50代になってから気になっていることがある。
白髪が増えてきた。
こめかみはとてもとても白い。
部分染めのように。
化粧をしないで出歩いているのに、
白髪はなかなか自信をもって見せられないでいる。
しわとかシミは見せられるのに、
白髪にはこだわってしまう。
なぜだろう。
何かそこには壁がある。
今、新社会人でがんがん働いている楽は
保育園の頃、白髪頭だった。
3,4歳の小さな楽の頭は、
髪の毛がきらきら光っていた。
白い髪が光を反射するのだ。
転勤族だったので、環境がくるくる変わることに
ストレスを感じていたのだろうか。
それとも、ホルモンのバランスの問題だろうか。
幼児期に白髪ができるなんて何故なのだろう。
楽の白髪頭を見るたびに
心が痛んだ。
保育園の先生が
楽に良いのではないかと
ヘナで染めることを勧めてくれた。
自然素材のヘナだと、染めるときの負担が少ないだろうと。
ヘナの粉を購入して染めてみたら、違和感のない仕上がり。
小学校の高学年まで
長いことヘナで染めていたっけ。
薬草独特の匂いと、
ヘナの粉を温かいお湯で練っていく過程、
温かいヘナを髪の毛に塗ってあげる時間、
ふたりだけのゆっくりとした時間。
そんなヘナの時間がとても好きだった。
「楽、ヘナしよ~」
「ええ~」
楽は面倒くさかったのだろうなあ。
中学になってからは、なぜだか楽の白髪が減ってきた。
どんどんどんどん黒髪が増えていって、
そのうちヘナで染める必要がなくなった。
何故いきなり白髪が減ったのだろう。
中学時代から大きな転勤がなくなったからだろうか。
ストレスが減ったのかな。
人の体は不思議でいっぱいだ。
楽と二人のヘナの時間がなくなってしまい、
なんだか寂しかった。
楽の頭に温かいヘナを塗ってあげる時間、
独特なヘナの匂いに囲まれる時間が名残惜しい。
でも、おしゃれをしたい女の子。
楽にとっては、とても良いことだ。
不思議な不思議な、とても良い出来事。
さて、私の髪のこと。
どうしましょう。
堂々と白髪を見せてみるのはどうでしょう。
今まではヘナで染めていた。
楽の使い古しのヘナがあったので、
それを使って染めてみて、
おとんが買い足してくれて、今に至る。
湯で溶いたヘナの粉のあたたかさ、
ヘナの香り、染め上がるまで待つ時間、
全部好きだけど、
そろそろ
今のままの自分を全部出していってもよいのではないだろうか。
どうでしょう。
なかなか踏み切れないのは
ドンと老けて見えてしまうのではないかという
思い込みがあるからだ。
でも
もう50過ぎ。
繕うのはやめて、
ありのままで過ごしてもよいと思う。
今日明日でヘナ染めをしようと思っていたのだけれど、
なにか、
ありのままの自分
ありのままの自分
という声が聞こえる気がする。
さて、どうしましょう。
50代らしい悩みに翻弄される一日でした。
どうしましょう。
8月17日 おかん
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