ダブルマイルキャンペーンで一気にマイルを貯める事を目論んで
ウチらはANAでパリに飛んだ。
辟易する長いフライトだったから、さぞやマイルも貯まっただろう。
シャルル、ド、ゴール空港について両替をしてる時
すでに目の前で替えたばかりの現金をひったくられていた。
何ちゅう恐ろしいとこ…。
空港からオペラ座に向かうバスに乗る。
ホテルはオペラ座から歩いていける凱旋門の近くを取ってたから
ここで4日ほどパリっ子気取る。
モチロン、ホテルはしっかり選んで取ったし。
1日目は私が学生の頃のぼせてたベルサイユのばら、の
アントワネットの宮殿を電車に乗って見物に行った。
ここは少し前元夫とパリに泊まった時
動けない彼を置いて1人で来た事があった。
その時は入れなかった宮中のレストランで
お茶したりお土産買ったり
やっぱり旅は道連れがいた方が楽しさ2倍👍
気が合うウチらは昼頃起きて
ブローニュの森にピクニックに行ったり
一日中地下鉄や徒歩で
ルーブル行ったり革命広場でブラブラしたり
ゆ〜ったり過ごしていた。
レストランやスーパーで嫌な目に遭うのが嫌だから
フランスは避けて来た。
古代から周辺国やアジアやアフリカや世界中から巻き上げた富は
日本とスケールが違い、街を築く基となるその富や美意識とは裏原に
フランス人は最悪だと聞いていた。
でも知ってたからスルーできるもんね〜(^。^)
それに3日目オペラ座でフィガロの結婚が上演されてて
ダメモトで当日券を買いに行ったら
日本人の留学生のイケメンのお兄さんと会い
「お願い!!日本人のよしみでチケット買って」
とすがると
「当日券は半額なんですよ」
と優しく教えて買ってくれた。
「毎日バレエやオペラ三昧なんですよ」
と仰っていた品の良いお兄様、
私もあんな息子欲しい〜〜!
オペラ座も凄かったしオペラ凄かった。
安い席だから天井桟敷の隅っこの席なんだけど、
パリだね〜!コレは日本では体験できない。
絢爛豪華で…。人間の声って奇跡だと知る。
ニース行きのTGVに乗る為
リヨン駅の近くのホテルに移った。
フロントのねーちゃんは憮然として
放り投げてカギを渡すと、あとは説明もせず無視してた。
出発2時間前リヨン駅に着いた。
駅中探しても出発ホームが見つからず
英語も通じないから困り果てて
あちこち身振り手振りでチケットを見せて聞いてまわったら
一旦駅の外に出て少し歩いたホームだった。
ツアーじゃないから、言葉が通じないヨーロッパはヘトヘトになる。
でも席に座って、ホッと一息ついて、車窓からすんばらし〜景色を眺めてると
来れて幸せって思える。
どこまでもどこまでも、ホントに何てキレイなんだろう…、ヨーロッパって。
ニースに着いてホテルを探すのに、はたまた苦労した。
でもやなヤツって都会の人だけかしら?と思う程
ニースの人は優しくて、地元の人も分かりにくいホテルまで
一緒に探してくれた。
緩やかに海岸を囲んだ街は、見晴らしが良く、海風が吹いて輝くようだ。
地元のレストランもパリみたいに高くなくて
人種差別も無く、とても感じよかった。
モナコに行きたい、と観光案内で尋ねると
すぐそばのバス停から、僅か1ユーロで行けると言う。
この辺は崖の傾斜にへばりついて建物が建ってるので
バスの窓から見える、青い海に映えどこを撮っても絵になる景色にずっと魅入っていた。
モナコはウチらがいるのは場違いに思えた。
グレースケリーの日本庭園や街歩きはキレイで楽しかったけど
チョット立ち寄ったデパ地下みたいな飲食店でも
飲み物はブーブクリコがあって、高級そうで
物価が高いヨーロッパでも群を抜いて何もかも高くて
ビクビクしてホテルに舞い戻った。
ニースからジェノバを抜け、フランスからイタリアに通る
世界一絶景と称される海岸線を、旅の醍醐味を貪欲に味わいながら、
何時間も高揚感に浸りながら、国際列車に揺られていた。