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「旗頭」は沖縄だけかしら?

縦長で装飾が施された大きな旗は「旗頭(はたがしら)」と呼ばれ、沖縄では綱引きの応援、エイサー、道じゅねー(練り歩くこと、パレード)など、祭りや行事でよく見られる。団体のシンボルであり、縁起担ぎの言葉が書いてあるのが特徴である。

しかし、「旗頭」を辞書で引くと、上記のような「催事における大きな旗」という意味は、広辞苑や大辞泉といった大きな辞書でさえも載っていない。

例:『デジタル大辞泉』(Weblio辞書より)
1 旗の上部。
2 その集団を率いる者。「反対派の—」
3 中世、一族または一地方の武士団の長。
小~中くらいの辞書では「2」の意味だけが載っていることが多い。

集団を率いるリーダーという意味では単に「頭(かしら)」とも言うが、「旗頭」はある目的を持った団体(プロジェクトを実行する団体など)のリーダー、特定の思想を掲げる団体のリーダー、新しく立ち上げる団体の発起人などといったニュアンスで使われることが多い。つまり、プロジェクトや掲げる思想などを旗にたとえた比喩的な表現ね。

沖縄の催事で見られる「旗頭」とは物を指す言葉で、旗頭を持つ人のことは「旗持ち」と呼ぶのが正しいが、時々人を指して「旗頭」と言うこともあるようで、「旗頭を務める」、「旗頭をやる」といった表現も聞かれる。一応、辞書で見る「旗頭」は人を指す言葉だからね。

グループの代表者が旗を持つということはよくある。例えば、応援旗を持った応援団長や、オリンピックの選手団の旗手など。「旗頭」はそういった「旗を持った頭」というイメージがある言葉なんだよね。もともとはそういう意味だったかもしれないね。

グーグルやヤフーで「旗頭」というキーワードで検索してみたら、催事の旗頭に関しては沖縄のものばかりが出てきた。やはり沖縄独特のローカルなものなのかな?

ちなみに、那覇をはじめ伊覇、小那覇、与那覇など、沖縄のいくつかの地名で出てくる「覇」という漢字は訓読みで「はたがしら」と読む。「リーダー」や「勝つ」という意味があって、「覇権」、「制覇」、「連覇」などの熟語で使われる。

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