８日、門別軽種馬生産振興会・平取町軽種馬生産振興会・各軽種馬生産振興会青年部が主催の講話会が開催され、講師に招かれた
岡田繁幸氏が「日本競馬再生のシナリオ」、「ダーレー・ジャパンの馬主登録」、「種馬の重要性」、「セリ活性化」などについての私見を披露した。
１、
日本競馬再生のシナリオ
・現在の地方競馬はお金もステータスも得られず夢のない競馬である。
・このままでは馬を持とうとする人がいなくなって当たり前だ。
・そうなるとますます日高の馬が売れなくなる。
・解決策としてはＪＲＡ競走に地方競馬枠を設けることだ。
・その結果、全レースがフルゲート可能となり、馬券売上アップに繋がる。
・能力評価は優秀なハンディキャッパー、レイティングを用いる。
・安い預託料でＪＲＡの賞金が狙えるようになれば地方の預託馬も増える。
・そうなると、中央の預託料を下げる圧力にもなる。
・もし１頭２０万円安くなれば年間１００億円の資金が浮くことになる。
・浮いた資金は馬購入のために馬産地へ還流される。
・地方競馬は第２ＪＲＡとし、第１ＪＲＡはしっかり面倒みないといけない。
２、
ダーレー・ジャパンの馬主登録
・ダーレー・ジャパンの馬主登録については基本的に反対である。
・ダーレーを認めるとクールモアなどの大手もどんどん参入してくるだろう。
・彼らはＪＲＡの高い賞金を狙い、トップホースを送り込んでくるだろう。
・または社台の馬をどんどん買うだろう。
・税制面で優遇されている彼ら（一番の問題かも）に対抗する術は無い。
・別にダーレーが憎くて言っているわけではない。
・一つを許せば歯止めが効かなくなくなることが言いたい。
・解決策として、彼らにクラブを買わせるというのはどうだろうか。
・または頭数制限を設ける。（会場からの意見）
・門別地区ではダーレーがどんどん牧場を買収している。
・雇用面や固定資産税等は安定するかもしれない。
・しかし、地域にとっては健全ではない。
・なぜなら、１人勝ち状態では競争にならずモチベーションが上がらない。
・夢と感動と競争の無い社会は健全ではない。
３、
種馬の重要性
・種を制するものが業界を制する。
・現在は社台の一人勝ちである。
・社台が憎くて言っているのではない。
・日高が対抗していくには良い種馬を導入し、シンジケートを組むことだ。
・是非協力してほしい。
・ＪＢＢＡ・ＪＲＡはもっと命張って種馬導入しないとだめ。
４、
セリの活性化
・社台グループが半数上場するセレクトセールの一人勝ちになっている。
・社台が憎くていっているのではない。
・セリ活性化にはやはり結果を出すこと。
・この結果につながるのはやはり種馬だ。
・また、地方競馬で馬を持とうとする人が増えれば日高のセリも盛り上がる。
・セリが盛り上がれば、繁殖馬を持って生産馬を売る馬主も増える。
５、
コスモバルク
・地方競馬から中央競馬への門戸が狭すぎる。（特に古馬になると）
・それを打破するためにコスモバルクとともにがんばってきた。
・有馬記念は最高の結果だった。
・それだけに、自走日経賞で２着に入れるかは正直不安だ。
・２着に入れなかったらシンガポールへ行く。
ほか、経営者は先を読んで行動すること、など生産者への奮起を促した。
箇条書きにすると、個人攻撃に見える箇所もあるが、岡田総帥は何度も「ダーレーや社台が憎くて言っているんじゃない。この業界のシステムを変えたいから言っているのだ。」と語っており、上記私見は個人攻撃をしようとしての言及ではないことを付け加えておく。
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umaichi.com
