店先の雛人形

天橋立から東に２０キロ少しにある若狭高浜に行ってきました。
先日の新聞の片隅で見つけた　村興しのイベントみたいな『ひなまつり』
各家庭に長い間眠っている　お雛様を飾って町行く人に見てもらうというもの。
ひなびた海岸の町高浜。高浜原発って行った方がよく解かるかも。

粉雪がチラホラと舞っていた、家を出たときより段々と気温は下がっていった。
シーサイド高浜って言う道の駅で少し尋ねてみた。
「新聞で知ったのですが・・・雛人形を飾ってあるという高浜に行きたいのですが・・・」
店員さんは少しぽかんとした顔で道案内をしてくれた。
もしかして「遠くから見に来る値打ちがあるの？どうってことないのに・・・」
って感じだったのだろうか。
高浜に行ってみて　思いは的中していたことに気が付いた、が。。。
お天気も関係していたらしく　この寒さでは　いくら雛人形を見せたくても玄関先を開け放しておくわけにもいかず　どの家もピンと閉まっていて　町は閑散としていた。44軒のお宅で飾ってあったらしいが　見ることが出来たのは　三分の一くらい。
「ここの裏にあります・・・」って書かれていても　誰もいない家に入るのは　少し気が引ける。(と言いつつも　ずうずうしく見せてもらったものもある)
中でもタバコ屋さんのおばさんは色々昔話もしてくれて　楽しいひと時を過すことが出来た。あまりの寒さも帳消しになるくらい・・・。

写真の人形は　タバコ屋さんのではないが　私にとっては今までに見たものとは　少し色合いが異なって　ちょっと気になった物。
なんとなく異国情緒あふれる色合いで　緑の屋根が目に焼きついたので。。。
人形は木目込みの我が家のとよく似ていると思った。
それもそのはずで　我が家のだってかれこれ30年たっている。。。

帰りにちらりと路地の奥に見えていた海、冬の若狭湾、日本海そのものって感じの白い波しぶきをあげていた。まだまだ、冬。
早く春になぁれ