趣味人Tの伝言

日々の趣味活動についてご紹介

三菱重工和田沖工場 MIHARA試験センター

2017-12-03 08:00:03 | イベント

11月5日にAGT・鉄道ふれあい祭りの一環で三菱重工和田沖工場MIHARA試験センター(MTC)が一般開放されました。一般向けの開放は恐らく初めてではないかと思います。このイベントは14回三原浮城まつりに合わせた共同イベントで、三原駅前でもAGTのパレードなどが催されました。

MIHARA試験センターは日本初の総合交通システム検証施設として2014年に開設されました。

(MIHARAとはMultipurpose Integrated Highly-Advanced Railway Applicationsの略です)

鉄輪周回試験線の他、新交通システム(AGT)試験線や磁気浮上試験線(HSST)などがあります。

↓鉄輪周回試験線(テストトラック)

グランド全体がメイン会場になっています。ここからは鉄輪軌道の様子がよく観察できました。

メーカーのコンプライアンスに基づき試験設備や車両などについては撮影が禁止されています。

(例えば下の写真も芝生の外からの撮影はNG。当方も許可を得た範囲でのみ撮影しています)

試乗会に使用されるMIHARA-Linerと高速AGTは決められた場所でのみ撮影OKでした。

このイベントは三菱重工とJR西日本の共同開催ということで、会場内ではミニサンライズやミニ新幹線などが走っていました。そういえば三原駅でもヘッドマークの展示等をしていましたね。

会場に着くや否やMIHARA-Linerの乗車整理券の列に並びました。なんとか整理券は入手できましたが、高速AGTの乗車体験列にまで並ぶ時間がなく、乗降場から撮影するに留まりました。

試験車両とは思えないほど洗練されたデザインが素敵です。

本当はこれも乗ってみたかったんですけどね…。高速AGT向けの試験線は2016年の設備拡張に伴い建設されました。鉄輪試験線の内側を併走する約1.5kmのコースになっています。

MIHARA-Linerの乗車時間が迫ってきたのでバスで乗車ホーム付近まで移動します。

1両分弱とは言え立派なプラットホームが据え付けられていました。

MIHARA-Linerに使用されている車両は能勢電鉄1500系1554編成を譲渡したもので、GENKI君の愛称が付けられています。1554の連結面側のクーラーは試験用に交換されていますね。

車内は一部のドアエンジンが交換されている程度で、能勢電時代から変わっていないようでした。

乗車体験の車掌はJR西日本の社員さんが担当していました。三菱重工の試験線を元阪急の車両が走り、JR西日本が車掌を務める乗車体験…何だかすごいコラボが実現しています。

広告スペースにはMTCの線形概要が掲示されていました。鉄輪軌道のテストトラックは1周約3.2kmの周回軌道で、標準軌1435mmと狭軌1067mmの3線軌条になっているのが特徴です。

さらに下図のオレンジ色の区間に関しては欧州規格EN 54E1のロングレールが採用されており、海外市場に対する意欲的な姿勢が伺えます。目を閉じれば欧州の乗り心地でしょうか(笑)

車内での撮影に関しても、建物や留置車両は撮影をしないようにとの注意喚起がありました。

そこで添乗していた三菱重工の社員さんに線路は大丈夫ですか?と確認してみると、OKとの返事がもらえましたので運転台にかぶりつきでスタンバイしました。

試験線をつぶさに観察することは今回の最大の目的とも言えます。

54E1レールは1m当たり54kgなので、JIS 50Tレール(1m当たり53kg)に近いサイズです。

先ほど3線軌条と言いましたが、枕木をよく見ると共通レールの内側にも固定金具あります。

実はこの枕木は東南アジアや欧州などで採用されているメーターゲージ(軌間1000mm)にも対応しているのです。メーターゲージ用のレールが設置された場合、4線式トリプルゲージという国内の走行線としては唯一の軌道になります。(車両工場等では共通レールを1本に集約した4線式トリプルゲージが存在しますが、ガントレットのように互い違いに配置したタイプはなかったはず)

