楽善な日々

新社会人となった楽と、大学生善、おとん、そしておかんの日々を綴ります。新しい街に引っ越して、新しいスタートを切りました。

20歳年上の友達

2023年08月18日 | 2023年日記
20歳年上の友達が遊びにきてくれた。
前に住んでいた家のお隣さん。
引っ越した後も、LINEで連絡をくださり、
時々、こうしてお茶をしにきてくれる。
うれしい。

歳は離れていても
おしゃべりすることは盛りだくさんで
しゃべって笑って
食べて飲んで
そうこうしているうちに5時間も経っていた。

前の家では、
庭先やベランダで顔を合わせると
日向ぼっこや夕涼みをしつつ
長話をしていたっけ。
でもお互いのお家にお邪魔することはなかった。

こうして家に招いておしゃべりするようになったのは、
全部、年上の友達のおかげ。
私が引っ越してからも、ちょくちょく連絡をくれて、
予定を立てては、訪ねてきてくれる。
その積極性に支えられて、はぐくまれた友情だ。
友達が作ってくれた二人だけのLINEグループが
なんだかとてもありがたい。

近況報告や旦那さんの面白話も好きだけれど、
私が好きなのは、
友達の思い出話。
四国の山のふもとに住んでいた友達の
幼いころの話。

庭先でホタルを捕まえてきて、
蚊帳の中に放したのだそう。
蚊帳の中をチラチラと飛び回る小さな光たち。
何か幻想的だ。

犬の散歩をしに、山の中腹まで行った時
出会ったシカの話。
あまりに大きく見えて、犬の綱を離してしまったらしい。
犬はシカを追いかけて行ってしまった。
二日後、犬は無事に帰ってきたそうだ。

夏になるとスイカやきゅうりやトマトを袋にいれて、
重しになる石も袋に入れて、
水路に袋を沈めたそう。
水は夏でもひんやりひんやりしていたそうな。

コールタールの匂いが漂う
汽車の車内。
バスで海辺まで出かけて行った
海水浴の授業。

友達の話を聞いていると
見たことなかった景色が
心に浮かんでくる。

これから20年先の未来の私は
どんなだろう。
今よりもっと
友情を積極的に大事にできる人になっているといいな。
せっかくの出会いを未来につなげられる
積極性と優しさをもっていられるといいな。
友達のように。

8月18日    おかん











白髪のままで~50代の悩み

2023年08月17日 | 2023年日記
50代になってから気になっていることがある。
白髪が増えてきた。
こめかみはとてもとても白い。
部分染めのように。

化粧をしないで出歩いているのに、
白髪はなかなか自信をもって見せられないでいる。
しわとかシミは見せられるのに、
白髪にはこだわってしまう。
なぜだろう。
何かそこには壁がある。

今、新社会人でがんがん働いている楽は
保育園の頃、白髪頭だった。
3,4歳の小さな楽の頭は、
髪の毛がきらきら光っていた。
白い髪が光を反射するのだ。

転勤族だったので、環境がくるくる変わることに
ストレスを感じていたのだろうか。
それとも、ホルモンのバランスの問題だろうか。
幼児期に白髪ができるなんて何故なのだろう。
楽の白髪頭を見るたびに
心が痛んだ。

保育園の先生が
楽に良いのではないかと
ヘナで染めることを勧めてくれた。
自然素材のヘナだと、染めるときの負担が少ないだろうと。
ヘナの粉を購入して染めてみたら、違和感のない仕上がり。
小学校の高学年まで
長いことヘナで染めていたっけ。

薬草独特の匂いと、
ヘナの粉を温かいお湯で練っていく過程、
温かいヘナを髪の毛に塗ってあげる時間、
ふたりだけのゆっくりとした時間。
そんなヘナの時間がとても好きだった。
「楽、ヘナしよ~」
「ええ~」
楽は面倒くさかったのだろうなあ。

中学になってからは、なぜだか楽の白髪が減ってきた。
どんどんどんどん黒髪が増えていって、
そのうちヘナで染める必要がなくなった。
何故いきなり白髪が減ったのだろう。
中学時代から大きな転勤がなくなったからだろうか。
ストレスが減ったのかな。
人の体は不思議でいっぱいだ。

楽と二人のヘナの時間がなくなってしまい、
なんだか寂しかった。
楽の頭に温かいヘナを塗ってあげる時間、
独特なヘナの匂いに囲まれる時間が名残惜しい。
でも、おしゃれをしたい女の子。
楽にとっては、とても良いことだ。
不思議な不思議な、とても良い出来事。

さて、私の髪のこと。
どうしましょう。
堂々と白髪を見せてみるのはどうでしょう。

今まではヘナで染めていた。
楽の使い古しのヘナがあったので、
それを使って染めてみて、
おとんが買い足してくれて、今に至る。
湯で溶いたヘナの粉のあたたかさ、
ヘナの香り、染め上がるまで待つ時間、
全部好きだけど、
そろそろ
今のままの自分を全部出していってもよいのではないだろうか。
どうでしょう。

なかなか踏み切れないのは
ドンと老けて見えてしまうのではないかという
思い込みがあるからだ。
でも
もう50過ぎ。
繕うのはやめて、
ありのままで過ごしてもよいと思う。

今日明日でヘナ染めをしようと思っていたのだけれど、
なにか、
ありのままの自分
ありのままの自分
という声が聞こえる気がする。
さて、どうしましょう。

50代らしい悩みに翻弄される一日でした。
どうしましょう。

8月17日    おかん





画伯を探して

2023年08月15日 | 2023年日記
大学生善は、長い夏休みの真っただ中。
時には中学時代の仲間と
時には高校時代の仲間と
そして大学の仲間と
ちょくちょく出かけている。
バイトも始めると言っていたっけ。
大学生は夏を満喫するのに忙しい。

