おとんの単身赴任が終了した。
また、家族全員が揃っての生活となってそろそろ2カ月が経つ。
へとへとの引っ越し。
買い物好きなおとんが3年分の買いたい放題を満喫したその結果が、引っ越しの日にどっとやってきた。
「コーヒーカップが多すぎる!喫茶店を開くつもりなの??」
「おかん、大変!!マヨネーズの買い置きがすごいいっぱいあるよ!!」
「乾燥ひじきの買い置きの方が多いよ!!変なの!!」
「おかん、箸がこんなにある!!」
「もう、捨てちゃえ!!全部ぽいっ!!」
そんな怒涛の引っ越しを乗り越えて、一日一日が積み重なって、やっと日々の平和な流れができあがってきた今日この頃。
ほんのちょっと前は、山登りばっかりしている大学生楽、ハンドボールばかりしているお気楽高校生善、そして頼りにならないおかんが、単身赴任のおとんの不在を団結して乗り越える日々だった。
気が付くと、楽が黒いスーツで就職活動に走り回り、善は浪人生となって予備校に通い机に向かう日々、そして、居間のリラックス椅子には身体の大きなおとんがどっかり座って、テレビを独占している。日々はいつの間にか変化していて、ふと気が付くと、ちょっと前の日々が遠くにいってしまっている。時間の流れに追いつけない気持ちになって、ときどき振り返って、ほんのちょっと前を懐かしんでみたりする。
浪人生善に合わせるように、出かけて行った家族が集合する時間は遅くて、みんなを待つ間、私には時間がいっぱいある。実家の母のもとに手伝いに行かないで、家にいる日は特にたくさんの時間がある。母の介護で仕事を辞めたので、そのたくさんの時間を自分を見つめるために使えるわけで、色々と自分について考え始めた。そろそろ私も次のステップへ進まなければ。みんなもどんどん前に前に向かって変化していっているのだから。
ここ1カ月以上、ヨガを習慣にしている。
自分のために始めること始めること全部三日坊主にしていた私にしては珍しく日々のルーティーンになっている。ヨガのはじめと終わりに、ちょっと目を閉じて瞑想する時間を設けている。窓から入ってくる風を感じて、何も考えなかったり、わらわら頭に浮かんでくることを感じていたり。そんな時間が、実は大事だったりするのではないかな。
これからの自分を考えるきっかけにもなるし、家族全員が揃った新しい日々をまた日記に書いていってみようと思っている。新しい流れを、文字で追って行ってみよう。
6月2日 おかん