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琴とギターの語源を考える

9月10日は沖縄では「箏(くとぅ)の日」。「こと(琴、箏)」はうちなーぐち(沖縄方言)で「くとぅ」と言い、この場合、琉球箏を指す。ていうか、(「の」はうちなーぐちで「ぬ」だから)「の」もうちなーぐちにして「箏ぬ日(くとぅぬひ)」って言った方が言いやすいかも。

さて、「琴」と言えば、「ギター」(英:guitar)と語感が似ているなと思って、同じ弦楽器ということもあって、琴とギターは同じ語源では?と思ったりする。
「Gitar(ギター)」の語源はさかのぼれば古代ギリシャ語の「κιθάρα(キタラー/kithara)」だとされる。 キタラーとはハープに似た古代ギリシャの楽器(現代ギリシャ語では κιθάρα は「キサラ」と発音し、ギターという意味 )。それがアラビア語の「キターラ」となり、アラビア語圏の北アフリカからスペインに伝わりスペイン語の「guitarra(ギターラ)」となった。北アフリカからスペインにもたらされたのが現代のギターの始まりだと考えられている。
中近東のウードがヨーロッパに伝わってリュートとなった。インドから日本に伝わった楽器もあり、「琵琶」と「鼓(つづみ)」はそれぞれサンスクリット語の「ヴィーナ」と「ドゥンドゥビー」から来ている。そういった楽器が伝播していった歴史を考えると、琴とギターが同じ起源で同じ語源というのもありなのかなとも思う。

「こと(琴、箏)」の語源は「木(き または こ)+音(おと)」から来ているそうで、ギターとは関係ないらしい。

ドイツなどで使われる「ツィター(ドイツ語:Zither)」はギターと同じくギリシャ語の κιθάραが語源。英語では「zither」は「ズィザー」と発音する。英語圏で日本の琴はツィターに似たものと認識されているようで、「琴」は英語で「Japanese zither」と呼ばれることがある(「koto」でもOK)。

インドの弦楽器「シタール」も、その語感からギターやツィターと同じく(特にツィターに近い)ギリシャ語のκιθάραが語源ではないかと指摘されることもあるが、違うらしい。諸説あって、「7弦」を意味するサンスクリット語、もしくは「3弦」(この場合、意訳すれば沖縄の「三線」と同じね)を意味するペルシア語に由来するという説が有力。ギターと語感が似ているのは偶然のようだ。

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