「とう」も「もろこし」も中国を指した言葉で、いかにも中国っていう感じの名前だけど、中国というイメージはあまりなく(一応、ヤングコーンなら中華料理によく使われるけど)、むしろ西洋料理に多く使われ、西洋的なイメージが強い。原産地も中南米。
日本にはまず中国から「もろこし」という農作物が伝わった。中国から伝わったということで、当時中国を指した呼び名からそのまま「もろこし」と呼んだ。漢字で書くと「蜀黍」で「蜀」は中国にあった国の名、「黍」は「きび」。後にポルトガルからとうもろこしが伝わり、「舶来のもろこし」という意味で「とうもろこし」と呼んだ。「唐(とう)」とは本来中国にあった国(王朝)の名だが、日本では中国に限らず外国から伝来したものに「唐」が付けられた。中国を指した「もろこし」は漢字で「唐土」または単に「唐」と書く。紛らわしさを避けるためか「とうもろこし」には「唐」の字を使わない「玉蜀黍」という字が当てられた。
もろこしは別名「とうきび(唐黍)」とも言うが、北海道で「とうきび」と言うととうもろこしを指す。
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