冬の朝、ある地方では、土がふくらんで長さ5~6cmぐらいの氷のはしらが見られます。これをしもばしらといいます。
しもばしらは、どろやすながまじりあったような土地によくできます。つまり土のつぶの間に、すきまと水をふくんでいるところです。また天気のよいそして寒い夜に、よくできます。
地面のおんどが0℃になると、まず表面に近い水が、小さな氷のはしらになります。しかしそのとき、その下の地面は3℃くらいあります。
表面に近い氷がこおると、こんどは下の水が土のつぶの間をのぼってきます。
そうして、小さな氷のはしらの下にくっつき、氷のはしらにひやされて、こおってしまいます。
このようにして、しだいに地面の上にのびてきた氷のはしらが、しもばしらです。
もし、地面がきゅうにひえすぎたりすると、水が地中でこおってしまうので、しもばしらはできません。
しもばしらは、力もち。ときには家やコンクリートの道もこわしてしまうこともあります。