MTCのパンフに盛土勾配軌道区間はバラスト+スラブ軌道と書かれていまして、4線軌対応のスラブ軌道はどんなものかと気になっていましたがその実態はマクラギ直結軌道でした。

(実はパンフにもそう記載してある箇所がありました)

勾配曲線は50‰&R120mということで試験線らしい走りを体感できます。

よく見てみると1段高いコンクリート盤が等間隔で分割されていることに気が付きました。

ひょっとしたら緩衝材を挟んだ軌道スラブの上にマクラギが直結されているのかもしれません

工場裏側は沼田川に隣接しているためテストトラックからの車窓はなかなかです。

工場裏側の3割程の区間はJIS 50Nの定尺レールが採用されており、引込線との合流部は3線軌条の6番片開き分岐器が設置されていました。

分岐側双方が3線の完全なタイプは国内でも珍しく、現在は工場や保線基地にしか設置されていないため、その上を走行する事ができたのはかなり貴重な体験かと思います。

電気転轍器1台ごとに転轍器標識が設置されています。MTC開設当初は狭軌のみ乗り越し分岐器だったそうですが、国内外双方の需要に対応するため2016年に6月に導入されたようです。

2周目は約80km/hで走行し、GENKI君のフルパワーを体感しました。

本線ピットは現時点では4線軌に対応していないようですね。

と言うより、4線軌にしたら作業員の入れるスペースがなくなってしまいそうです。

ちなみに電化方式は架空電車線方式で、DC600V/750V/1500Vの各種電圧を印加出来ます。

つまるところ、国内の殆どの直流車両が走行できるハイスペック軌道ということになります。

川崎重工の播磨工場にもLRT向けの播磨実験線があり、こちらもいつか見学してみたいですね。

帰りは新幹線で帰京しますが、その前に在来線乗り場で呉線の0キロポストを撮影。

そういえば在来線も新幹線もスラブ軌道の駅構内って三原くらいしか思いあたりませんな

三連休の最終日だということをすっかり忘れてまして、自由席は失敗でした。

クリックお願いします

↓   ↓   ↓

にほんブログ村 鉄道ブログへ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

錦糸町駅120周年記念イベント

2015-12-04 00:29:07 | イベント

1年前の12月6日に錦糸町駅120周年記念イベントが開催されました。

錦糸町の保守基地を公開したのは初めてではないかと思います。

屋外ステージの手前にひっそりとした入口がありました。(写真は帰り際に撮影)

言われなければ通り過ぎてしまいそうです。と言うよりかなり迷いました。

職員専用の階段を上がると高架上に出ます。ここから壁伝いに進みます。

総武快速の留置線を横目に歩いていくと保守基地が見えてきました。

使用済みと思われる枕木たち

クイズがありました。ネジクギって矛盾してるような…

マルタイの車庫はかなり立派です。子供の頃に上半分だけ見えるこの車庫を、アルカキットのペデストリアンデッキから眺めていたのを思い出します。まさか敷地に入ることができるとはね

東鉄工業のマルチプルタイタンパー

マルタイは夜行性なので昼間に動いてる姿を見ることは殆どありません。

そういえばGMのマルタイはどうなったんでしょう。気が付けば発表から1年半も経ちました。

留置線を出入りする車両を間近で見ることができます。写真はE257-500が入区中

レールカートの体験乗車などもありました。

おまけ

稲毛駅の緩行線ホームに残る「総武本線」の文字

今日は両国で越乃 Shu*Kuraがバーとして営業するようです。

ちょっと行ってみたいけど20時は厳しいかなあ

クリックお願いします

↓   ↓   ↓

にほんブログ村 鉄道ブログへ

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ありがとう長崎の車両基地 1897-2014

2014-04-12 16:49:48 | イベント

さてさて、2日目はいよいよ長崎車両センターの公開へと参ります。

このイベントは車両基地が佐世保車両センターに移転するため最後の一般公開として2/23に催されたものです。駅の裏手から道順を追っていきます。

会場入り口

この写真は帰り際に撮ったので人が少なめです。

敷地へ入ってすぐにあったこの設備は何でしょう?

