ユニバーサルスタジオへ行った時のこと。
私は、ショルダーバックのほかに、リュックを持って行った。
現地のガイドさんに言わせると、
観光をしているとき、荷物をいっぱい持っているのは
日本人ぐらいなんだそうだ。
見回すと確かに、現地のアメリカ人は、
スマートフォン一つ、飲み物一つなんていう人もいる。
なんだかリュックが恥ずかしくなってきたころ、貸しロッカーが目に入った。
「預ける!!」と宣言して、勢い込んで建物に入ったはいいが、
預け方がよくわからない。
むーくんの力を借りて、少しパニック気味になりながら
ロッカーにリュックを預けた。
しばらくして、むーくんが言った。
「516番」と断言した。
さて、帰る頃になって、第一の関門。
ロッカーがある建物の場所がうろ覚え・・・
二人で記憶を手繰って、建物にたどり着く。
第2関門。ロッカー番号。「516番・・・あった!!ここ!」
第3関門は、暗証番号。確か、むーくんの誕生日だったはず・・・
入力!!
再度トライ・・・やっぱり開かない
今度は私の誕生日で試してみる・・・開かない
どうしよう・・・
「何とかする。誰かに聞いてくる。
517番のロッカーも試してみろ」と言い残して
むーくんは外へ行った。
ん~~ まさか、荷物が取り出せないことはないだろう・・とは思ったものの
焦る。
517番・・・むーくんの誕生日・・・開いた!!
見覚えのあるリュックをつかむと、ダッシュ!!
むーくんを追いかけた。
「大体、預けたリュックの中に、水のペットボトルを入れたままにして
閉めてしまうというのが、信じられない。
ロッカーの番号を覚えていない、念の為、普通、どこかに記録をするもんだ
暗証番号もだ。
大体、なんでリュックなんか持ってくるんだ!
水以外、何にも必要が無かったろ!!つくづく、うーちゃんはドンくさ!」
お節ごもっとも。 返す言葉もありません。