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二つの「scale」

9月23日~10月23日に生まれた人の星座はてんびん座。

てんびん座の期間にちなんで、「てんびん」や重さを量る「はかり」にまつわる話をするね!

てんびん座は英語で「Libra」または「The Scales」という。Scaleは「はかり」のこと。

Scaleという英単語は、
1.尺度、物差し、縮尺、規模、音階。「スケール」という日本語にもなっている。
2.はかり、てんびん、体重計。
手持ちの携帯に内蔵された英和辞典で1.のscaleと2.のscaleが別々の見出しになっていたので疑問に思った。物差しもはかりもはかる道具であって、目盛りは何かをはかったときに結果の値を示すためにあるものなので、意味的に共通点があって同じ言葉のはずなのにと思ってね。英和辞典を何冊か見ても、どれも別々に載っていた。英語版ウィクショナリーで「scale」を引いて見たら、1.と2.では語源が違っていた。つまり、同音同形で意味も少し似ているのは偶然ってことね。
1.はラテン語で「階段」を意味するscalaに由来する。
一方2.はゲルマン系の単語で、ドイツ語のSchale(シャーレ)やスウェーデン語とノルウェー語で「カップ(杯)」や「皿」を意味するskål(スコール)は同系である。「Skål!」は「乾杯!」と言う時にも使われ、英語でも「Skoal!」が使われる。RBCiラジオの午後6時からの番組「サントリープレゼンツ アペリティフストーリー」でも「スコール!」で乾杯してるね。
2.はおそらく、
カップ=計量する道具→はかり
もしくは
皿→はかりの上部にある物を載せる所(皿の形をしてる)→はかり
という流れでできた言葉なのでしょう。

以前「はかどる」「はかぐち」「はかる」の記事で述べた日本語の「はかる」の漢字の使い分けも興味深い。二つの「scale」を「はかる」の漢字の使い分けと結びつけて考えてみた。
scale(1)
目盛り=(さまざまなものを)計る量る測る目印
物差し=長さを測る道具
尺度、縮尺→長さ系なので「測る
scale(2)
はかり=重さを量る道具

長さを測る道具の「物差し」はrulerの方が一般的。Scaleは「判断基準」など比喩的な意味の「物差し」でよく使う。

「物差しの目盛り」を英語で言うと「The scale on a ruler」、「温度計の目盛り」は「The scale on a thermometer」、じゃあ「はかりの目盛り」または「体重計の目盛り」は・・・「The scale on a scale」になるのかしら?

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