まず目に入った車両が転車台に載ったキハ220でした。

当初のスケジュールでは1時間おきに回転実演をすることになっていましたが、乗車体験の乗降に時間がかかるためどんどん列が延びてしまい、終始10分おきくらいで回転していました。

転車台についてはこちらで詳しく紹介しています。

ブルトレヘッドマークの展示

九州以外の列車もありますね。社員さんの秘蔵コレクションだったりして!?

展示車両はキハ66/67、DD51、485系の3並びです。

ヘッドマークは数十分おきに付け替えていたため色々な顔を見ることができました。

キハはシーサイドライナーの運行当初らしきヘッドマークを付けています。

そしてDD51は…

まさか国鉄色の北斗星を九州で見ることになるとは思いませんでした。

運行当初はこの姿で牽引していたんですよね

485系はかもめを掲出。JNRマークを付けている485系は貴重かと思います。

九州の485系の赤2号って関東の車両と比べるとくすんでいるような印象です。

それとも単に色褪せているだけなのかな…

転車台の近くにコンクリ製の大きな油庫がありました。奥に煙突も付いています。

油庫の裏側を覗いてみると開発の足音が近づいてきていました。

すでにレールが剥がされ、架線も撤去されています。

検修庫は一方通行なので外側を歩いて会場の入り口と反対側へやってきました。

車体吊り上げ用のクレーン

↑左上に写っている団体さんは予約制の検修庫見学ツアーの御一行です。

私は時間がなかったので列には並びませんでした。

検修庫内を見学

見た目結構古いので、もしかしたら設立当時からの建物かもしれないです。

DE10が検査中でボンネットの点検蓋が開けられていました。

歴史を感じる憩いの場。ストーブがいい味だしてます。

この制御盤は鳥栖機関区から運んできたようですね。

リフチングジャッキの表記に時代の流れを感じます。

100年以上続く歴史ある車両基地が1つ消えてしまいました。

最後にこうした粋な計らいを見せてくれた長崎支社に感謝です。

117年間おつかれさま(^^)

にほんブログ村 鉄道ブログへ

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

さいたま鉄道模型フェスタ 2013 WINTER

2013-12-23 18:04:08 | イベント

こんばんは

昨日は冬至でしたね。近所の温泉がゆず湯をやると聞いて入ってみました。

こっちに来てからまだ一度も行ったことがなかったので良い機会だったと思います。

さて、土曜日はさいたま鉄道模型フェスタへ行って来ました。

昨年は行ってないので2年ぶりになるのかな。会場が広くなったそうです。

今回のお目当てがこちら

イベント主催のワールド工芸から発売された上路式転車台キットです。

上路式は過去にもPECO製品ベースのバランスト型が発売されていましたが、3支点型のでて20-1が製品化されるのはNゲージでは初めてではないでしょうか

 クリックで拡大

小樽築港機関区の転車台をプロトタイプにしていますが、実物のレールは直締式です。

そのためキットの素組だと移設後の小樽市総合博物館仕様といったところですね

クラシックストーリーからはHOナロー用の転車台が発売されています。

このサイズだとNのB20がギリギリ乗るか乗らないか際どいところです。

フローベルデのブースには小樽駅のペーパーキットがありました。

中に電飾したランプを沢山吊るして…なんて妄想が広がります。

蒸機好きの方なら既にご存じかと思いますが、トラムウェイからNゲージのC11が予告されていました。全6種類。2014年春から夏にかけての発売予定。

CADデータが公開されていました。

第3動輪がゴムタイヤのようです。モーターはキャブ内に収容されています。

スケール重視のC11、早く見てみたいものです。あと走行性とお値段が気になる…

会場を後にして今年4月にオープンしたばかりのトミックスワールドへ寄ってみました。

ソニックシティと道路を挟んだ反対側にあります。大宮駅からも歩いて数分です。

ショールーム限定のヨ8639を買おうかと思ったけど来週発売でした…

以下、収穫物(抜粋)

