心を強くする”世界一のメンタル50のルール” サーシャ・バイン著（飛鳥新社）

あの大阪なおみを世界ランク68位から１位に押し上げたコーチです。一寸した事でくよくよ悩む私は心を強くしたいと思って読んだ。「テニスは感情的なスポーツでコートに立ったら次から次へと湧き上がる感情を迅速に処理しなければならない」…だから面白くてワクワクしながら私は好きでよくテレビで観る。「強いメンタルを手に入れるには、この世のには自分の力では左右できない事があると言う事実を認める事…それは更なる前進するパワーが生まれる」と言う。とても参考になる言葉です。
全米オープンでセリーナが審判といい争った場面（私もライブで見ていた）、なおみをサーシャは心配していたが彼女はストレスを払拭すべきモチベーションが上がり見事な一撃で優勝した。20歳のなおみに観客は冷淡であったけれど、未曾有の騒ぎにスタンドが包まれたからこそなおみの勝利は一層の輝きを帯びた。サーシャは練習でも試合でも全てノートに記録し、その時の自分の気持も後で分析してなおみに伝える。サーシャは一貫してプレーヤーと正直に語り合う事を心がけて来た。彼はセルビア系ドイツ人で祖父は毒殺、父親は不可解な交通事故で亡くなり当時のセルビアの政情の不安定など彼は小さな時から苦難の道を歩んできた。だから今生活に恵まれ感謝していると言う。なおみとの契約解消も理由は解らないと悲しんでいる。しかしこれでまた彼のモチベーションが上がり良い仕事が出来ると私は確信ている。とても誠実な人で経験は豊かだから。余談だが先日、全英女子オープン・ゴルフ2019で優勝した渋野日向子に”コーチを変えるな”と声がかかっていた。