ゆらゆらとした 日常に

宮城県は県北から、なんでもない日々を
ゆらゆらと 綴ってまいります。
時々 毒もまきます。

魔性の子  小野不由美著

2009年02月04日 | 読書の記録2009


教生となって教育実習に母校の高校に来た 主人公“広瀬”は、クラスの中で孤立している生徒“高里”に興味を持つ。高里には昔“神隠し”にあったといううわさと“祟る”とウワサがある。
いつしか 広瀬は 高里を理解しようとし、不可思議な事件に巻き込まれていく。

誰しも「ここには馴染めない」と思った経験があるんではないでしょうか?
主人公の広瀬も高里も 「この世界には馴染めない、自分の居るべき世界は もっと別の世界ではないのか」と思っている。そんなニンゲンのことを著者は「故国喪失者」と表現している…。

「自分が いつでも気持ちよく過ごせる場所・世界・そして周囲の人々」
果たして ソレは・・・。

ラストに至る場面での、主人公“広瀬”の なんと人間臭いエゴな言動…
どんなにエゴだとは解っても哀しさを感じてしまうのは、やはり人間だから。

3/4ほど読み進めたところで なにかの話に似ている…と気付いた。
そう、この「魔性の子」は「十二国記」の外伝だったんです。
十二国記…NHKで2.3回しか見たことしかありませんでしたが、その特徴的な世界観が印象に残っていて 思い出せました。

シリーズで読み進めていきたくなりました。

ホラーファンタジーの部類に入るみたいだけど…
私には、ファンタジーの要素が強く…ホラーな印象は受けませんでした




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