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レディーファーストと騎士道/武士道

2015年06月11日 | カナダ
欧米では、”レディーファースト”と言う習慣があるけれども、
ふと、消えつつあるのだなと感じさせられる事がある。

それは、どういう時かと言うと、レディーファーストを受けた時。

どういう事かと言うと、普段は、あまりレディーファーストを受けない方が多いのだろう。
なので、エレベーターに乗降する時に、お先にどうぞと促されると、ハッとするのである。

皆忙しいし、特に、沢山の人が居る場合には、レディーファーストなんて言ってられない。
それから、カナダは移民の国だから、欧米の習慣を持つ人だけが住んでいる訳ではない。

レディーファーストについて、賛否があるようですが、
今日は、それには触れず、別の視点で書きたいと思います。


先日、エレベーターを待っている時に、杖をついた年配の男性がいらした。
それを見て、私は、「この方に先に乗って頂いた方が良いかな。」と思っていると、エレベーターのドアが開き、
その男性は、笑顔で、”お先にどうぞ”と促して下さった。

この場合は、私が先に入って、ドアが閉まらない様にするのが
本当は、良いのだろうと思って、先に行かせて頂いたけれども、
この男性の事を素敵だなと思ったのである。
不自由な身体であっても、自身の事よりも人様を大事におもう心をお持ちだと感じたからだ。
義父も独りでは歩くのが危ない状態だったにもかかわらず、私にレディーファーストしてくれた事を思い出す。


こんな風に、レディーファーストをなさる方は、比較的年配の方が多いし、
特に若い男の子は、私の様な年配の女性と関わるのを嫌がる傾向にあるけれども…。

私の住んでいるアパートの、ある男の子は、とても親切にレディーファーストをしてくれる。
今日は、その男の子に良く似た子、多分お兄さんなのか、その子も、同じだったので驚いた。

まず、その弟さんかと思われる子は、エレベーターに乗る時に、たまに会うのだけれども、
とても気を遣ってくれているのを感じられる。
そして、そのお兄さんらしき子も、私に先にエレベーターに乗る様に促してくれただけではなく、
イヤホンをつけて、音楽を聴いていたのに、
わざわざ、イヤホンを外して、私が行く階を聞こうとしてくれる様でもあった。
先に乗せて、それで終わりと言う訳ではなくて、
自分は今何をするべきなのかと言う事を相手から察しようとしている”気”を感じるのである。
まだ、中学生か高校生だと思うけれど、
親御さんの躾なのか?
何処の国の出身なのか?…
興味が湧いてくるのである。


では、また明日。
皆さんの今、そして未来も、皆さんにとって幸せな時であります様に…。
じゃなくて、
皆さんの今、そして未来も、皆さんにとって幸せな時であります。
(それが必ず実現される為に、”祈り”ではなく、”そうである”と断言しました。)


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