楽善な日々

新社会人となった楽と、大学生善、おとん、そしておかんの日々を綴ります。新しい街に引っ越して、新しいスタートを切りました。

夏の終わりと夏風邪

2023年09月04日 | 2023年日記
一日雨模様。
ぎらぎらした夏の勢いは影を潜め
落ち着いた曇り空が広がっている。

私は風邪気味。
ここ数日忙しく外を動き回っていたのだけれど、
どこかで風邪を拾ってきてしまった。
熱はないけれど、のどが腫れているようで、
ときどき、咳が出る。体がふにゃっと力がでない。
「一日寝てなさい」
とおとんに言われ、
薬を飲んでベッドの上で過ごしていた。
薬のせいか、どこか感覚がにぶく、ほわんとしていて、
寝たり起きたりの繰り返し。

そういえば、今年の夏も楽しくすぎていった。

夏のはじめ、
家族でホタルを見に行った。
小川のまわりは電灯が落とされて暗く、
その暗闇をチラチラと光が揺れていた。
高く高く飛んでいくものもいた。
おとんがホタルの光と間違えて指を指したのは
飛行機の光だった。ちょっと恥ずかしそうにしていた。

毎年恒例のキャンプ。
川のそばにテントを張って、焚火で料理をしつつ、
川で冷やしたビールを片手に、仲間と語り合った。
焚火の赤がとても綺麗だった。
一晩中つづく川の音を、ときどき雨の音と間違えて、
「そうか。川は絶え間なく流れているのか」
とそのたびに思った。

おとんと夏野菜をたくさん植えた。
蚊と戦いながら水やりをして、収穫を楽しんだ。
トマトは買ってきたものよりも味が濃くて美味しい。
ナスの花は紫がとても綺麗。
残念なことに、
きゅうりは失敗したようで少ししか収穫できず、
ゴーヤもちょっとしか収穫できなかった。
初心者だから仕方ないけど、来年はもっと上手に育てたい。
研究のために、本を購入した。読んで勉強勉強。

毎日毎日汗だくで掃除をした。
麦茶をいっぱい作った。
アイスをいっぱい食べた。

楽しい夏だった。

ベッドに寝転がりながら、
窓からのぞく曇り空を見上げて、
今年の夏をあれこれと思い返す。
きっとまだまだ暑い日は続くだろうけれど、
なんとなく今日は、
すぎゆく夏を思い返すのにちょうどよい空だった。
早く風邪を治さないと。

9月4日    おかん




思いがけないもの

2023年08月31日 | 2023年日記
思いがけないものに出くわしたとき
何か得をした気持ちになる。
洗濯物のポケットを探ったら500円玉が出てきた、
ベッドの下を掃除したら読みたかった本が見つかった。
やったあ。ラッキー。

昨日は思いがけない出会いがふたつあった。

一つ目は庭に出たとき。
視界に見慣れない色が入っってきた。
今までそこにはなかった淡いピンク色。
オジギソウに花が咲いていた。
葉に触ると、しゅんっと葉っぱがお辞儀をする、
あのオジギソウだ。
葉っぱが可愛いから園芸店で買ってきた。
花が咲くなんて知らなかった。
花はふわんとしたタンポポの綿毛のよう。
こんなに可愛い花が咲くなんて思いもよらなかった。
小さな喜びを見つけた。


夜に町内会館に集合して、
配布物を仕分けするお仕事があった。
広報誌をそれぞれの部数ずつラックに並べていく。
5人の皆さんと一緒にせっせと汗だくでお仕事。
帰り道、ふと見上げると、
夜空に月の傘をかぶったまん丸のお月様がぽっかり浮かんでいた。
煌々と輝いて幻想的な様子。
思わず立ち止まって、しばらく見上げていた。
思いがけず見つけた二つ目の小さな喜び。

予想もしていなかった瞬間に
思いもよらぬ景色に出会うとき
ちょっとだけ得をしたような
小さな幸せを感じる。
やったあ。ラッキー。

8月31日     おかん



虫の声合唱団

2023年08月29日 | 2023年日記
夏もそろそろ終わりに近づいているのだろうか。
夜になると、
虫の声が響き渡っている。
とても綺麗な音の合唱団だ。
日中は暑いから気が付かないけれど、
季節はいつのまにか移ろっているのだろう。
虫の声に囲まれて
秋がそこまで来ていることを感じる。

