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カタルーニャ、今日独立宣言へ

1日、スペインのカタルーニャ自治州で独立の是非を問う住民投票が行われた。憲法裁判所でカタルーニャ独立に違憲判決が出ているため、この住民投票は憲法違反だとして、中央政府は警察を出動させ投票所を封鎖し、自治政府役人を拘束するなど、妨害行為に乗り出し、投票所に向かう住民も排除しようとして衝突、多数の負傷者を出し、大混乱の中での住民投票となった。9割が独立賛成という投票結果になり、今日にも独立宣言がなされる見込み。

カタルーニャの独立を憲法違反とする主な理由は、「国家を分裂させようとする行為」にあたるからだとしている。9月25日に行われたイラクのクルド自治州の独立を問う住民投票でも、イラク政府は独立は憲法違反だと主張している。国の一部が分離独立しようという動きは、解釈しだいで憲法違反とされるのも無理ないかもしれない。しかし、民族自決(各民族が自分たちのことを自分たちで決めること、自治権が保障されること、独立国を持つこと)は国連憲章で定められた権利だ。

カタルーニャの住民投票で中央政府が暴力をもって投票を妨害し、負傷者を出したことは、国家によるテロと言え、国際社会から非難されるでしょう。

スペイン現政権のラホイ首相率いる国民党は保守色の強い右派で、カタルーニャ独立の動きに対して強硬姿勢だ。その政府の提訴によって憲法裁判に掛けられ、違憲判決が出た。
話は少し変わるが、2014年、フアン・カルロス国王が退位表明した後、王制廃止(共和制移行)を求める大規模なデモが起こり、国民投票を要求する声も上がったが、ラホイ首相は国民投票は不要と判断し実施しなかった。その結果、君主制という封建的な制度が廃止され、王族たちは王室という(自由や人権があるとは言い難い)特異な環境から解放されて普通の人間として自由に生活できるようになるせっかくのチャンスだったはずだが、残念ながら見送られた。

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