正夢・・

朝起きる時見た夢は正夢と聞く

俺はいつの間にか現役の会社員だった

会社が終わり同僚の女が『私の車で家に送ってくれない・・』

この女の事は殆ど知らない

まぁ暇だし時間つぶしにそれもありか・・

地下の駐車場に行き鍵を預かる

見かけない車だった

シートに身体を預けキーを回す

凄いエキゾーストノイズだ

エンジンの鼓動がエキパイを通して脈撃ってる

アクセルが異常に重い・・

『重いでしょう・・ウェバーの三連キャブつけてるの・・』

やはりな・・・・

車をゆっくりエンジンの鼓動に酔いしれながら移動させる

街をゆっくり抜けて郊外の広い道に出た

一気にアクセルを踏み込む

凄いレスポンスだ・・タコメーターをみたらいきなり１万回転に上がってる

ギヤーアップさせる度にホイルスリップを起こす

あっという間にメーターはマックス２００になった

シフトダウンアップを繰り返しワインディング・ロードを抜ける

『クラッチ使わないの？』

『回転数さえ合わせればクラッチは使わないよ・・』

『かなり乗りこなしてるのね・・』と言いながら俺の腕に手を回してきた

彼女の住む家に着き部屋に案内されていきなり

目が覚めた・・・あっー夢だった

正夢にはならないな・・・

力なく『今朝はフレンチロースト飲みたい気分だな』・・・