ちょっと待って、ちょっと待ってお兄さん。

Falcon君は顔に似合わずとっても真面目で誠実で良いんだけど、時として突っ走る。

それが吉と出れば良いけど、凶と出てしまったら目も当てられない。

 

           出所前　　　　　　　出所後

後から聞いて怒る訳ですよ。私が。

「全く、なんでそこで踏みとどまらないかな。」

プラス思考（表面上はね）の彼だからめげはしないんだけど、外野は心配するじゃない。

 

彼は現在ゴルフクラブのバランスやら、何やら分からないけどクラブの調整などをする「MOIマッチング」というものを生業としている。

「MOIマッチング」って何よ。どうせ聞いても分からないくせに、一応聞いてみる。

ど素人の私にもわかりやすく一生懸命説明してくれるが、さっぱり分からん。

説明は右から左に気持ち良くスルーしてしまった。

で、調べてみた。

 

クラブMOI(クラブ慣性モーメント)とは？

従来のスイングウェイト(スイングバランス)に変わる、ゴルフクラブの振りやすさを示す指標。


要するに振ってて気持ち良く振れる数値なんだそう。

クラブMOIマッチングとは？
個々のゴルファーの一番振りやすく芯で当たりやすいクラブMOI値を見極め、その数値にセットを合わせる(マッチング)ことでフィッティングをすること。


クラブMOIマッチングのメリット
●クラブセット全体のクラブMOIマッチングを行うことにより全体の振り味に統一感をもたせます。
●そのため、番手ごとに(意識しているかしていないかにかかわらず)スイングを変える必要がありません。
●また、MOIを揃えることで各クラブの精度を高めることとなり、振りやすい番手にMOIを合わせることで苦手なクラブが無くなります。

ふーん、そういう事なのね。何となくわかったわ。

デメリットもあるらしいがこの際割愛。

この仕事は工具さえあれば、日本国中どこでも出来るので大好きな北海道でやろうと、やって来たと言う訳。

2階の一部屋を工房にして工具やらの道具を整然と並べている様は、まさに几帳面を絵にしたところ。

 

師匠がいて彼は日本で2番目らしい。

仕事が丁寧で技術も良いらしいので予約も多く、しこたま稼いでいるらしい。

 

「弟子屈カントリークラブ」が摩周湖第一展望台に行く途中にあり、営業に行ってみれば？

「僕もそのつもりで今パンフレットを作ってるところです」

「そこに顔の効く人紹介するから」と言うか言わないうちに今にも一人で行きそうな勢い。

ちょっ、ちょっと待って。

あのね、その顔でいきなり飛び込んだって駄目なんじゃない？

胡散臭く思われて「今忙しいから」と追い返されることもあるかもしれない。

「MOIマッチング」というのがまだそんなに有名じゃないんだし。

こういう事はですね、まず手順を踏んでですね。しかるべき人に紹介してもらった方が良いと思うのよ。

そうすれば相手も無下に断れないし。

 

と、言うことで友人の御主人に連絡し一緒にクラブに行って頂いた。

この方、クラブがクローズする冬季以外30年ほぼ毎週通っているゴルフ好き。

仲間内の幾つかのコンぺも一人で取り仕切っているという話。

だからクラブでは非常に顔が効くはず。

こういう人を使わない手はないでしょう。

支配人に引き合わせて頂き、パンフレットやお試し用にとクラブのセットも置かせて頂いたと。

「中々良い感触だった」と満足げにご主人とFalcon君から報告が来る。

 

「そのお試しセットを使ったゴルファーが偉く気に入り是非売って欲しいと言って来たので売りました。」

と、Falcon君から興奮したような嬉しそうな声で報告を貰いました。

かのご主人にも報告しそのご主人から私に又報告が来ると言うW報告。

それこそ、昨日の今日という出来事にみんな大喜びで、私も凄く嬉しい。

これを機に他のゴルファーも興味を持ってくれたら良いんじゃない？

 

こういう地域で何かやろうとしたら、その地域の顔の人と仲良くなりその人を頼った方が上手くいくことが多い。

田舎はよそ者がいきなり来て何かしようとしても中々受け入れてくれない風潮がある。

 

お節介なB・Bも役に立てて良かった良かったの出来事でした。