「~通り」といった町中の道の名前、台湾ではそのネーミングに台湾ならではの特徴があるので紹介したい。日本の「~通り」にあたるのは「~路」または「~街」だ。例を挙げると、
①政治用語(主に三民主義に関するもの)
民権路、自由路、民生路、民族路
②人名(中華民国国民が崇拝すべきだとされていた人物)
中山路、中正路(中山は孫文の、中正は蒋介石の別名)
③道徳用語
仁愛路、忠義路
④中国の地名
上海路、長安街、北京路、広州街
こういった名前がつけられた道は台湾各地の大小の町にあるらしく、旅行中至る所で見かけた。蒋介石の時代からそうだったとのこと。現実は独裁体制で「自由」も「民権」もなかったはずだが。
北朝鮮のピョンヤンの地下鉄の駅の名前も政治に関するお堅い言葉が使われていた(ニュースで見た)。それと似たような感じで、台湾でも国民党政権によるプロパガンダのためにこういったネーミングがさかんに行われていたようだ。
中国の地名に由来するものがあるというのは、広い中国大陸の縮図を作り、「台湾は中国だ」と意識づけるためだね。
余談だけど、1日目の夕食を食べた花蓮市内のお店の前の道が「自由路」だったっていうのを覚えている。その「自由路」はたしかスージ小(路地)だった。「自由路」沿いのお店での夕食は刺身も出ていた中華系の人は生魚を食べる習慣がないといわれてるから、あのお店では日本食として刺身を出してたのかな。
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