にも行ったことがないのですが、母の話す景色等々は鮮明ですぐにどこの寺院かわかりました。
それは彼女が大好きで良く私と二人でいっていた寺院です。前日に彼女のお父さんとも訪ねた寺院でした。
母と私がその寺院を訪ねる夢。
そして私はジュースを買ってくると言って石段を下りていくそうです。
すると濃い青色の生地に黄色と赤の花模様がある浴衣を着た、髪に簪をさした女性が話かけてきたそうです。
「はじめまして」と挨拶して、「暑いですね。○○(私)くん戻ってくるの遅いですね。お母さん喉乾いてるのに。」と言ったそうです。
「ハキハキした女性で顔が面長で、○○って女優さんの若い頃みたいな女の子。あんた心あたりあるかい?」と母。
232 本当にあった怖い名無し sage 2007/08/15(水) 16:13:25 ID:9i3mGWf5O
正に彼女なんです。その浴衣は二人で京都で選んで私がプレゼントした浴衣だし、その浴衣を着てその寺院の夏祭りみたいなイベントに行ったんです。
口ごもってる私に母は「あんたの知り合いかい?住んでる世界が違う人だと思うんだよ。あんたがジュース持って階段登ってきて、あんたにその子のこと聞こうと思ったら、にこって笑って消えちゃったんだ。あんた知り合いかい?」と。
どうしようもなくなって彼女のこと、事故のこと、ここ数日のことを母に話しました。
すると母は急に泣きながら「やっぱりそうかい。それじゃあの子は私に挨拶を交わしに着てくれたんだね。良い子だね」と。
私は「挨拶もそうかもしれないけど、彼女はおかんに会いたかったんだと思うよ。おかんとその寺院に行きたかったんだと思うよ。」と言いました。
彼女、うちの母と会いたがっていたんです。うちの母と散歩や寺社や花とか見に行きたいと言ってました。
結局、そのうち、そのうちと言って紹介してませんでした。これまでの恋愛でも恋愛のことを親に話したことも、紹介したこともありませんでしたし。
母に紹介してたら良かったと後悔してますが。
これ、○○のお母さんに食べさせたいなどと、自分が実家に送る荷物と一緒に、うちの実家にも荷物作ってくれたりしてました。
良い嫁さんになってくれてたはずなんです。
なんか母の話すそのにこって笑った彼女の顔とか、リアルに想像できるんですよね。
母の夢にまで出なくてよいのにとも思いましたが、
母にそう言うと「あの子が夢に出てきてくれなかったら、かぁさんはあんたがツライ思いしてたことも知らなかったんだよ。あんたも大変だったね」と言われました。
確かにその後、親が知るところになって楽になりました。
荒んだ生活してるのは薄々、親も気付いていて、その度に嘘ついて逃げてましたし。
実は転職もしたんです。一時期、働くことさえしたくなくて辞めて。その理由もようやくきちんとわかってもらえて。
母の夢にまで出なくていいのにと思いますが、彼女には感謝ですよね。
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