プライドは誇りや自尊心を表します。
決して悪いものではありませんが、あまりにもプライドが高すぎてしまうと周囲から敬遠されがちです。
自分では高くないと思っていても、実は周りから見れば「プライドが高い人」と思われている可能性もあるので注意が必要です。
そこで今回は、プライドが高い人にみられやすい特徴や直し方をご紹介していきます。
周囲との関係を良くしたいと考えている方や自分のプライドの高さが気になる方は、ぜひチェックしてみてください。
■プライドが高い人の特徴とは?
まずは、プライドが高い人に共通している特徴をご紹介していきます。
自分に思い当たる部分がないか確認してみましょう。
・自分の非を認めない
プライドが高いと他人に否定されることや意見されることを嫌がります。
例え自分に非があったとしても決して認めず、自分の意に反することがあれば口答えをしてきます。
中には言葉には出さずともムッとした表情になったり、無言を貫いたり、態度が悪くなるケースもあります。
そして自分からは謝罪をしません。
そのため、自己中心的な性格や我儘な性格だと思われがちです。
・負けず嫌い
プライドが高い人は極端に負けず嫌いな性格をしています。
自分よりも優れている人がいれば、敵意を剥き出しにして勝つまで戦うと考える性格です。
人と比較した時に自分よりも優位な存在がいれば、蹴落としてまでも上に立とうと考える人も中にはいます。
学歴や職歴で勝ち負けを決めるケースも多いため、自分よりも下なことがわかれば安心し、中には攻撃的な態度を取る人もいます。
他人から見れば「そんなことで」と思えることでも優位に立とうと考える性格です。
・自慢話が多い
プライドが高い人は自分の自慢話が多い特徴もあります。
成功体験や若いころの武勇伝、学歴など、自分がすごいと思える部分を人に自慢し、褒めてもらおうと考えるのです。
聞いている側からすれば「いつの時代の話?」と思わず言ってしまいそうになる内容でも何でも自慢してきます。
また、小さな部分を拡大解釈して大きな自慢話にすることも得意です。
自分を大きく見せようと、話しを盛って自慢する人も中にはいます。
・マウントを取ろうとする
マウントを取りがちな部分もプライドが高い人にみられる特徴の1つです。
「○○と知り合いだから」
「あの店いいけど、○○の方が断然格上」
自分の方が上だと思わせるために、些細な雑談の場でもマウントを取ろうとしてきます。
自分が高学歴だからと低学歴の人を批判したり、肩書きをアピールしたりする他、既婚自慢や家族自慢などでマウントを取り、相手を不快に思わせてしまうのです。
・他人を褒めない
プライドが高い人は他人を褒めない特徴もあります。
これは、自分の優位性が崩れるのを恐れ、嫌っているからです。
周囲よりも抜きん出た存在でいたいがために、知人や後輩が褒められている姿や成功している姿を見ても、決して褒めることはしません。
例えば、仕事で褒められている人をみれば「自分の時はもっときつかった」「自分はもっとできた」などと言って、自分の方が優れていると主張してきます。
褒められている人がいても逆に欠点を伝えて、その場の空気を悪くするケースもあります。
・いじられ役になることを嫌う
プライドが高い人は自分が偉い、人より上だと思っています。
そのため、人にいじられることを嫌う傾向にあります。
自分に余裕がある人であれば人にいじられた場合も巧みな話術でその場を和ませることができますが、プライドが高い人には余裕がありません。
そのため、例え冗談でもいじられたことに対して怒ってしまいます。
しかし、自分自身が人をいじる分には問題がないので、見下すような発言をして周囲を困らせるケースもあります。
■プライドが高い人への接し方
プライドが高い人は、機嫌を損ねると不機嫌になり、周囲に悪影響を与える可能性もあります。
そのため、怒らせないように、機嫌を悪くさせないように慎重に対応しなければいけないと考える方は多いはずです。
ここでは、プライドが高い人への上手な接し方を解説していきます。
・褒める
承認欲求が満たされることを極端に好む性格なので、他人に褒められると機嫌が良くなります。
例えば、仕事中に何かしらの原因で機嫌が悪い時でも、褒めることで機嫌が戻れば「自分がいないとダメなんだな」と感じて仕事に励んでくれます。
頼られることも好きなので積極的に頼ってみましょう。
ただし、やみくもに褒めるのは避けてください。
頭が回る性格なので嘘や裏があることに気が付けば、かえって機嫌を損ねてしまいます。
相手の知識や能力に触れる褒め方で評価してあげましょう。
・共感する
プライドが高い人と接する時には共感を意識してみてください。
意見を否定してしまうと不機嫌になったり怒られたりする可能性があります。
そのため、「その気持ちわかる!」「大変だよね」などと共感すると「自分は間違っていない」と感じてプライドを傷つけずに話を終わらせられます。
相談された時にはアドバイスをしても聞いてくれない可能性が高いので、共感をして聞き役に徹するのがおすすめです。
■プライドが高い性格は直せる?
プライドが高くても周囲を無暗に敵対視しない性格であれば問題ありません。
しかし、気が付かないうちにマウントを取っていたり、自慢話をしたりなど、周囲を困らせる行動を自分自身が取っているかもしれません。
ここからは、プライドが高い性格を直す方法をご紹介していきます。
・失敗を恥ずかしいと思わない
プライドが高いと失敗を恐れる傾向にあります。
新しいことに挑戦して失敗した時に大きく後悔するからです。
人に良く見られたい思いもあるため、「失敗したことを笑われているのでは」とネガティブな感情を抱くケースもあります。
しかし、失敗をしても経験は積み重ねられます。
同じ失敗をしないためのコツも学べるので、マイナスなことばかりではありません。
サポートしてくれる同僚や上司も周りにはいるため、ポジティブな部分も多くあります。
失敗をした際には経験を振り返り、失敗から得られるメリットを理解するためにもノートに記すようにしてみてください。
・自分が悪い時には自分から謝る
前述したようにプライドが高い人は自分の非を認めない性格です。
そのため、例え自分が悪くても自分から謝ることはしません。
そんな性格を直したいと思っているのなら、自分の非を認め、自分から謝るよう努力していきましょう。
最初は難しいかもしれませんが、きちんと謝ることができれば心にあるモヤモヤを解消することに役立ちます。
その結果、周囲からも「プライドが高い」と言われずに済むようになるはずです。
・感謝の気持ちを忘れない
自分でプライドが高い人間だと感じたら、周囲への感謝を忘れないようにしてみてください。
嬉しい時や人に助けられた時など、感謝の気持ちをすぐに伝えれば周囲も同じように嬉しい気持ちになります。
「助かった」と感じたら、すぐに感謝してみましょう。
感謝をすれば、周囲の人たちもより協力的になるはずです。
今回は、プライドが高い人の特徴を解説してきました。
プライドが高い人は、負けず嫌いで自慢話が多く、マウントを取りたがる性格の人が多い傾向です。
周囲にそんな人がいれば、接し方で悩んでしまう可能性がありますが、積極的に褒めて共感を意識すれば、仕事も積極的に行ってくれるでしょう。
また、自分のプライドの高さを気にしている場合には、今回ご紹介したポイントを参考に、プライドが高い性格を直せるよう努力してみてください。
その結果、周囲も協力的になりマイナスな感情も生まれにくくなるはずです。