「ね、ここ、水が増えてますわ」
言われて辺りを見回すと、確かにじわじわと水かさが増している。さっきまでは、石畳の上までに水は来ていなかったのが、ひたひたと水が迫ってきている。しかも、グルラディーヌ付近の水が波打ち始め、檻が徐々に水面に近づいていっている。
「ちょっと、何これ、やだ」
逃げ場のないグルラディーヌが檻の隙間から手を伸ばし、上にかぶさっている枝を掴んだ。
水面に近づく速度は遅くなったものの、今度は水面下から新たな根を伸ばしてグルラディーヌを捕まえようとする。
「や・・・・・、やだ、・・・・・ 」
グルラディーヌを恐怖が包み込んだ。
「------」
鳥の声のような高い音が、空間にこだまする。
ピィ ・ ・ ・ ・ ン
グルラディーヌの発した声に竪琴が反応した。
「何ですの、一体?」
グリシーヌがそう言ったのも無理はない。
竪琴の音に合わせて、水の動きが静まっていく。そして、・・・・。
水の中から金の光が浮上した。
言われて辺りを見回すと、確かにじわじわと水かさが増している。さっきまでは、石畳の上までに水は来ていなかったのが、ひたひたと水が迫ってきている。しかも、グルラディーヌ付近の水が波打ち始め、檻が徐々に水面に近づいていっている。
「ちょっと、何これ、やだ」
逃げ場のないグルラディーヌが檻の隙間から手を伸ばし、上にかぶさっている枝を掴んだ。
水面に近づく速度は遅くなったものの、今度は水面下から新たな根を伸ばしてグルラディーヌを捕まえようとする。
「や・・・・・、やだ、・・・・・ 」
グルラディーヌを恐怖が包み込んだ。
「------」
鳥の声のような高い音が、空間にこだまする。
ピィ ・ ・ ・ ・ ン
グルラディーヌの発した声に竪琴が反応した。
「何ですの、一体?」
グリシーヌがそう言ったのも無理はない。
竪琴の音に合わせて、水の動きが静まっていく。そして、・・・・。
水の中から金の光が浮上した。