にしんずし

何処の家にもおふくろの味とやらがあるらしいが　はて？我が家はと言うと・・・

悲しいかな　嫁に来るまでただ何となく家事を手伝っていたので　恥ずかしいくらい　お料理と言うものを知らず　嫁に来てから何もかもこっち任せの姑に　内心腹立たしく思いながらも　ごまかしごまかし　家事をやってきた。
　
姑は年の功　それに　田舎育ちと言うこともあって　毎年秋から冬にかけて　色々と漬物を作っていた。(話は余談だが　材料を集めるのが私の仕事で　これもまたイライラの材料だったが・・・)目分量と言うか　毎年のかんとでも言うのか　何の材料にも　量るということは無かったようだ。それでいて　まぁまぁの味に成る、それだから文句も言えない・・・が、正直なところ私は漬物が苦手なのである。。。

姑が亡くなって何年かたつが　昨年　「この土地の伝承料理　講習会開きます」
ってのに行ってみた。友達三人　わいわい　がやがや　２０人位の中に入れてもらって　作らせて貰った。
それが「にしんずし」

講習会では　何もかもの材料が用意されていて　何年か前の反対バージョン。
が、しがし
何もかもの材料を　お漬物の桶に入れて　ハイお終い。。。
これじゃ　みんな上手く行くはずだ。。。
確かに　主人も　美味しく出来たとほめて貰ったが　何処となくしっくり来ない。。。
で、今年は・・・・・・さぁ、自分ひとりで　やってみた。。。

なんだか慣れない手つきに　自分でも　『駄目だったら　だぁれにも知られないうちに　片付けりゃいいんだ。。。』なんて考えながら・・・でも、ばれてたけど。

漬け込んでやっと三週間。美味しいか美味しくないかは　食べる人の好み
なんて自分の独りよがりを宣伝に　食卓へ出してみた。

諦めなのか、何か言ったら後が怖いと考えたのか
『なかなか上手く行ったじゃないか。。。』

私はもともと　お漬物苦手なもので　味のよしあしは　いまいちわからない。
来年　同じように出来るかどうかも分からないし　これが旨いのかどうかも。。。

こうやって何もかも　少～しづつ変化していくんだろうね。