6年生のチヨノ先生の教室は2階にあって
いろんな教室の音がよく聞こえてくる場所にある。
今朝も、あちこちで先生方が落とす雷が・・・
まず、中庭を隔てた教室から
担任の先生が叱っている声。
そのうちに、隣の教室からも・・・
その怒声に子どもたちが、少し恐れをなしている感じ。
チヨノ先生はその空気を見て取って、ニコッと笑うと
「先生も、怒ると怖いよ~~
これ(1mのものさし)なんか折るくらい・・・。
命にかかわったり、いじめとか人として絶対許せないことをしたら
むちゃくちゃ怒るよう、あんなもの比べ物にならないくらい・・・」
子どもたちはいささかの疑念を持ちながらも、様子を想像してつばを飲み込む。
「どう?タクトくん、試してみる?」
タクトくんは、必死に首を振る。
ニコッと笑うと、チヨノ先生は授業にもどった。
どう考えたって、子どもたちには、怒った、ものすごーく怖いチヨノ先生のイメージが刷り込まれ
逆らえなくなるよな~~
「他人のふんどしで、相撲をとる」って、こんな感じでも言うのかなあ
う、ふふ。さすが、チヨノ先生。よく使う手ですよね。もちろん私も・・・・最近は、隣で言っているほうかなあ。