でも、
時には今日のように
予定の何もない、ぽっかりと空いた一日もある。
何もしなくてもよい一日。
何をしてもよい一日。

家でごろごろしていた善が
突然着替え始めて、
「ちょっと外で絵を描いてくる」
と出かけて行った。
大きな画板を肩から下げて。

おとんが近くによい公園があると教えたらしい。
そこに写生でもしに行ったのかな。

ちょこっと涼しくなってきた夕方、おとんが言った。
「画伯を探しに公園まで行ってみよう」

団扇を持って、ムームーのような部屋着のまま家を出発。
おとんとぶらぶら公園を目指す。
虫の声が聞こえて、風に秋の気配が混じっている。
夏も峠を越えたのかな。
途中でセブンイレブンに寄って、カレーパンを買った。
食べながら歩く。

広々とした公園には木々が多く、ベンチもたくさんあった。
ランニングしている大学生、散歩している夫婦、
みんなで輪になってゲームをしている小学生。
画伯の姿はどこにも見当たらない。
公園をぐるりと一周して帰ってきた。
ちょうど良い夕涼みだった。

アイスを食べながらテレビを見ていると、
画伯善が帰ってきた。
別の公園に行っていたらしい。

出来上がった絵を見せてもらった。
風景画だとばかり思っていたら、抽象画だった。
家でも描ける抽象画を外で描く意味はなんだろう。
想像してみた。
青い空の下、
秋の気配がまじった風に吹かれながら。
想像力を自由に巡らせて、想いのまま色で遊ぶ。
気持ちの良い時間の過ごし方のように思えてきた。
善らしい過ごし方だと思った。


8月15日   おかん








丸めこまれて山歩き

2023年08月13日 | 2023年日記
「軽く散歩しにいこうよ。
 ここよりうんと涼しいよ。
 ちょこっと山の方に行くだけで、気温が違うと思うよ~。
 気持ちいいと思うよ~」

と、おとんが「軽く散歩」しようと誘ってきた。
「軽く」歩くくらいなら、よいか。
一日予定もないことだし。

駅前に行くような服装に
いつもの肩掛けバッグを持っていくと、
「そのバッグより、こっちの方がいいんじゃない?」
とウエストポーチを持ってきた。
この時点で、おかしいなあ、と気づくべきだった。

バスで山の方まで登っていく。
降りた停留所付近から、ずいぶん急な階段が続いていた。
「ここが一番の難関だから!ここさえ登っちゃえば平気!」
仕方ない、がんばって一段一段登っていった。
するとあっと言う間に、草木が生い茂る山の中。
思っていた軽い散歩と様子が違うぞ、と思い始めたけれど、
おとんはずんずん歩いていくから、後を追う。
藪を押しのけ、蚊を振り払い、山道をぐんぐん歩く。
一番の難関だったはずの階段よりも難関な登りが続く。
途中に公園が出てきて、一息入れることに。
公園に看板があって、見ると、
「〇〇山ハイキングコース」とある。
散歩ではなくて、ハイキングだよね。

結局、山の上の展望台まで登っていった。
駅前に行くような服装ではなくて、
水着を着てくるべきだったのか、と思うほど汗だくに。
風に吹かれ、眼下にパノラマを見渡しながら
「おとんにだまされた~」と叫んでみた。

結局、暗くなるまで歩き回り
へとへとになって帰宅。
自然の中を歩きとおした一日だった。
おとんが機嫌取りに買ってくれたビールが
とても美味しかった。

8月13日    おかん








山(の日)に芝刈り

2023年08月11日 | 2023年日記
山の日。
娘の楽は、趣味の山登りへ。
大学時代の山岳部の仲間とともに。

ちょくちょく家族Lineに写真が送られてくる。
真っ青な空。白い大雪渓。緑の木々。
天気に恵まれて本当によかった。

「人が多い」「あとちょっと」
のメッセージの後に、
ビールで乾杯している写真が送られてきた。
無事に頂上に着いたようで何より。

楽が山を一歩一歩登っているその頃、
私は、山へ芝刈りならぬ、庭へ草取りに。
真夏の太陽を浴びて元気もりもりに伸びてしまった
雑草を何とかしなければならない。
長袖長ズボンに野球帽で出陣した。

汗だくで雑草を抜いていると
お隣のおばあちゃまが声をかけてくれた。
ご厚意に甘え、お水を一杯いただく。
そして、立ち話。
途中でおじいちゃまが2階のベランダから顔を出し、
3人でおしゃべり。
おじいちゃまが育てているゴーヤが実っていて
話が弾んだ。
そしてまた草取りを再開。

家の周りをぐるりと一周。
ずんずん雑草を抜いていった。
バッタやカマキリが
何事だ何が起きているんだと、逃げ回っていた。
草取りが終わるころには
全身、プールに飛び込んだごとく汗だく。

楽が山頂で乾杯をしている頃、
私もシャワーを浴びて、
レモンサワーでひとり乾杯。
汗をたくさんかいた後のレモンサワーは
すっきり爽快なご褒美だ。
山頂のビールには負けるけれど
ひょ~っと声が出た。

息子善は、
どうやらバーベキューに行っているらしい。
仲間たちと楽しく夏休みを満喫している様子。

家族それぞれ
ひょ~っという瞬間があるとよいな。

8月11日    おかん