転車台キットとは別に、補修用として板モノのだけのジャンク品も入手。

細かい部品類を用意すればもう一台作れてしまいそうです

試作品ながら集電装置も買ってみました。これはキットには付属していません

リン青銅板のパーツは白いプラパーツの溝に嵌めるようです。

ってことは外周線は9線ですかね。ちょっと少ない気もします。

スプリングと真鍮挽物はこんな感じにセットして、上のリン青銅板に通電する仕組みと思われます。この作りはPECOベースの上路式と同じような感じですね。

うまく使いこなせるだろうか…

最後に思わぬ衝動買いの品をば

ネット市場では軒並み完売だったので思わず複数買いしてしまいました。

初号機と陽電子砲も欲しくなってくるから困ります

クリックお願いします(_ _)

 ↓  ↓  ↓

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型へ


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今年も行って来ました 松屋銀座

2013-08-04 23:20:59 | イベント

こんばんは

1日に松屋銀座で開催中の第35回 鉄道模型ショウに行って来ました。

平日の夜なので空いていて快適でした。明日まで開催中なので興味がある方はぜひ

気になったものをピックアップしてみました。

 

マイクロエース

DD16-304 糸魚川 機関車/ラッセルヘッド 

現存する最後の300番台。キ100のようなラッセルヘッドが魅力的です。

ただ、前回品はヘッドの転がりが悪かったそうなので改良されているといいですね。

機関車とヘッドは別売りなのですが、動力のないヘッドの方が高いとは…

 

サロ110 4両セット イベント限定品

急行型・特急型から改造された珍種の4両セット。マイクロエースらしいです。

このセットには含まれていませんが、165系から改造された車両もありましたね

 

トミーテック

鉄道コレクション 富士急行1000系 エヴァカラー

初号機と2号機がベースで、側面には劇中シーンのラッピングが施されています。

ヘッドマークのデザインはネルフの旧ロゴですね。もう運行してないのは残念

 

建物コレクション 三線式レンガ造り機関庫

建物コレクションではついに3線式のレンガ庫を製品化ですか。

プロトタイプどこだろう。パッと思いつくのは糸魚川くらいだけど


情景用小物 給炭ホッパー

もはや情景大物といったところ(笑)

落とし込み口が3つあるので機関車用ではなく貨車用でしょうか?


トミックス

14系500番台はまなす

スハネフは幌枠の台座だけの状態がしっかり再現されています。

ドリームカーのシートもちゃんと作られていました。フリースペースもあります。

ただ、背もたれはもっと厚みがあって傾斜していてもいいかなと思いました。

実車はグリーン車のシートを転用したもので、背もたれの厚みが印象的です。

 

E6系スーパーこまち

フェラーリを手掛けた奥山さんがデザインしただけあって、先頭部はさながらスポーツカーのようです。模型の方も4灯ライトがきっちり再現されていて好印象!

急に欲しくなっちゃったなー

 

キハ40/47 JR西日本更新車・広島色

ついに西日本の更新車が発売されます。バリエーション展開も期待できそう。

広島色は広範囲で見かけるので、待ち望んでいた方も多いのではないでしょうか


キハ47 JR西日本更新車・播但線

ショーケースの下の段にさっそく色替えバージョンがありました。

トレインボックス限定品だそうです。


カトー

特別車両(回送仕様)

 クリックで拡大

8月23(金)24(土)に開催される鉄道模型コンテスト2013にて販売予定とのことです。

回送仕様と銘打っているのは実車の許諾等の問題が絡んでいるのでしょう。

 

キハ283系

久々に再生産されるということなので予約してあります。

基本セットのみの購入ですが、Assyから2両確保して8両にしようと目論んでおります。

 

グリーンマックス

EVOシリーズ 103系 完成見本

素組でも十分ハイレベルな出来になるキットです。

この作例は窓の広告や日除けといった小物の追加が味を出してますね。

 

着色済みストラクチャー 土蔵 

なまこ壁がいい感じです。これはウェザリング済みということかな。

 

レイアウトもちょこっと紹介

ヒマワリ畑が印象的な作品が目を惹きました。個人の方の作品です。

 クリックで拡大

これは1本1本手作りなのでしょうか。とにかく圧巻です。

カトーの大型レイアウトではE6系の甲種輸送車が走行中でした。

E6系は模型映えする車両ですね。

昨年の様子はコチラ

クリックお願いします(_ _)

 ↓  ↓  ↓

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型へ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする