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Rio de Janeiroの発音

4月16日の世界ふしぎ発見「五輪で変わるメガシティ」で取り上げられる「リオデジャネイロ」、「ロンドン」、「東京」の地名にまつわるうんちくを紹介したいと思います。

Rio de Janeiro(リオデジャネイロ)はブラジル・ポルトガル語では「ヒウヂジャネイル」のように発音する。

ポルトガル語ではアクセントのない語末の o は「ウ」と「オ」の中間の音[ʊ]になる。
「De」はブラジルでは普通「ヂ[dʒi]」と発音する(「ディ[di]」と発音することもある)。ポルトガルでは[də](「ド」または「ドゥ」に近い音)と発音する。
R は母音にはさまれた場合は[ɾ](歯茎はじき音。日本語のラ行の子音)で発音する。
語頭と n,l の前の r、そして rr(2文字のr)は、ブラジルではハ行に近い音になることが多い。本来はスペイン語と同様に巻き舌の[r]で、現在でも人や地域によってはそれで発音する(この場合 Rio は「リウ」と聞こえる)。バリエーションがあって、[ʀ]や[ʁ](フランス語の r と同じのどびこで発音する)、[χ]([ʁ]の無声音[x]より後ろ寄り)、あるいは[h](日本語のハヘホの子音)で発音する人もいるが、ブラジルでは[x](無声軟口蓋摩擦音。スペイン語の j や中国語のピンインの h の音)が最も多数派じゃないかしら。ポルトガルでは巻き舌の[r]か[ʀ]、[ʁ]で発音するのが一般的と言われているけど、Forvoで聞いてみたら、ポルトガル人の発音も多くはRio=ヒウに聞こえたから、ポルトガルもブラジル式に発音する傾向があるのかな?

さて、ブラジル以外の南米の多くの国はスペイン語圏。スペイン語では「Rio」の「i」にアクセント記号を加えて「Río de Janeiro」と表記し、「リオデハネイロ」と発音する。スペイン語で「川」は「río」だからそれに合わせた形だ。あとおもしろいことに、ポルトガル語の Rio の R の音と、スペイン語の Janeiro の J の音が、同じ[x]という発音だね。

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