千曲川は長野県の川で、県境を越えて新潟県に入ると信濃川と名前が変わる。
RBCiラジオの「柳卓のいんでないかい」でも『千曲川』という曲が流れたことがあって、その時柳さんが「同じ川だけど長野では千曲川で新潟では信濃川」という話をしていた。
長野県はかつて信濃国、新潟は越後国だった。信濃では千曲川で、信濃を出てからが信濃川と呼ばれるというわけだが、越後では信濃方面から流れる川という意味で信濃川と呼ばれた。長野県の部分は曲がりくねっていて「千曲川」の名前の由来と考えられている。
河川法上の名称は通常千曲川と呼ばれる長野県の部分も含めて「信濃川」と規定されていて、その支流は長野県内で合流するものも含めて「信濃川水系」と呼ばれる。
ウィキペディアでは「信濃川」というページにまとめられている。「千曲川」で検索すると「信濃川」にリダイレクトされる。
千曲川/信濃川のどっちか一つを使って川全体を総称したい場合は信濃川が優先されるみたいね。
外国の国をまたぐもので似たような例をあげると、スペインからポルトガルにかけて流れるタホ川/テージョ川がある。
「タホ(Tajo)川」スペイン語、「テージョ(Tejo)川」はポルトガル語での呼び名であり、語形が似ていることからもわかるように両者は同じ語源。日本では一般的にスペイン領内を流れるものをタホ川、ポルトガル領内を流れるものをテージョ川と呼ぶ(第三国の多くはこのように呼び分けているだろう)。
日本語版ウィキペディアでのページ名は「タホ川」。スペインを流れる分が長いので、ウィキペディアのページ名は流域の長い方の呼び名に合わせた形と言える。
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