どんな虫が鳴いているのだろう。
庭に出て、耳を澄ましてみる。
高い声と低い声、
キシキシキシと繰り返す声と
リーンリンと鳴るような声。
それが合わさってオーケストラ。
庭の近くに草むらがあるので、
音の主はきっとそこに住んでいるのだろう。

童謡、虫の声の歌詞を見ながら、
どんな虫が鳴いているのか探ってみる。

リンリンリンリン リインリンの鈴虫の声は
高くて澄んでいる。

キリキリキリキリのコオロギも近くにいるみたい。
ちょっと低めの声で鳴いている。

うまおいもいるのかしら。
スイッチョンと聞こえるような気もする。

日が暮れたら
虫の声合唱団の時間。
暑さを忘れて、
夕涼みするだけでも気持ちいいのに、
BGMがついているなんて贅沢だ。
秋がいつの間にか近づいている。

8月29日    おかん

挑戦する人たち

2023年08月28日 | 2023年日記
今までずっと部活部活の日々だった善が、
はじめてのバイトに挑んでいる。
おしゃれなレストランバー。
スポーツ以外を習おうとしている善を見るのは新鮮だ。
研修中は様々な仕事を一通り覚えるので、
この間はキッチンにも入ったらしい。
遊びにでかけていった日は、
帰ると
「うぃ~」としか言わないくせに、
バイトの日は
「ただいま~!かえったよ~」と言う。
ちょっと張り切り気味の声で。
その声がほほえましい。

おとんは釣りに夢中だ。
はじめは友達と声をかけあって行っていたけど、
最近は一人でひょいひょいと、足取りも軽く出かけていく。
自作の仕掛けを作ることにも凝っている様子。
本を何冊か買い込んできた。
釣りの前日になると、
本を覗き込みながら、もくもくと仕掛けを作る。
今日は大漁だったらしい。
ただ、おとんの仕掛けを使った時は、
仕掛けごと全部抜けて、魚たちは一匹残らず海へ。
そんな失敗をほほえみをたたえつつ語っていた。

私はなんと、小説を書いてみようかと無謀な挑戦をしている。
おとんの本棚に
「プロだけが知っている小説の書き方」森沢明夫著
を見つけて、寝ころんで読んでいたら、面白くなってしまった。
書ききったときの達成感とはどんなだろう。
ひとつの世界を創り上げるわけだから、
どんな気持ちになるのだろう。
それを知りたくなってしまった。
日々、暇な時間を見つけては、
キャラクターを考えたり、
プロットを考えたりしている。
人に言うのは、ちょっと恥ずかしいけれど。
家族はそんな私を、ほほえまし気に見ては、
「やっちょるかい?」
と聞く。

挑戦する人たちは
ほほえましい。

8月28日      おかん




虫とごっこ遊び

2023年08月26日 | 2023年日記
昨日、スミレの茂みの中に発見した
黒とオレンジ色のとげとげした毛虫。
その名もツマグロヒョウモンの幼虫。

一匹だけだと思っていたら、
なんと6匹もいた。
これではスミレが食べつくされてしまう。

割りばしを持ってきて、
一匹ずつつまんでは、
6回も往復して
プランターからちょっと離れた雑草のところに持っていった。

今朝、スミレの茂みを見てみると、
なんと、6匹ちゃんといるではないの。
雑草よりもスミレが好物なのだろう。
延々と移動して、よく戻ってきたものだ。
長旅を経て、また故郷のスミレへ。
すごいなあ。

感心している場合ではなく、
また6往復をして、みんなを雑草の所に連れて行った。
今度はちょっと美味しそうな雑草を選んでみた。
ツマグロヒョウモンといたちごっこ。

夕方、植物に水をあげる頃、
最近ますます活発になった「やつら」に追われる。
その名も、蚊。
何故か以前にも増して元気に寄ってくるのだけれど、
インターネットで調べてみたら、
少し涼しくなってくると活動的になるらしい。
炎天下ではちょっと弱ってしまうようだ。

そういえば、
このところ夕方は過ごしやすい。
秋らしい虫の声もする。

植物たちに水をあげるたびに
元気な蚊と鬼ごっこをしている。
昨日は、ノースリーブに虫よけスプレーなし、という
隙だらけの格好で水をあげにいったら、大変なことになった。
油断大敵。

虫とごっこ遊びをする日々。
静かな庭も、実はにぎやかなのだ。

8月26日    おかん