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天皇制のデメリット

6日、上川陽子法相の死刑執行命令により、オウム真理教の元幹部7人を同時に死刑執行した。これに対して、死刑制度を廃止した国を中心に世界から批判が上がっている。平成のうちにけりをつけようという考えからこのタイミングで執行命令を出したと考えられる。私は死刑制度に反対ではないが、死刑制度反対派(死刑廃止論者)にとっては非常にけしからんことだろう。天皇(元号)が変わる時期に近づくと、政府が暴走し、今回の死刑執行のように下手すると批判が殺到する恐れがあり慎重を要する案件や、反対意見が多く見送ってきた法案の成立など、「元号が変わらぬうちに」とばかりに駆け込み的にやってしまうという日本政府の特性を露呈してしまった。天皇制のデメリットの一つと言える。

憲法で天皇は「日本国および日本国民統合の象徴」としているが、世襲制である以上「自由で多様な社会の象徴」には絶対なりえないと私は思う。日本社会のいいところの象徴になっているとはとても思えず、悪いところの象徴になっていると思う。天皇が否応なしに激務を背負うことが宿命づけられている点は、過労死を引き起こすような長時間労働が横行する日本社会の闇の象徴にも思える。

死刑制度廃止論があるのだから、君主制廃止論ももっとあっていいと思う。死刑制度を廃止した国の政府や国際機関から死刑制度存置国に対して死刑廃止の要求や勧告が出されることことがある。君主国に対して君主制の廃止を勧告するということもあっていい(一種の人権問題なので)と思うが、なかなかやらない。他国の君主制を批判することは、内政干渉だとかその国の王室や国民に失礼だとして、タブー意識があるからだろう。そのタブーをいかに打ち破るかが将来的な課題だと思う。

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